243本目のゲームレビューです。
評価
??点 ※総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇かなりの良ゲー
慣れるまで難しく感じますが、システムを理解してくれば強力なビルドを組めてどっぷりハマれる面白さです。
ソロでもマルチでも楽しめます。
『Inkbound(インクバウンド)』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年4月10日 | PC(Steam) |
どんなゲーム?
サンフランシスコに拠点を置く独立系ゲーム開発スタジオShiny Shoeが開発・販売する最大4人協力プレイも可能なターン制ローグライクゲーム
感想など
ターン制ローグライク
『Inkbound』は、見下ろし視点のローグライクで、一見すると『HADES』を思わせるビジュアルです。実際、ステージのルート選択やキャラクターの強化選択などローグライクな部分は『HADES』に近いシステムです。
しかし、大きな違いとして、『Inkbound』はアクションゲームではなく、『バルダーズゲート3』のようなターン制のバトルシステムを採用しています。
バトルではプレイヤーターンとエネミーターンで交互に行動し、プレイヤーターンでは「意思」というリソース分だけ複数回行動可能です。
そして、プレイヤーターンでは、敵キャラクターが次のエネミーターンでどのような行動をするのか表示されているので敵の行動に備えて戦略的に立ち回る必要があります。
範囲攻撃なら範囲外に逃げたり、避けれない攻撃であれば、優先して倒したりシールドを積むなりして敵の攻撃に備えます。
この「敵の行動を予測して備える」という情報に基づいた戦略的な意思決定は、『Slay the Spire』のデッキ構築バトルを彷彿とさせる要素です。
このため、『Inkbound』は『HADES』のようなローグライクの雰囲気を持ち、『バルダーズゲート3』のようなターン制戦闘を備えつつ、『Slay the Spire』の戦略性も取り入れたゲームだといえるでしょう。
難解な用語
『Inkbound』のいまいち取っつきにくいにくい点として、システムやストーリーで使用される用語が一般的な呼び方ではなく独特なものにしてしまってわかりにくいというのがあります。
主に以下のような用語があります。
・バインディング
バインディングとは、他のゲームの「アビリティ」や「スキル」にあたるものです。敵を攻撃するアビリティなら、攻撃バインディング、移動するアビリティなら瞬間移動バインディングなどといいます。
・ヴェスティージ
ヴェスティージはいわゆる「パッシプアイテム」でStSなら「レリック」に該当するものです。装備品そのものの基本効果に加えて「装備セット」という、複数所持することで発動するセット効果も付いています。ラン中に登場するヴェスティージの祭壇に捧げることでそのヴェスティージは捨てることになりますが、その装備に付いていた装備セットは2倍になった上でそのランの間は残ります(超重要)
・クウィリング
『Inkbound』の世界(アテネウム)での通貨です。つまり「G(ゴールド)」のことです。
・グリフ
グリフはバインディング強化における選択項目のリロールや追加のバインディング強化の取得に使用します。分かりやすい言い方にすると「リロール回数」とか「スキル石」とかそんな感じです。
・保管庫の埃
保管庫の埃は見た目装備の交換に使用します。グリフと同じく言い方を変えるなら「衣装引換券」とか「ジェム」ですかね。
・意思
戦闘で1回行動するのに使用するリソースです。「エナジー」とか「AP」とかですね。
・アスペクト
「クラス」とか「ジョブ」のことです。
・ガーディアン/ヴィラン
ガーディアンはランの途中で2回戦うことになる「中ボス」、ヴィランはそのランの最後に戦う「大ボス」のことです。
8種類のアスペクト(クラス)
『Inkbound』には8種類のアスペクト(クラス)がいます。
マグママイナーとオベリスク以外はどれも癖の強い性能となっていますので、軽く各アスペクトの使用感を解説します。
マグママイナー
