278本目のゲームレビューです。
個人的な評価
??点 ※総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇バカゲー
基本バカなノリですが、メインストーリーはシリアスな部分もあります。
『Deliver At All Costs(デリバー・アット・オール・コスツ)』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2025年5月23日 | PlayStation5/Xbox Series/PC(※) |
※Epic Game Storeで発売日当日から期間限定無料配信
どんなゲーム?
スウェーデンのインディーゲームスタジオのStudio Far Out Gamesが開発し、コナミが販売する見下ろし視点のカーアクションアドベンチャー
感想など
ハチャメチャ破壊デリバリーアクション
『Deliver At All Costs』は、1959年のアメリカの架空の都市を舞台としたカーアクションアドベンチャーゲームです。
物語は、無職で貧乏生活を送るウィンストン・グリーンが、滞納中の家賃を返すため、運送会社ウィーデリバーに就職して配達業務を始めるところから幕を開けます。
本作の特徴は、とにかく何でも破壊してしまう無茶苦茶さです。
自宅のアパートやウィーデリバー本社など一部の建物を除き、街中のほとんどの建造物が運転する車で突っ込めば破壊できます。家を一軒まるごと突き抜けてショートカットするような、豪快な走行も可能です。
当然、歩行者にぶつかることもありますが、この世界の住民は異常に頑丈で、車に衝突されても吹き飛ばされるくらいで、大した怪我はありません。むしろ、怒って車を追いかけ回してくる始末です。
このように世界観はめちゃくちゃでカオスですが、人をはねても血が飛び散るような演出は一切なく、GTAのような暴力的な犯罪アクションとは一線を画す内容に仕上がっています。
あくまでバカゲー的なノリを突き詰めた、アーケードライクな破壊配達ゲームです。
何でもアリなデリバリー
『Deliver At All Costs』のメインミッションは、基本的には車を運転して素早く正確に荷物を届ける仕事をすることですが、内容はバカゲーらしく非常にクレイジーです。
最初のミッションは、ホテルに花火を届けるだけの仕事ですが、その花火はことあるごとに暴発して、道路中に火花を撒き散らしながら配達します。
次の仕事では、メロン(スイカ?)の運送ですが、届けるメロンが期限切れで腐りかけているため、途中で匂いや色を偽装させて、新鮮なメロンに見せかけてから得意先に届けます。
ストーリーが進むにつれ、やることはさらにエスカレートしていき、中盤ではライバル会社から荷物を奪って届けたりなど好き放題するようになっていきます。
ただし、ミッションの内容は馬鹿げていても車の運転はシビアで繊細な操作を求められます。ちょっとミスしただけでも失敗になってイライラすることもありました。
また、本作はオープンワールドではなくエリア制のサンドボックスになっており、各エリア間の移動時にはロードが発生します。これが思いのほか長く、ゲームのテンポを損ねてしまっているのは残念な点でした。
やっていること自体はユニークで笑えるのですがゲームとしての造りはやや粗く及第点という印象です。
意外にシリアスなストーリー
『Deliver At All Costs』は、破壊しまくりのぶっ飛んだカーアクションと、バカゲー全開なミッションが目を引く作品ですが、ストーリー面では意外にもシリアスな展開が描かれます。
主人公ウィンストン・グリーンは、ただの貧乏な中年男というだけでなく、天才的な頭脳の持ち主で、過去には技術者だったという経歴を持っています。
作中では、彼の過去にまつわる出来事や、運送会社ウィーデリバーの社長ハラルド、ウィンストンと反りの合わない社長の息子ドノヴァン、気のいい同僚ノーマンなどとの人間関係が丁寧に描かれています。
とはいえ、やはりやっていることはムチャクチャなのでウィンストンはバカと天才は紙一重といった人物と評価できるでしょう。
なんでも壊しまくりのバカゲーでストーリーもユニークな本作は、なかなか尖った作品と言えます。
以上
『Deliver At All Costs』のレビューと感想でした。
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