
317本目のゲームレビューです。
個人的な評価
??点 ※ 総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇かなりの良ゲー
いろんな意味で良くできてるなと感心しました。
『ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』とは
発売日・対応機種
| 発売日 | 対応機種 |
| 2023年4月22日 | PC/Android(ツクール) |
| 2025年6月6日 | PC(Steam) |
どんなゲーム?
個人制作で活動するKSBゲームスが公開したRPGツクールMV製フリーゲーム
感想など
※注意 本記事はゲームのネタバレがあります。
【ネタバレ】ルキウス・スグシヌヨンはすぐ死ぬよん
ゲームにおけるネタバレは、「この味方キャラクターは途中で離脱する」、「黒幕はこの人物」といった、ストーリー上の重要な部分を先に知らせて、その情報を知らずにプレイしてる人からゲーム体験の楽しみを奪ってしまう害のある行為です。
もう昔の話になりますが、FF7が発売された当時、私は学校の同じクラスの友達から「○○○○は○○よ」と盛大なネタバレをされてしまった悲しい思い出があります。ネタバレ絶対ダメ。
インターネットが普及した現在では、情報がより早く広まるようになった一方で、こちらが望まなくてもネタバレを踏んでしまう機会も増えました。最近では、SNS上の他人の投稿や、YouTubeのおすすめ動画に表示されるサムネイル画像によって思いがけずネタバレされてしまう被害も少なくありません。
そんなネタバレそのものをテーマとして、逆にネタバレさせまくることにより面白可笑しくゲームにしてしまったのが「ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―」です。

タイトルからして破壊力抜群です。
登場人物は「ルキウス・スグシヌヨン」、「マーシャ・ウラギール」など、タイトルが示すとおり激しくネタバレな名前となっています。
【ネタバレ】マーシャ・ウラギールは裏切ーる
本作は、ツクール製のフリーゲームで、使用されている素材やゲームシステムなどは、RPGツクールMVに標準搭載されているものが中心です。
ハロルド、テレーゼ、マーシャ、ルキウスなど、RPGツクールMVで新規プロジェクトを作成した時にできるアクターがそのまま使用されています。
これは手抜きなどではなく、カスタム素材を無理に用意するよりも余計な労力を省けるし、むしろ、デフォルトの素材をそのまま使うことで、よりシュールさが際立っているともいえます。

ただ、1点だけツクール製RPGにしては気合いの入っている部分があります。
本作はなんとイベントシーンのセリフがフルボイスです。
声を担当した人は、正直に言うと全く知らない(というか、最初はスタッフの家族か知り合いあたりの素人にやらせているのかと思いました(^_^;))キャストですが、調べてみると一応、声優のような活動をされている方々のようです。
プロの声優かどうかはさておき、セリフに声が付くことによって、より一層本作のネタを面白いものにしています。
なお、フルボイスが苦手という人は、設定でボイスをオフにすることも可能です。
【ネタバレ】最後の敵の正体は勇者の父
※ここからはマジのネタバレを匂わせます。
「ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―」は、タイトルを聞いただけで、出オチ一発ネタのバカゲーだと思ってしまいがちです。しかし、実際には一概にそうとは言い切れません。
本作は、あえて100%バカゲーだとプレイヤーに思い込ませたうえで、その先入観を利用したどんでん返しが非常によくできています。特に上手いと感じたのが、ミスリードの仕掛け方です。
まず、タイトルの時点で強烈なインパクトを放ち、最初から最後まで完全にネタで押し切るゲームなのだと誤認させます。
さらに、登場する「ルキウス・スグシヌヨン」は見事なまでにあっさりと退場し笑いを誘い、敵の四天王である「クソザッコ」も、その名のとおり本当にクソザコです。
ここまで綺麗な流れを見せられると、プレイヤーは、このゲームは本当に最初から最後まで、このノリで進んでいくゲームなのだろうと勝手に思い込んでしまいます。
しかし、これこそが本作に仕込まれた、大きなミスリードとなっています。

私が最初に引っかかったのは、城を出て村へ向かう途中の森で遭遇する二人目の四天王「暗黒魔獣ツヨスギルン」です。
ついさっき戦った四天王が強そうな見た目にもかかわらず「クソザッコ」という名前どおりクソザコだったのに対し、こちらは見た目が弱そうで名前が「ツヨスギルン」です。
この流れなら「強すぎる=勝てない相手」で戦ってもどうせ負けイベだろうと思い、ニヤニヤしながらさっさと全滅したところ、なんと普通にゲームオーバーになってしまいました。
え?!「何だこいつ強すぎるぞ!」みたいな茶番が入るんじゃないの?!(心の叫び)
そう、これまでの流れで、完全に負けイベだと思い込まされていましたが、実は負けイベではないのです。
確かに一撃で99999ダメージも受けるので、名前どおり「強すぎる」ことは間違いありません。しかし、この敵の名前は「ツヨスギルン」であって「カテナイン」ではないのです。99999ダメージ受けて倒れても復活を繰り返すゾンビアタックで粘れば勝てるのです。
まさにしてやられました。もし、私のように負けイベと思ってあえて全滅するプレイヤーが出ることまで見越して仕掛けていたとしたら作者は天才です。

物語は、この後も予想を誤認させる巧みなミスリードで様々な形でプレイヤーを騙しますが、あくまで言葉遣いによる叙述トリックであって、けして嘘はありません。
マーシャ・ウラギールはちゃんと裏切るし、最後の敵の正体は勇者の父というネタバレも本当でした。
本作は、所詮ネタゲーなどと侮ってはならない抜群のセンスがあり、非常に良くできたゲームだと思います。
フリーゲームな上、2時間程度でクリアできますので、お暇な人はプレイしてみてはいかがでしょうか。
以上
『ネタバレが激しすぎるRPG―最後の敵の正体は勇者の父―』のレビューと感想でした。
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