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「添丁の伝説」レビュー

台湾の英雄譚を描いたアクションゲーム

289本目のゲームレビューです。

個人的な評価

82点

〇かなりの良ゲー

敵の武器を使った派手なアクションや漫画仕立てのストーリーなど非常に完成度の高いゲームです。

Stesmレビューで「圧倒的好評」も納得です。

『添丁(てんてい)の伝説』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2021年11月2日 Switch/PC(Steam)
2022年11月1日 Xbox Series
2023年1月30日 PlayStation4(5)

どんなゲーム?

台湾のインディーゲーム開発チームのCreative Games Computer Graphics Corporationが開発し、Neon Doctrineが販売する横スクロールアクションゲーム

感想など

主人公は台湾の伝説の人物

『添丁の伝説』は、日本統治時代の台湾で窃盗を行い、やがて英雄的な義賊として伝説化された「廖添丁(りょう てんてい)」を主人公とする横スクロールアクションゲームです。

彼は裕福で民を苦しめる権力者からのみ盗みを働いたとされ、その姿は庶民にとってのヒーローとして語り継がれています。

主人公は伝説の義賊

廖添丁は実在の人物ですが、史実においては窃盗犯罪者として記録されています。義賊としての英雄像は彼の没後、劇や語り物で取り上げられることで形成され、台湾民間の伝承として広まっていきました。日本でいう鼠小僧次郎吉のように扱われることもありますが、実在の姿と伝承との乖離を考えると、石川五右衛門に近い存在といえるかもしれません。

また、本作に登場する日本の警察官「松本」は、廖添丁の墓石に「松本建之」と刻まれている人物をモデルにした創作キャラクターと考えられます。

警官の松本も史実に残る人物がモデル

いずれにせよ、本作に登場する廖添丁は史実の人物とは大きく異なり、物語としては完全にフィクションとして描かれています。

高い完成度のアクション

『添丁の伝説』が高評価を受けている大きな理由のひとつに、アクションゲームとしての完成度の高さが挙げられます。

プレイヤーの操る廖添丁は武術の使い手で、多彩なアクションを駆使し、次々と襲いかかる敵を爽快に倒していけます。

爽快なアクション

本作の基本的なアクションは以下のとおりです。

● 攻撃

短刀による近接攻撃をします。敵から武器を奪っている状態なら、その武器を使用します。さらに、敵の飛び道具に攻撃を当てることで相手に弾き返すこともできます。

● ジャンプ

2段ジャンプや壁蹴りも可能です。

● 回避

回避の動作中は無敵で空中でも使用可能です。敵の攻撃をひきつけて回避(所謂ジャスト回避)することで奥義(分身 or 透明化)が発動します。

● 必殺技

ボタンと方向キー上下左右の組み合わせで昇り蹴り、横飛び蹴り、寸拳、急降下蹴りなどを繰り出せます。リチャージ早めのスタミナ(MP)を消費します。

● 腰帯

弱った敵に腰布を巻きつけて持っている武器を奪います。刀や棒などの近接武器だけでなく、ライフルロケットランチャーなど銃火器まで奪って使用できます。

● 蜘蛛縄

一部のギミックにフックを引っ掛けて飛び上がります。

 

こんなところですが、とりわけユニークなのは、腰帯を使ったアクションです。

腰布を巻きつけた敵をスティック操作で任意の方向に投げ飛ばし、さらに奪った武器で追撃することもできます。

奪った武器でそのまま攻撃

コンボも自在につながるようになっており、たとえば地上で数回攻撃してから昇龍蹴りで打ち上げ、そのまま空中で追撃し、腰布で武器を奪ってさらに攻撃を叩き込む、といった華麗なコンボもつながるようになっています。

ほかにも楽しいのは敵の飛び道具に攻撃を当てて相手に反射する弾きです。この手のアクションゲームでは大抵厄介になりがちな遠くからパンパン撃ってくる敵も対処がしやすくなっています。

このように、簡単な操作でありながら派手で爽快なアクションを繰り出せることが、本作の大きな魅力となっています。

個性的なボスキャラたち

『添丁の伝説』では、各章の最後に個性的なボスキャラとのバトルがあります。

最初のボスである王文長からして、人力車で突進してきたり、背景の彫像が射撃してきたりユニークな戦い方をしてきます。次のボス、中村道明は筋骨隆々のナルシストで腕は機関銃に改造されているという、これまた強烈なキャラクターです。

個性的なボスキャラたち

しかし、私が一番印象に残ったのは、第3章のボスの川島輝夜です。

いやーエロいですね。

花魁でくノ一です。体力半分まで削るとはだけます。

「サカセヨサクラヲー」とかカタコトな日本語も面白いです。

しかし、結構強敵なので、鼻の下を伸ばしてるとあっさりやられてしまいます。

花魁でくノ一の川島輝夜

本作のボス戦は、歯応えのある難易度ですが、理不尽に感じるほどではなく、適度な緊張感をもって楽しめます。難易度は2段階から選択でき、簡単な「心優しき泥棒」であれば、アクションが苦手な人でも十分にクリア可能な難易度です。

クリア後にはボスラッシュも用意されているので、繰り返し挑戦する楽しみもありますね。

コミック仕立てのストーリー

最初に述べたように、本作は台湾に実在した人物、廖添丁の逸話をもとにしたフィクションであり、ゲーム独自の設定やキャラクターが大半をしめるオリジナルストーリーとなっています。

ストーリーは、漫画のカットシーンのような演出で語られ、とても良い仕上がりです。

漫画のカットシーンのような演出

登場人物で特に印象に残るのが、日本人警官の松本です。松本はルパン三世における銭形警部のような役回りですが、義理人情に厚く、現地の困っている人を放っておけないなど、当時の帝国主義的な日本人とは思えないくらい、きれいな人物として描かれています。日本の作品であっても、この時代この場所の日本人警官をここまで好意的に描くことは少ないのではないでしょうか。松本の描かれ方からは、中韓よりも親日寄りな台湾らしさを感じました。

好感のもてる人物として描かれる松本

エンディングは、通常エンド真エンドの2種類が用意されています。

通常エンドはかなり後味が悪いため、ぜひ真エンドまで到達して物語を締めくくっていただきたいです(通常エンドを見てもすぐにやり直すことができます)

以上

『添丁の伝説』のレビューと感想でした。

 

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