237本目のゲームレビューです。
評価
??点 ※総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇かなりの良ゲー
高難易度で人を選ぶ部分もありますが、ストーリー、グラフィック、ゲームプレイ総じて完成度が高いです。
『九日ナインソール』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年5月29日 | PC |
2024年11月26日 | PlayStation5(4)/Xbox Series/Switch |
※Game Pass対応
どんなゲーム?
高評価ホラーゲーム『返校』を制作した台湾のゲームメーカー赤燭遊戲(Red Candle Games)が開発・販売する高難易度メトロイドヴァニア
厄災に見舞われた遥か彼方の惑星から避難するプロジェクトメンバーであった太陽人羿(げい)が、自身を裏切った9人の太陽に復讐するため、彼らの統治する避難シェルター「新崑崙」に潜入する
感想など
仙侠SFメトロイドヴァニア
『九日ナインソール』は、一体化した広大なマップを様々なアクションを駆使しながら探索して回るメトロイドヴァニアタイプの2Dアクションアドベンチャーゲームです。
特徴は高難易度な戦闘(後述)と仙侠ファンタジーにSFが合わさった独特な舞台設定です。
ゲーム開始時はいかにも古代中国の村といった雰囲気の桃花村から始まりますが、そこから宇宙船シェルターの「新崑崙」に潜入すると、ロックマンXステージのようなテクノロジーとロボットで溢れたシェルター内部を探索することになります。
「新崑崙」の内部は未来的なハイテク構造ですが、いたるところにオリエンタルな雰囲気を持つスペースがあり、「タオパンク」というユニークな世界観が演出されています。
高難易度な戦闘
『九日ナインソール』は、高難易度な戦闘も大きな特徴です。
戦闘は、敵の攻撃を弾いて「気」をチャージする「防御化力」というパリィが非常に重要で、同じく「弾き」というパリィが重要なフロム・ソフトウェアの高難易度アクションゲーム『SEKIRO』のようです。
ボスや中ボスは、攻撃がとにかく激しく、苛烈です。難易度ノーマルでは初見で倒すのがほぼ不可能に近く、何度もやられながら攻撃パターンを少しづつ覚えてようやく倒せるようになっています。
ゲームが進行すれば、羿も強くなりアクションも増えますが、それと同じくボスの攻撃も強く多彩になってくるため対応しなければならないことが増え、難易度はさらに高くなっていきます。
しかし、難しいながらも慣れれば対応可能で、けして理不尽すぎるということはなく、苦労した分、倒した時の達成感も大きいので挑戦しがいのある良ボス戦となっています(ラスボス以外は…)
ナインソールの攻略、「せつぜん」で検索してる人が多そうな印象だったので、よっしゃやってやろうと思って泣きそうになりながらも何とかノー回復で倒せるようになりました
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2024年12月8日
1撃喰らってしまったのが惜しい😓
やり込んでみるとすごい良ボスですねこいつ pic.twitter.com/kQ7TcTy0jE
とはいえ、「パリィは苦手」、「難しいのは嫌い」という人も沢山いると思います。
安心してください。本ゲームは、通常の歯ごたえのある戦闘を楽しむ難易度「ノーマル」のほかに、戦闘を簡単にできる「ストーリーモード」があります。
ストーリーモードでは羿の喰らうダメージ敵に与えるダメージを1パーセント単位で増減させることが可能で、与ダメ1000%、被ダメ1%(0%は無理)まで難易度を下げることが可能です。
この機能を使えば誰でも自分の好きな力加減で敵との戦闘を楽しみつつ、最後までストーリーを体験することが可能になるでしょう。
迷いやすく入り組んだ構造のマップ
『九日ナインソール』は、戦闘だけでなくマップ探索も難易度が高めです。
広さは、メトロイドヴァニアとしては普通ですが、とにかく道を失いやすく迷います。
困るのはメトロイドヴァニアでよくある「ここから先は、後半でアイテム(能力)を入手したら行けます」という「あとで来てねポイント」なのかどうか分かりづらいことです。
例えば、以下のスクショのようにトゲで覆われた竪穴がありました。
ここは、現状の装備を使えば、下から上のロープを降ろせて先に進めたのですが、私は「後半で空を飛ぶ能力を覚えてから上に行けるんやろな」とスルーしてしまって、長い間、行く道を見失ってしまいました。
特に中盤までは、ファストトラベルで各ノードにワープできないので、道を失うと探索は大変です。
他にもいろいろと詰まったところがあったので攻略記事も書きました。
迷った人の参考になれば幸いです。
重いストーリー
『九日ナインソール』のストーリーは、9人の太陽達に裏切られた羿の復讐劇ということで全体的に重くシリアスな雰囲気が漂います。
また、開発がホラーゲームの『返校』を制作したRed Candle Gamesということで結構グロい表現もあり、最初からいきなり生け贄の猿人を「マミる」(もう死語かも…)ショッキングなシーンも含まれます。
ソウルみのあるゲームは、ストーリーがあっても多くは語らず、アイテムのフレーバーテキストや環境描写でさり気なく匂わせる程度というやり方が多いですが、『九日ナインソール』は会話やキャラクターを掘り下げる場面などが比較的多く、ストーリーにも力が入っており、特に漫画によるイベントシーンの描写はユニークです。
一方で、回想シーンなどは2周目とかで既に見てるとテンポを損なうのでまるまるスキップできる機能があれば良かったと思います。
ストーリーを引き立てるのは個性的なキャラクター達です。特に羿の仇敵となる9人の太陽達がとても良いキャラクターをしていました。
仇敵でありながらも皆何かしら狂ってしまったせいで本当に純粋な悪というと截全(せつぜん)くらいです。
私の一番のお気に入りはもふもふな丸いおじさんこと夸伏(こほ)ですね。こいつは本当に良いやつです。太腿がムチムチな勾芒はケモナー好きな海外の人には人気が高そうです。
太陽達以外にも神農や蚩尤も良いキャラをしていました。
神童すぎる軒軒は10年後一体どんな青年になっているか興味深いですね。
まとめ
『九日ナインソール』はSteamで発売後まもなく高い評価を受けていたメトロイドヴァニア系アクションゲームで個人的に注目をしていましたが、難易度がかなり高そうなゲームということで敬遠していたゲームです。
しかし、実際にプレイしてみると、確かに難しいものの繰り返し挑戦すれば体が覚えて少しずつ出来るようになってくるやりがいのある良い難しさでした。
難易度はストーリーモードで細かく調整できるので、アクションが苦手な人でも大丈夫なようになっています。
このため、メトロイドヴァニアのジャンルが好きな人にとっては、間違いなくおすすめできるゲームです。
以上
『九日ナインソール』のレビューでした。
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