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重曹エビマヨコーン(JEMC):レビュー記事250本以上

「生きて、カエル君!」レビュー

カエル農業サバイバー

255本目のゲームレビューです。

評価

74点

〇良ゲー

出来の良いヴァンサバ系ローグライトで、敵を倒しつつ農業したり釣りしたりといった独自要素も面白いです。

『生きて、カエル君!(Pesticide Not Required)』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2024年3月18日 PC(Steam)※

※2025年1月11日日本語対応

どんなゲーム?

カナダに拠点を置くインディーゲーム開発スタジオのJampacked Gamesが開発し中国Gamerskyと共同で販売するヴァンサバ系ローグライトアクションゲーム

感想など

農業+ヴァンサバ

『生きて、カエル君!』(原題:「Pesticide Not Required」)は、カエルのキャラクター操作し、四方八方から迫りくる虫を撃退して畑を防衛するVampire Survivors(ヴァンサバ)系のローグライトアクションゲームです。

現在、多くのヴァンサバ系ゲームがリリースされていますが、本作は農業要素を取り入れることで差別化されています。

プレイヤーは畑に種を撒き、水を与え、農作物を育てることができ、戦闘と並行して資源を管理するユニークなゲームプレイが特徴です。

虫と戦いながら農業もする

さらに、釣り鉱石採掘といった要素も用意されています。

これらの作業は特別な操作を必要とせず、ポイントの近くにいるだけで自動的に行われます。

鉱石や釣りポイントに近づくだけで勝手に実行

また、エリート級の虫を倒した際にドロップする宝箱やショップでは、といったペットを入手できます。

ペットにはさまざまな種類があり、オオハシ(大型の鳥)のように畑に水や種を撒く役割を持つ動物も存在します。

ペットをうまく活用すれば、畑の作業を自動化し、プレイヤーは戦闘に集中することが可能になります。

ペットを雇い畑を自動化

敵を倒したり鉱石を採掘するとショップで使用するお金を獲得でき、農作物や釣りを行うことで経験値を得られます。これらの資源を使い、ショップで農場や武器の種を購入したり、カエルのレベルアップをして強化しながら、最後のウェーブまで耐え抜くのが目的です。

クリアするとカエルが巨大化して農場の虫を一掃できる演出は達成感があって良いですね。

巨大カエル

このように本作は、ヴァンサバ系としては王道のシステムながら、農業要素とペットの導入により独自の楽しみ方ができるようになっています。

迫りくる虫から畑を守る

『生きて、カエル君!』の敵キャラクターは、農作物を荒らしにくる虫の群れです。

デザインはそこまでリアルではないものの、大量に発生して一斉に襲ってくるため、虫が苦手な人には少し厳しいかもしれません。

大量の虫が襲ってくる

一応、オプションには「クモ恐怖症モード」が用意されています。

これをオンにするとクモの見た目が別の虫に置き換わる仕様ですが、クモ以外の虫は普通に出現するため、虫全般が苦手な人にとってはあまり効果がありません。むしろ、中にはクモ以上にゾワッとする虫もいるので、このオプションが有効なのはクモだけが苦手な人や、某ハンター漫画のクラピカくらいかもしれません。

虫の種類は豊富で、中には、通常の個体よりサイズが大きくHPが高いエリート級の虫も登場します。

サイズが大きく硬いエリート級の虫

しかし、基本的にどの敵も同じ速度でカエルを追ってくるだけで、弾を吐いたり、突進したり、自爆したりといった特殊な攻撃をする敵はいません。

この仕様について、「敵のパターンが単調でつまらないのでは?」と感じる人もいるかもしれません。ただ、個人的にはこのシンプルな仕様は「アリ」だと感じています。

というのも、確かに他のヴァンサバ系では、遠距離攻撃をする敵や、突進・自爆する敵など、多彩なバリエーションを持つ作品もあります。しかし、それらの要素が必ずしもゲームの面白さに直結するとは限りません。むしろ、面倒なだけでヴァンサバ系ゲームのシンプルで爽快という魅力が損なわれてしまうこともあります。

この点で言えば、本作のシンプルな仕様は評価できるとも言えるでしょう。

多種多様な武器

『生きて、カエル君!』では、ショップで「武器の種」を購入し、それを育てることで新たな武器を増やしたり、レベルアップさせたりできます。

私のお気に入りは、見た目が派手な「水ビーム」です。最大強化すると8方向にビームを放つようになり、広範囲の敵を一掃できるのが魅力です。ただし、エフェクトが派手すぎて視界が悪くなるという欠点もあります。

水柱8方向ビーム

また、「干し草」(牧草ロール)も強力な武器のひとつです。敵に包囲された状態から、一気に道を切り開くことができるため、ピンチのときに特に頼りになります。

「双鎌」「刀」も、見た目は地味ですが、使ってみると意外と強力です。特にノックバック効果が高いため、敵の大群を押し返しながら戦えるのが特徴です。

意外に強い双鎌

このように、本作の武器はどれも強力で、それぞれに個性があるため、ヴァンサバ系にありがちな「毎回決まった武器構成に偏る」という事態が起こりにくく、さまざまな武器やビルドで遊べるようになっています。

様々なカエル

『生きて、カエル君!』では、最初に使用できるのは初期ガエルのみですが、ゲーム内の実績を達成することで、新たなカエルがアンロックされていきます。

カエルは実績達成でアンロック

アンロックされるカエルはそれぞれ個性的な能力を持っています。しかし、プラス効果よりもマイナス効果のほうが目立つものが多いため、結局のところ初期カエルが一番無難で使いやすいという印象です。

とはいえ、実績には特定のカエルでクリアするというチャレンジ要素が設定されているため、やむを得ず使う場面も出てきます。こうした制限があることで、プレイヤーにいろんなカエルを試してほしいという意図は感じられますが、もう少し、マイナス面を上回るくらいプラス面を伸ばしてほしかったですね。

まとめ

『生きて、カエル君!』は、ヴァンサバ系の戦闘に農業要素を加えたユニークな作品です。

虫のビジュアルや敵の単調さに関しては好みが分かれる部分もありますが、農場を発展させながら戦うというシステムが資源管理やペットの活用と結びつき、ヴァンサバ系に新たな戦略性を加えています。

また、最終強化した武器の派手なエフェクトで敵をなぎ倒す爽快感もあり、戦闘のテンポも良好です。武器の強化やビルドの自由度が高いため、ヴァンサバ系が好きな人には十分楽しめる作品でしょう。

以上

『生きて、カエル君!』のレビューでした。

 

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