
290本目のゲームレビューです。
個人的な評価
81点
〇かなりの良ゲー
ゲーム部分に粗は目立つものの、最新の美麗グラフィック表現で描かれるインディ全開のストーリーと演出は一級品です。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』とは
発売日・対応機種
| 発売日 | 対応機種 |
| 2024年12月9日 | Xbox Series (※)/PC |
| 2025年4月17日 | PlayStation5 |
※発売初日からGAME PASS対応(Day1タイトル)
どんなゲーム?
リブート版『Wolfenstein』シリーズを手掛けたMachineGamesが開発し、Bethesda Softworksが販売する、インディ・ジョーンズを題材にしたアクションアドベンチャーゲーム
感想など
インディージョーンズのアクションアドベンチャーゲーム
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、ハリソン・フォード演じる考古学者のインディアナ・ジョーンズを主人公とした1980年代の名作映画シリーズを題材にしたアクションアドベンチャーゲームです。
映画を観たことがある人なら、まず注目してほしいのがインディ・ジョーンズの再現度の高さです。特にオープニングシーンは、シリーズ第一作『レイダース/失われたアーク』冒頭の遺跡探索シーンを忠実に再現しており、映像を比べてみるとどちらが映画でどちらがゲームか一瞬では見分けがつかないほどです。


主人公インディのモデルは、俳優ハリソン・フォード本人の顔をフェイシャルスキャンするのではなく、当時の映像や写真といった資料をもとにモデリングされたものです。
また、インディの声はハリソン・フォードとは別の俳優が担っています(日本語吹き替えでプレイする分にはあまり関係ないですが…)
しかし、その違和感のない演技や挙動は、かなり作り込まれており、見まがうことなきハリソン・フォードが演じたインディアナ・ジョーンズ博士となっています。
また、シナリオはMachineGamesとBethesdaのシナリオチームが練り上げ、Lucasfilm Gamesが全面監修する形で制作されています。
こちらも、財宝の眠る遺跡の探索やそれを守る古典的なトラップ、九死に一生の脱出劇、そして敵勢力としてのナチスの存在など完全オリジナルの冒険譚でありながら、ファンの求めるインディらしさは損なわない構成になっています。
こうした徹底した作り込みからは、開発陣のインディ・ジョーンズへの深いリスペクトと、それを映像・物語に落とし込む確かな手腕が強く感じられました。
美麗なグラフィック
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のグラフィックは非常にリッチで、最新技術が惜しみなく投入されており、リアルな映画の世界を臨場感のある一人称視点で自由に歩き回れるようになっています。
特に人物のモデリングは秀逸で、ハリソン・フォードを再現したインディアナ・ジョーンズに限らず、登場人物すべての表情や髪、衣服の質感まで精細に表現されています。
こうした美麗なグラフィックによって、本作は映画さながらの体験を得られるゲームとなっています。
ただしPC版では、この映像表現を実現するためにレイトレーシング対応のグラフィックボードが必須であり、非対応の古いものでは起動すらできません。
PCでのプレイを検討している人は、自身の環境を事前に確認しておく必要があります。
ゲーム部分は及第点
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、原作リスペクトと高度なグラフィック技術を使った表現力によって映画のインディ・ジョーンズを体験できるという点では100点満点です。
しかし、ゲーム部分については、全体的にせいぜい70点台の及第点といったところが私の感想です。
本作のカットシーンを除く、プレイヤーが操作できるゲーム部分は、主に①探索(パルクール含む)、②謎解き、③ステルス、④戦闘がありますが、このうち①と②については面白いのですが、③と④がいまいち微妙です。


ステルスは、ゆっくりとしゃがみ移動で敵を避けて通るか背後から殴り倒す一般的なものですが目新しい要素はなく、古臭いものです。
ちょっとしたシーンに挟まれる程度なら悪くないと思いますが、敵との遭遇の大半はステルスでやり過ごすことが多いので、この単調な作業に早々に飽きてしまいます。
しゃがみで少しずつ進むのが面倒で、終盤の敵は発見されると容赦なく銃撃してくるため、見つかったからといって殴って強引に押し通ることはできません。そのため見つかってしまったら、また、面倒なステルスを最初の地点からやり直すケースが多くストレスです。
アサシンクリードのように、一気に駆け寄って二人同時にダウン取ったり、遠くから敵を引き寄せるとかあればよかったと思います。
戦闘は、拳や鈍器による格闘がメインですが、これが全然楽しくないです。特にボス戦の格闘は、正直つまらないです。ストーリー重視にしたにしろ、ゲームの大きな見せ場であるボス戦をなんでこんなものにしてしまったのか…。
パリィは決まっても全然気持ちよくないし、ボスの掴み攻撃は非常に不快です。「掴まれたらレバガチャしてふりほどけ」はダルいだけで面白味の欠片もない要素なのでやったらダメ…

唯一楽しいのは銃撃戦です。
アンチャーテッドやトゥームレイダーのような激しい撃ち合いは少ないですが、良作のシングルプレイFPS『Wolfenstein』シリーズを開発したスタジオだけあって爽快感のある銃撃戦ができます。特に上海ステージでの日本軍飛行機との撃ち合いはシーンとしても迫力があり、楽しかったです。

個人的には銃撃戦をもっと増やしてほしかったですが、インディ・ジョーンズらしさを守るためにそれを入れるのが難しいというならステルスや格闘をさらに作り込んでほしかったと思います。
完成度の高いオリジナルストーリー
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、映画の「レイダース/失われたアーク」(第1作)と「最後の聖戦」(第3作)の間を舞台とするオリジナルストーリーです。
ゲームデザイナーが考案した物語でありながらもインディ・ジョーンズらしさをしっかり備えていることは先に述べましたが、映画の再現以外の部分も良くできており、単にアドベンチャーゲームのシナリオとしての完成度も高いです。
本作の物語はバチカン市国、ギザ、ヒマラヤ、上海、スコータイといった世界各地を舞台に展開し、多彩な人物との出会いと冒険が描かれるため、最後まで飽きずに楽しめます。
登場人物の中でも特に存在感を放っていたのが、本作最大の敵役エメリッヒ・フォスです。
人の心理を巧みに操る話術と迫力ある顔の演技は、まるでジャック・ニコルソンが演じたジョーカーのようです。
ヒロインのジーナは無鉄砲な性格で好みが分かれるかもしれませんが、強い意志と華やかさを備えたキャラクターとして物語を引き立てています。




このように本作のストーリーは、映画のインディ・ジョーンズを知らない人でも十分に楽しめるクオリティに仕上がっています。
まとめ
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、グラフィックやストーリー面では映画さながらの体験ができる一方で、ステルスや格闘といったゲームプレイ部分には物足りなさも残りました。
それでも総合的には十分楽しめる作品であり、インディ・ジョーンズというキャラクターと世界観を体感できるという点だけでも大きな価値があるでしょう。
映画シリーズファンはもちろん、インディ・ジョーンズをまだ観たことがない人でも、世界各地の遺跡を巡る冒険とその謎を追うドラマを堪能できるゲームとして、プレイしてみる価値は十分にあります。

以上
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』のレビューと感想でした。
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