230本目のゲームレビューです。
評価
??点 ※総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇かなりの良ゲー
様々なのローグライクゲームの要素をうまく取り入れてまとめています。
面白い!この手のローグライトゲームの中でもかなり良い部類に入ると思います。
『マジッククラフト(Magicraft)』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年11月2日 | PC(Steam) |
どんなゲーム?
中国のインディーゲームスタジオであるWave Gameが開発し、bilibili(中国版ニコニコ動画の様な企業)が販売するローグライトアクションゲーム
深夜にオンラインゲームに熱中していた主人公の少年は、トイレに行った際に異世界に足を踏み入れ、その地で伝説の魔法の杖を手にした勇者として魔法生物たちと戦う冒険に出る
感想など
魔法組み合わせローグライク
『マジッククラフト』は、魔法の杖に様々な効果を持ったスペルを装着して戦うローグライトアクションゲームです。
杖に装着するスペルは、直接敵に飛ばしてダメージを与える「飛弾」、追加弾数や貫通性能を加える「増強」、装着してるだけで効果を発揮する「パッシブ」、そして魔法生物を召喚する「召喚」といった系統があり、これらの呪文を杖のスロットに装着して魔法生物相手に戦います。
例えば、飛弾スペルの「ヘルスネーク」に増強型スペルの「毒晶石」、「公転」、「分裂」を装着すれば自分の周りを毒を与える魔法の蛇がグルグル回り、さらに当たると分裂する呪文になります。
最初に持っている飛弾スペルの「魔弾」も分裂や同時発射など増強スペルでかためていけば、多量の弾幕を張る呪文として使っていけます。
さらに杖は、複数本所持することができます。
基本は持ち替えて使うのですが、パッシブスペルの「ワンドガーディアン」をセットすると手に持ってなくても杖自身が独立して勝手にセットした魔法を放つようになります。これで複数本の杖に自動攻撃させると凄まじいことになります。
圧倒的な弾幕で視界を覆いつくす様はまるでヴァンパイアサバイバーの様です。
このように、画面いっぱいに派手に飛び交う魔法で敵を駆逐していく爽快感こそが本ゲームの醍醐味と言えるでしょう
ユニークな組み合わせで多様なビルド
『マジッククラフト』の各スペルは単独では力不足でも、他のスペルと組み合わせることでシナジーを発揮し強くなるものもあります。
例えば、自身が雷となって突進する飛弾スペルの「スピーディーサンダー」は、普通に使うと直線的に飛んでいって壁に当たると跳ね返るというクセの強い呪文ですが、放った魔法がマウスカーソルを追跡する増強スペル「追跡」を付けるとカーソルで飛行を操作できるので使用感がかなり変わり使いやすくなります。
さらに、杖には様々な種類があり、特定の条件で魔力をチャージしてスペルを放つ後継スロットというものがあります。
移動距離に応じて魔力をチャージする「無影の杖」なら「スピーディーサンダー」、敵に魔法が当たるたびに魔力をチャージする「ダブルパイプ風杖」なら「コラプスビーム」や「落雷陣」といったヒット数の多い飛弾スペルを組み合わせていくと後継スロットにセットした魔法が頻繁に発動するので強いです。
他にも強力な組み合わせというのは沢山あり、様々なビルドで毎回違った戦いをすることが可能です。
また、ステージの途中で囚われているベラというキャラクターを救出することで、最初からある程度のコンセプトで組まれたセット装備が開放されます。
セット装備は、召喚に特化していたり、特殊なアクションを持っていたり、メリハリの効いたビルドになっています。
このようにして『マジッククラフト』では、沢山のビルドやセットが存在するので、ローグライクにありがちな「ランダム要素があっても結局毎回同じビルドを作っちゃう」ということが起こりにくく「前回は弾幕ビルドだったから今回は召喚ビルドで行くか」といった感じで変化を楽しんで遊びやすくなっています。
攻略・おすすめビルド・セット
攻略で簡単に強いのは、ソウルセットです。
ソウルセットは、ベラ救出後、3本の杖にワンドガーディアンを装着する実績でアンロックされます。
このセットは、最初からワンドガーディアン(LV2)を杖の本数分無償で用意できて所持する杖の本数もアップ、さらに浮遊能力まで付いているという至れり尽くせりの強いセットです。
杖を手に持つことができないので最強ではありませんが、杖を持ち替えたりする必要がなくひたすら回避に集中することができます。
とても楽なのでアクションが苦手な人に、特にオススメのセットです。
スペルで個人的に好きな組み合わせは「ローリングボール」+「追跡」です。岩石に弾消し効果があるので盾にしながら敵を攻撃するのに役立ちます。「分裂」などで岩石弾を増やして弾幕にできるとなお良しです。
気になった点
『マジッククラフト』で気になったのは以下の2点です。
1 弾幕で処理落ちする
パワーアップの積み重ねで弾幕が多くなりすぎるとゲームがかなり重たくなり、処理落ちするようになってしまいます。
なお、弾幕で画面が見えなくなる問題は、設定で弾を半透明にすることである程度改善可能です。
2 魅力が一切ない主人公
なかなかここまでヒドイ主人公はいないと思います。
プレイヤーの分身をリアルなオタクゲーマーにすることで情移入しやすいようにしたのかどうかわかりませんが、キモくて感情移入したくありません。
生理的に無理というやつです(同族嫌悪じゃないよ(^_^;))
主人公はけしてイケメンや美女である必要はありません。『デイヴ・ザ・ダイバー』のデイヴは見た目がデブのオッサンでも親しみがあるとても良い主人公でした。しかし、『マジッククラフト』の主人公は、そういった愛嬌は一切なく「チー牛なお前ら」を描いた感じて不快でしかありませんでした。
ストーリーもこの主人公のせいで微妙な評価に落ちます。
『HADES』がストーリーやキャラクターの素晴らしさも高い評価の一因となっていることを考えれば、この点で評価を落としてしまうのは非常にもったいなかったと思いました。
まとめ
気になった点はあったものの『マジッククラフト』は、ゲームとしては非常に面白く、インディーゲームで数多くリリースされているローグライク(ローグライト)のジャンルのゲームでも、特に良くできている部類です。
個人的には、私がここ最近プレイした同ジャンルのゲームの中でも上位の面白さでした。
ローグライクゲーム好きにはオススメなので是非プレイしてみて欲しいです。
以上
『マジッククラフト』のレビューでした。
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