205本目のゲームレビューです。
評価
76点
〇良ゲー
合う合わないのあるゲームですが、柔らかくコミカルなタッチのアートワークと音楽はとても素晴らしいと思います。
『Untitled Goose Game ~いたずらガチョウがやって来た!~』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2019年9月20日 | Switch/PC(Epic Games) |
2019年12月17日 | PlayStation4/Xbox one |
2020年9月24日 | PC(Steam) |
どんなゲーム?
ガチョウを操作して町の人にいたずらを仕掛けながら、各エリアのToDoを達成していくアクションパズルゲーム
感想など
ガチョウステルスアクションパズル
『Untitled Goose Game ~いたずらガチョウがやって来た!~』(以下「いたずらガチョウ」)は、タイトルのとおりガチョウを操作して平穏な町でいたずらして回るゲームです。
町では各場所ごとにいろんないたずらがToDo(すべきこと)リストとして設定されていて、一定数達成すると次の場所へと行けるようになります。
ガチョウのモデルや動きはかなり凝っており、フォトリアルなグラフィックでなくともモコモコグワグワした感じがよく伝わってきて可愛らしいです。
ガチョウがいたずらで使うアクションはグワッと鳴いたり、クチバシでつまんだりなどそれほど多くはないですが、町の住人やオブジェクトのリアクションが数多く設定されているのでこれらを試すだけでも面白いです。
ゲームの目標でもあるToDoは、意外なリアクションから達成できるものもあり、ここら辺はパズル的です。
例えば、一番最初の農園のToDoは「農園に侵入する」、「おじさんからカギを盗む」のように文章のとおり実行するだけのいたずらもありますが、「おじさんに麦わら帽子をかぶせる」は、そのまま実行しようとしても、高所にかけてある麦わら帽子に首が届かず取れません。これを達成するためには直に麦わら帽子を持っておじさんにかぶせに行くのではなく、おじさんが今かぶっている帽子を奪い取ることです。
そうすると、ハゲ頭をさらけ出したおじさんは恥ずかしさのあまり自主的に麦わら帽子を取ってかぶるのでToDo達成となります。
また、ToDoのいたずらを実行するためには見つからないように目標に近づく必要がある場合も多くステルスアクション的な要素もあります。
面白かったのは、酒場ステージのToDo「酒場に侵入する」で店の外の段ボール箱にこっそり入ると従業員が店の中まで運んでくれるというものです。
このように「いたずらガチョウ」は、ガチョウとなって町の人にいたずらして回るガチョウシミュレーターとしてだけでなく、パズルやステルスアクションといった要素も兼ね備えたゲームとなっています。
シンプルで親しみやすいアートディレクション
「いたずらガチョウ」のグラフィックは、陰影を出さないフラットな表現にシンプルな色使いで、牧歌的な町の雰囲気を上手くゲームに浸透させています。
サウンドもとてもユニークでガチョウがいたずらを実行した時など周りの状況によって音楽のテンポも変わるためいたずらをした時の楽しさが増すようになっています。また、環境音はとてもリアルでガチョウが物をつまんだり落としたりした時の音などとても良くできていて臨場感があります。
ユニークなグラフィックやサウンドは、このゲームの大きな魅力となっていると思いました。
気になった点
「いたずらガチョウ」で気になったのは以下の点です。
・微妙な操作性
ガチョウの操作に妙な慣性があって、スティックを倒した方向に進んでくれない時があります。リアリティを出すために急な方向転換などをできないようにさせているのかもしれませんが、追いかけてくる住人から逃げる場面などで思うように動かず変な方向に走っていってストレスになりました。
・やや厳しめのステルス
盗む系のいたずらは、犯行の瞬間を見られないようにするのがまず難しく、見つかった場合は、基本的にガチョウより速い移動速度でしつこく追ってきます。そして、捕まった場合は盗んだものを元の場所に戻されてしまうのですが、最悪なのは複数集める系ToDoで今まで集めた物まで全部元の場所に戻されてしまうことがあることです。上述のガチョウの操作性の悪さと合わさって住人とのチェイスは結構イライラさせられました。
・一部洒落にならないいたずら
「かわいいいたずら」で済まないいたずらがいくつかあります。
特に良くないと思ったのは酒場ステージでの「おじいさんに尻もちをつかせる」です。
達成方法の一つにおじいさんが座ろうとした椅子を引いて尻もちをつかせる方法があるのですがこれが洒落になりません。椅子引きのいたずらは下手したら相手を下半身不随にしてしまうくらい危険な行為です。相手が老人となればなおさら危険です。
あとは、逃げ出す子供を追いかけ回してメガネを奪い取ったりなんかも、笑い事ではないかなーと言う感じです。昔、私が子供の頃、公園で遊んでいたらリード外した犬からめちゃくちゃ吠えられながら追いかけられたトラウマがあるのですが、その時の犬の飼い主がその光景を見ながら笑ってたのは今思い出しても腹が立ちます。笑い事ではなく、逃げてる子供は真剣なんですよ。
いたずらはあくまでもゲームの世界だけ、と割り切って楽しみましょうね。
以上
『Untitled Goose Game ~いたずらガチョウがやって来た!~』のレビューでした。
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