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「無双アビス」レビュー

地獄で無双するローグライトアクション

259本目のゲームレビューです。

評価

84点

〇スルメゲー

プレイアブルキャラが100体以上という非常に豪華なハクスラローグライトです。

1ゲームがさくっと終わるので暇な時間にちょいちょいプレイするのにいいです。

『無双アビス』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2025年2月13日 PlayStation5(4)/Xbox Series/Switch/PC

どんなゲーム?

コーエーテクモゲームスが開発・販売する三國無双及び戦国無双の武将100人以上が登場するローグライトアクションゲーム

感想など

プレイアブルキャラは100体以上

『無双アビス』は、三國無双戦国無双のキャラクターを起用し、HADESのような見下ろし型ローグライトアクションにしたスピンオフ作品です。

本作の大きな特徴は、100体以上も操作できるキャラクター(英傑)の数です。

圧倒的な使用キャラ数

100体ものキャラがいても、ストⅡのリュウケンみたいにほとんど同じ動きのコピーキャラで水増ししているのではなく、それぞれが異なる武器と攻撃モーションを持ち、独自のプレイスタイルで戦えるのが素晴らしい点です。

また、使用キャラクター選択画面では毎回ランダムで業蛍火ボーナス付の英傑が変わるのでいろいろなキャラを使ってみようと思えるのも良いですね。

青い炎のマーク付の英傑は今周回のボーナスキャラ

なお、魏の五将軍なのにハブられてる于禁など、まだ実装されていない武将もいるので今後のアップデートでさらにキャラクター数が増える可能性は高いです。

この圧倒的なプレイアブルキャラクターの多さこそ、『無双アビス』が他のローグライトと差別化を図る本作ならではの強みであり、最大の魅力です。

湧き上がる大量の敵

『無双アビス』は無双の名を冠するだけあり、大量の敵がわらわらと湧いてきます。

しかも、敵は全方位から押し寄せてくるので、Vampire Survivors的な印象を受ける時もあります。

この大量の敵の群れを召喚技や無双乱舞で吹き飛ばすのが非常に爽快です。攻撃エフェクトも派手で、まさに無双らしい気持ちよさを味わえます。

圧倒的な物量の軍勢

あと地味に嬉しいのは連撃の「X,X,X,X」などの部分がボタン連打ではなく、ボタン押しっぱなしで発動できるところです。

本作は意外に携帯機のプレイに向いてると思いますが、電車の中でプレイしてガチャガチャ連打したり、ボタンの消耗を気にせずプレイできます。こういった細かい配慮は個人的にとても好印象でした。

X,X,X,の部分はボタン押しっぱなしで連撃

敵の攻撃については、ほぼ全て予兆エリアが可視化されているため、範囲外に逃げるか、攻撃モーションにチャージ攻撃を当てて阻止すれば回避可能です。パリィなどの難しいアクションは求められず、慣れれば対処は容易になります。

敵の種類にもクセがあります。序盤ではノロイバキが非常に鬱陶しく感じましたが、慣れてくるとそこまで脅威ではなくなりました(鬱陶しさは相変わらずですが…)

 一方で、モウジャは最初から最後までずっとウザい存在です。

広範囲攻撃が目障りなモウジャ

ステージ後半になると、敵の予兆攻撃エリアが画面を埋め尽くすほど増えてきます。しかし、プレイヤー側の攻撃エフェクトもさらに派手になり視認性が悪くなってくるので、むしろこちらの方が厄介かもしれません。

召喚とシナジーのビルド

『無双アビス』では英傑たちを集め、その固有戦法ビルドを構築するのも大きな特徴です。

固有戦法は召喚できる陣形スロットに配置した6英傑の戦法しか効果はありませんが、印や人物特性は陣形に入れていなくても効果は積み重なるため、召喚や固有戦法を使わなくても印を得る目的で仲間にするのもありです(例えば、劉備は魅印を2つも持っているので召喚で使わなくても仲間にする価値は大きい)

ベンチ(サポート英傑)でも印や特性はカウントされる

そして、集めた英傑たちの組み合わせでシナジーを発揮し、強力なビルドを構築することで、まさに比類なき猛攻で敵をなぎ倒す無双の爽快感を楽しめるようになっています。

今のところお手軽に強いのは、「ねね豊臣ビルド」(※2)「魏氷ビルド」(※2)です。

※1「ねね豊臣ビルド」

召喚時に他の豊臣武将も一緒に召喚するねねに召喚待機時間を短縮する豊臣秀吉と大谷吉継を合わせて召喚待機時間を半分にし、残り半分を魅印12個か松風・赤兎馬の遺宝の能力で短縮させて召喚待機時間0にするビルド

※2「魏氷ビルド」

氷属性の多い魏の武将を集め、魏の武将の状態異常付与率を100%にする荀彧、状態異常を付与すると周囲の敵を氷結状態にする司馬懿など、様々なシナジーで火力を上げるビルド

