273本目のゲームレビューです。
評価
80点
〇良ゲー
見た目はカードベースでカジュアルな印象でも中身は本格的な運営シミュレーションゲーム。
steam版は1000円以下で値段の割にかなり遊べるコスパのいいゲームです。
『RimWorld』のようなコロニー運営ストラテジーが好きな人に特におすすめ。
『Stacklands(スタックランド)』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2022年4月9日 | PC(Steam) |
2024年3月28日 | Switch |
どんなゲーム?
オランダのインディーゲームスタジオのSokpop Collectiveが開発・販売するカードベースの村作りシミュレーションゲーム
感想など
カードベースの村作りシミュレーション
『Stacklands』はカードベースの村作りシミュレーションゲームで、最大の特徴は、すべての要素がカードで表現されている点です。
たとえば、「木」のカードに 「村人」を重ねると「材木」や「棒」、「リンゴ」などのカードを採取できます。そして、採取したカードを積み重ねて資源や食料を生産し、建物を建て、村人の装備を揃えて敵と戦いながら村を発展させていきます。
カードの組み合わせのパターンは非常に豊富です。「材木」2枚、「石」1枚、「村人」1枚のカードを重ねることで「家」カードを生産できます。そして、「家」カードに「村人」2枚を重ね合わせるとスポーンと「赤ちゃん」が誕生します。ちなみに、村人に♂と♀の区別はないので安心してください。
あとは、定期的にポータルからやってくる敵カードを迎え撃つための村人に装備させるための武器カード、防具カードなども充実しています。
村人は装備したカードによって戦士やメイジ、忍者など様々な職業に変わり、戦闘はオートで進みます。
カードのレシピはカードパックからランダムで排出されます。ただし、別にレシピを取得していなくても素材を正しく重ねればクラフトは可能です。
レシピは日本語の攻略サイトやWikiに掲載されているので、このようなサイトを参考にすれば、レシピがなくても効率よくクラフトを進めていくことができます。
食料生産を効率化
『Stacklands』で最初にぶち当たる課題が、食糧問題です。
毎月の終わりに、村人1人につき2個の食料が必要で、食料が足りないと村人は餓死してしまいます。
村人が1人のうちはまだ余裕がありますが、2人、3人と増えるごとに、必要な食料も4個、6個と増加していき、このノルマがじわじわ重くのしかかってきます。
序盤は、毎月の食料を確保するだけで手一杯になるでしょう。
しかし、食料ばかりに気を取られていては村の発展が止まり、定期的に現れる敵への備えもできなくなってしまい、最悪の場合、全滅してゲームオーバーとなってしまいます。
このため、いかに早く食料生産を効率化できるかが攻略の鍵となります。
序盤のおすすめは、「農園」(土壌+石2+材木2+村人)を2〜3個建設してリンゴを生産する体制を整えることです。リンゴはベリーの2倍の食料効率があり、コスパが良好です。
とはいえ、毎回リンゴの木から手動で収穫するのはだんだん面倒になってきます。
そのため、次のステップとして「自動化された食料供給」の構築が目標になります。
自動化は「道路建設業者」カードを作成することで可能になります。この建築物を設置すると、施設と施設の間に道路を敷くことができ、生産物を自動的に次の施設へと搬送してくれるようになります(入口と出口を逆にしないよう注意)
たとえば、ニワトリを入れた「家畜の柵」と「竈(かまど)」を接続すれば、ニワトリの生んだ卵は自動で竈に運ばれてオムレツへと調理される自動食料ラインが完成します。
さらに船を作って島エリアに行けるようになると金を生産して「資源マグネット」という特定のカードを引き寄せて集めてくれるカードを作れるようになります。
これを使えば、「繁殖場」から出てきた「牛」を引き寄せて、さらに「繁殖場」と「屠殺場」に送り、生産した生肉から「焼いた肉」を生産するといった高度な自動化も可能になります。
こうした自動化された食料供給ラインを確立できれば、大量の村人を抱えても安定して運営が可能になり、村の発展が一気に加速します。
強力なボスに挑む
『Stacklands』は、村をどこまでも発展させていくこと自体が主な目的のゲームですが、一応、区切りとなるゴールとして、ボスモンスターの討伐があります。
ラスボス(?)である「デーモン」は、「神殿」を建設し、そこに「聖杯」を設置することで召喚されます。
デーモンは体力が299もあり、非常にタフな強敵ですが、しっかり装備を整えた村人(忍者がおすすめ)10人くらい揃えれば十分に討伐可能です。
デーモンの撃破まででも結構なボリュームがありますが、さらに上のボスも用意されており、やりこみ要素も豊富です。
シンプルなカードの見た目とは裏腹に奥深い本作は、コロニー系やストラテジー系に慣れたゲーマーでも十分に満足できる良作だと思いました。
以上
『Stacklands』のレビューでした。
↓ブログランキングに参加しました!
バナーをクリックするとこのブログにポイントが入ります!(1日1回)