マグママイナーは一番シンプルで扱いやすいアスペクトです。脳筋でとにかく相手をぶっ叩きます。力こそパワー。
モスクローク
アビリティ2のダッシュで通過した敵の数だけ手裏剣のスタックが溜まって、アビリティ3でスタックした手裏剣を投げることで高いダメージをだせます。
手裏剣が面倒な場合は毒ビルドにしてもお手軽に強いです。
オベリスク
両手にシールドを装備したタンクです。
扱いやすく初心者におすすめです。
ウィーバー
敵に糸を巻きつけてグイグイやるアスペクトです。火力は出しにくいですが、防御面はオベリスクに次いで優秀です。火力を出したい場合は炎ビルドにするとよさげです。
クレアボヤント
玉を操って戦うトリッキーなアスペクトです。
玉を投げて攻撃しつつシールドも貼るみたいな攻防一体な戦い方ができるのですが、どっちつかずになりやすいです。
ゴッドキーパー
槍を投げてその槍の地点にワープができるなど機動力のあるアスペクトです。
出血ダメージを蓄積させるのが主な攻撃手段ですが、爆発力に乏しくてマグママイナーやモスクロークほどの高いダメージを叩き出すのは難しいです。
チェインブレーカー
拳で戦う一応パワーキャラですが、マグママイナーほどシンプルではありません。火力は出ます。
スターキャプテン
スターキャプテンは味方全体に強化バフを付与できるので4人協力プレイではぜひ欲しいアスペクトです。
逆に1人プレイではバフをかける相手がいないので輝けません。
最大4人マルチプレイも可能
『Inkbound』は最大4人協力プレイが可能です。
アクションのローグライクで協力プレイはよくありますが、ターン制のローグライクで協力プレイというのは珍しいと思います。
面白いのは、プレイヤーターンに4人全員同時に行動できるという仕様です。一人一人ターンを回す必要はありません。全員がターン中に「行動終了」を選択すれば、エネミーターンに移ります。
協力プレイで大切なのは、どの敵から倒していくか、誰が攻撃を受けるか、誰がオーブを使うかなどちゃんと話し合うことです(野良だとまぁ無理ですが…)
協力プレイでは味方の数だけ敵の体力も相当上がります。そのためバラバラに攻撃していては小型の敵すら処理しきれずに敵ターンで大きな被害を受けてしまいます。
また、敵の多くが最後に攻撃してきた人を標的とする習性があるため、攻撃を受ける人は最後に行動するなど、作戦をパーティーで共有しておくことが大事です。
そうしないと、かえってソロプレイより難しくなってしまう可能性もあります(^_^;)
協力プレイで強いのは、毎ターン味方の人数分オーブ(拾うとクールダウン−1、意思+1)が出現することです。このオーブは味方の誰でも使用できるので、1ターンで1人に4個オーブを使わせるという戦法も可能です。
なにより、友達と協力してプレイするのは楽しいですね。
おすすめビルド
『Inkbound』のソロプレイで安定してクリアできるおすすめビルドは、「棘オベリスク」です。
シールドで敵からのダメージを0に抑えつつ、ダメージは棘によるカウンターで稼ぐという戦法で、シールドに特化してるため敵に押し負けるリスクが少なく、やることは防御を固めるだけなのでお手軽です。ビルドもそれほど難しくありません。
「棘オベリスク」で最低限必要なのは、「シールドウォール」のバインディングです。ラン中に確実にこのアビリティ作成が出るようにアクセサリ「クウィリオンの本質」を持っていきましょう(アクセサリ棚をアンロックしてない人は急いでアンロックしましょう(^_^;))
あとは装備セットの「針刺し」を6まで、「スターウォーカー」は4以上取ります。そしてバインディングのクールダウンを減らしたり、棘やシールドをさらに盛るヴェステージやバインディング強化を積んでいけばOKです。残るもう1つのバインディング作成の方は何でもいいですが、攻撃バインディングは使い道がないので攻撃バインディング以外のものがいいと思います。
最初は難しく感じるかもしれませんが、コツを掴めば意外にサクッとクリアできるようになりますので諦めずに挑戦してみてください。
以上
『Inkbound』のレビューでした。
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