他にも風属性を中心に組んだり、呂布雷属性を活かしたりと、強力なビルドの可能性は沢山あり、プレイごとにさまざまな組み合わせを試せるのが本作の魅力です。

ボス戦は微妙

『無双アビス』では、各区域の最後にボス戦が用意されていますが、残念ながら、このボス戦、あまり面白くありません。正直、つまらないです。

ボスは「障壁」というバリアを張っており、これを剥がすと一定時間ダウン状態になり、ようやくダメージを与えられる仕組みになっています。

ですが、ぶっちゃけ、このバリアを剥がすっていうプロセスいる?つまらなくないですかこれ。

攻撃してもダメージが通らない時点で、爽快感が大きく削がれています。 しかも、バリアがやたら固く、剥がすのに時間がかかるためしんどい…

特に最悪なのが、本体のHPをミリ残した状態で削りきれず、バリアが再生してしまうパターンです。

あと一撃で終わるはずなのに、またバリア剥がし作業をやらされるのは、バリアより先にこっちの頭髪のほうが禿げそうになります。

一応、慣れれば1回のダウンで削り切ることも可能ですが、その域に達しても楽しいとは思えません (^_^;)

削り切れずに障壁が復活する図

このように、ボス戦のシステムには不満が多いものの、評価できる点もいくつかあります。

  • ボスは攻撃後に大きな隙をさらけ出し、そこに攻撃を当てると派手な音と演出が出て気持ちいい
  • 攻撃予兆エリアが可視化されており、基本的に避けられない(避けるのがほぼ無理な)理不尽な攻撃はない
  • 攻撃間隔は比較的緩やかでプレイヤーの攻撃が挟めないくらい暴れまわったりしない

つまり、慎重に戦えば時間はかかりますが、誰でも倒せる程度に易しい難易度になってます。

ただ、このボス戦のせいで、1時間で終わるゲームが2時間近くかかってしまうこともあります。

ソウルシリーズのようなゲームであれば、固くて強いボスは戦闘時の緊張感と倒した時の達成感があって良いと思いますが、本作は何度も周回して遊ぶリプレイ性重視のゲームです。そのため、ボス戦はもっとテンポよく終わるように調整してほしかったですね。

攻略のコツ

『無双アビス』を効率よく進めるためには、英傑の解放陣形の選択ステータス印の活用が重要になります。それぞれのポイントを押さえて強化を進めることで、攻略が格段に楽になります。

① 英傑の解放

英傑を解放することで、使用キャラの攻撃力・防御力・HPが強化され、初期状態より大幅にパワーアップします。 そのため、最初のうちは業蛍火を稼いで英傑の解放を進めることが重要です。

解放順は、使用キャラとして最強の呂布や、秀吉の固有戦法に必要な三英傑(織田信長豊臣秀吉徳川家康)を目指していくといいと思います。ついでに、業蛍火獲得量増加クイック召喚も早めに取りましょう。

キャラを解放で能力も底上げ
② 陣形の選択

陣形には様々な種類がありますが、解放すればするほど大王の大釜で狙った陣形が出にくくなるため、必要なものだけ解放するのが理想です。

おすすめの陣形

  • 「背甲」(紅涙1000|一斉召喚中無敵) 
  • 「八門金鎖」(紅涙5000|一斉召喚中無敵、体力が回復し続ける) 

ステージ3までは「背甲」でステージ3以降は「八門金鎖」を取得するのがおすすめです。

「背甲」や「八門金鎖」がおすすめ
③ ステータス印の活用

「力」「技」「防」「速」「知」「魅」のステータス印は1個目で取れる能力が重要なので、全ての印を最低1個は取っておきましょう。特に「力1」(予兆攻撃妨害)「速1」(回避中無敵化)はすぐに欲しいです。

あとは、ボス戦で戦いやすくするために「速」は6個以上、召喚待機時間を減らすために「魅」12個以上はどの周回でも狙っていきたいです。他のステータス印も固有旋法の発動条件になることも多いので、ある程度は取っていきましょう。

「魅」12個以上は常に狙っていきたい

これらのポイントを押さえて英傑を解放し、適切にビルドを組んでいけば、クリアはそう遠くないはずです。

スルメゲー

『無双アビス』を最初にプレイしたときの印象は、正直あまり良くありませんでした。
ボスが硬すぎるし、ザコ敵もノロイバキモウジャの攻撃が鬱陶しく、楽しさを感じる前にストレスが勝ってしまったからです。

しかし、英傑の解放を進め、システムに慣れ、敵の対処法やビルドの構築を理解していくうちに、中毒的な楽しさが生まれ、時間を忘れるほど遊ぶようになりました。まさに、スルメゲーと言えるでしょう。

もし本作を少し触ってイマイチだと感じた人がいたら、まだ投げ出さずにもう少し英傑の解放を進めてみてください。

もしかしたら、私のように本作の沼にはまってしまうかもしれませんよ。

中毒性のある楽しさ

以上

『無双アビス』のレビューでした。

 

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