215本目のゲームレビューです。
評価
??点 ※総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇良ゲー
ゴシックな雰囲気や、ホラーゲームにローグライク、メトロイドヴァニア、ソウルライクといった様々な要素を混ぜ合わせて煮詰めたようなシステムは面白いですが、どっちつかずで半端な感じもしました。
ガチホラーではないですがそれなりに怖いので注意です。
『Withering Rooms(ウィザリング・ルームズ)』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年4月5日 | PlayStation5(4)/Xbox Series(one)/PC(Steam) |
どんなゲーム?
毎晩姿を変えるビクトリアン様式の屋敷「モスティン・ハウス」に連れてこられた少女ナイチンゲールを操作し、怪物が徘徊する邸宅からの脱出を試みる2.5次元ホラーアクションRPG
感想など
ソウルライクホラー
『Withering Rooms』はパッと見、無力で攻撃手段を持たない主人公の少女が、屋敷を徘徊する怪物から身を隠しながら脱出をする純粋なステルスホラーゲームに見えます。
しかし、実際は主人公の少女ナイチンゲールは無力でもなんでもなく武器と魔法を使って怪物達と戦い倒しながら進むゲームとなっています。
少女が怪物からひたすら逃げ隠れする初代クロックタワーみたいなホラーゲームかと思いきや「やられる前にやったれ」の精神で積極的に敵を殴り倒すバーサーカーが怪物狩りをするアクションゲームだった pic.twitter.com/ml1fkFLdvp
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2024年9月13日
ゲーム中盤以降にもなってくると、派手な魔法や銃を使って敵を倒したり全身黄金の鎧に身を包んで怪物と殴り合ったりなど、雰囲気はソウルライクで、特に『Bloodborne(ブラッドボーン)』に近い感じがします。
怪物に対して対抗手段があるので、怖さも随分と軽減されます。他のホラーゲームと比べるなら『リトルナイトメア』の方が怖いくらいです。
協力的なNPCも結構いて、中には同行して助っ人をしてくれる人もいるので、この点でも恐怖を和らげてくれています。自分以外にまともな人がいると、一人ぼっちよりずっと心強いですね(まともじゃない人も多いけど…)
とはいえ、地下など暗い場所は相当不気味だし、大型の異形や半透明で攻撃が当たらない幽霊など、敵の出現はドキッとします。
特にナイチンゲールが受けている呪いの状態の進行が進むと、見えないものが見えたり急に現れたり、不協和音が聞こえてきたりして怖さが増してきます。
ある程度軽減されているといっても十分にホラーであると言えるでしょう。
やられたら終わりの厳しい戦闘
『Withering Rooms』は、上で述べたように怪物から逃げるのではなく倒して進んで行くことができますが戦闘の難易度は高いです。
難しい理由は、ナイチンゲールはアクションゲームの主人公のように派手なアクションで敏速に動いたりできず、基本的に動作はトロく、前転・後転にも無敵がないことです(一応、装備品で無敵をつけることも可能だが使用する度に呪いを受ける)
最序盤のザコ敵こそ殴って引いてのヒット&アウェイで完封できますが、遠隔から攻撃してくる敵や素早く飛びかかってくる敵、複数体の敵が襲ってくるようになれば、近接で正面から殴り合うだけではかなり厳しいです。
そのため、魔法や消費アイテムをうまく使いながら切り抜けていく必要があります。案外、アイテムは沢山拾えます。
辛いのは、敵に倒されてしまうと、今まで拾ったアイテムや倒した敵、マップなどがすべてリセットされてしまうことです。
いわばローグライクにおける倒れると1から探索やり直しというパーマデス要素です。
個人的にはこの「倒れたらそれまで取ったアイテム全部消えて1からやり直し」というローグライク要素はいらなかったんじゃないかなと思ってます。
マップは相当広い(メトロイドヴァニア並みに広いです)し、戦闘も1回1回が大変なのに奥の方まできてから探索と戦闘やり直しは正直ダルすぎです(^_^;)
普通にリスポーン地点に戻されるだけでもよかったかなーと思います。
難易度イージーに変更も可能
『Withering Rooms』は難易度は高い部類のゲームに入るので「怖いのは得意だけど、高難易度は苦手だな」という人もいるかもしれませんが、そこは大丈夫です。
難しいのは難易度「スタンダード」の時だけで、キツイと感じたらイージーに相当する「ナラティブ」にゲームの途中からでも変更可能です。
難易度「ナラティブ」になると戦闘はかなり楽になり、被ダメージが大きく軽減されてほぼノーガードで雑に殴り合いしても大丈夫なくらい簡単です。イージーというか、ベリーイージーと言ってもいいくらいでしょう。
被ダメが大幅軽減といっても完全に無敵と言うわけではないので、ある程度の緊張感を持ちながらお化け屋敷を歩いているようなゾクゾク感とホラーなストーリーを楽しむことができます。
もちろん、難易度「スタンダード」でアイテムやテクニックをフル活用しながら進める緊張感のあるプレイをするのも楽しいです。
ここら辺は、プレイヤーの好みでどちらの難易度にするかは決めるといいでしょう。難易度が2種類用意されてるのは本当に良いことだと思います。
ホラーの雰囲気を楽しみたい人もソウルライクやメトロイドヴァニアの様なハードな探索ゲームを遊びたい人にもどちらも遊べるゲームだと思いました。
以上
『Withering Rooms』のレビューでした。
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