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「オクトパストラベラー0」レビュー(ネタバレ有り)

大陸の覇者をベースに再構築したオクトラ

318本目のゲームレビューです。

個人的な評価

??点 ※ 総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。

〇良ゲー

暗すぎるストーリーは好みの分かれるとこですが、美しいビジュアルと音楽、バトルやキャラの育成などはとても良かったと思います。

『オクトパストラベラー0』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2025年12月4日 PlayStation5(4)/Xbox Series/Switch(2)/PC

どんなゲーム?

  • スクウェア・エニックスが発売する、ドット絵と3Dを融合させたHD-2D表現を用いたRPG
  • スマートフォン向けゲーム「オクトパストラベラー 大陸の覇者」をベースにコンシューマ機向けに再構築した

感想など

※本レビューは、ストーリーの結末やボスの名前など、重要な部分のネタバレが含まれます。

「大陸の覇者」の再構築

『オクトパストラベラー0』は、2020年10月にスマートフォン向けにサービス開始をした「オクトパストラベラー 大陸の覇者」コンシューマ機向けに再構築したRPGです。

「大陸の覇者」からの主な変更・新要素としては、主人公が見た目をキャラメイクできるプレイヤー自身の分身となったことに加え、主人公の育った町「ウィッシュベール」の滅亡と復興を描く新規ストーリーが追加、さらにウィッシュベールのタウンビルドなどができるようになっています。

キャラメイク主人公

「ウィッシュベール」のタウンビルド

そのほか、本作はキャラをガチャで引くという仕様がないため、仲間になるキャラクターの顔ぶれも大きくかわりました。

コラボで登場したキャラクターも含め、『大陸の覇者』で登場した仲間キャラクターの多くは本作には登場せず、本作独自の仲間キャラクターが登場するようになっています。なお、今後は本作のオリジナルキャラクターたちも『大陸の覇者』にガチャで引けるキャラクターとして逆輸入される可能性が高いです。

既に大陸の覇者に登場しているスティア

ストーリーについては、6割から7割程度『大陸の覇者』のサイドオルステラ編のメインストーリーをベースにしているとのことで、神の指輪を巡り、権力名声といった人々の欲望を描く物語の大筋は一緒です。

このため、既に『大陸の覇者』をプレイしてる人からすれば、あまり新鮮さは感じられないかもしれません。

左は大陸の覇者、右はオクトラ0だが大体一緒

もっとも、『大陸の覇者』未プレイの人からすればそれは関係ないのでオクトパストラベラーの新作として新鮮な気持ちで楽しめると思います。

ちなみに、本作の舞台となるオルステラ大陸は、オクトラ1と同じ世界で、オクトラ1の主人公たちも仲間キャラクターとして登場します(オクトラ2の主人公たちは未登場)
オクトラ1をプレイしたことがある人ならより一層キャラクターに愛着を持ってプレイできるのではないでしょうか。

オクトラ1の主人公たちも登場

8人バトルの戦闘

オクトラ1やオクトラ2では、8人の主人公がいながらも、バトルに参加できる人数は基本的に4人まででした。一方、本作では前衛4人・後衛4人の計8人でのパーティーバトルが実現されています。

前衛後衛の8人バトル

また、オクトラ1や2にあったジョブチェンジ(バトルジョブ)は主人公以外できなくなってますが、セレクトアビリティによって他のジョブのアビリティを装備させることができ、ある程度自由なスキル編成が可能となっています。

本作には30名以上のキャラクターが仲間として加入しますが、このセレクトアビリティのおかげで、どのキャラクターでも一定の役割を持たせることができます。そのため、極端に弱くなってしまうキャラクターは少なく、好みのキャラクターをバトルメンバーとして育成できます。

私のクリア時のメンバーは主人公&ハイドネハンイット&シアーシャアレクシア&スティアルド&ピウスの8人でした。

お気に入りはアレクシアで、彼女に必殺値回復ジャムを与えてひたすらマギアアポクリファを撃つのが強かったです。

クリアメンバー

バトルで進化した部分もありますが、気になった点もあります。

特に残念なのは、オクトラ1と2であった、狩人の「捕獲」「けしかける」、薬師の「調合」といった固有アビリティがなくなってしまったことです。

また、全体回復やバフデバフ等の有用なスキルも奥義化されてセレクトアビリティで誰でも使えるようになった結果、本作はキャラ性能に個性が出にくくなり編成を考える面白味が薄れてしまった印象があります。

狩人は弓の使い勝手がよく物理アタッカーとして活躍できるのですが、薬師は強みがほとんどなく正直不遇です。アイテム消費3倍で全体化するくらいのサポートアビリティでもあれば、このジョブだけの個性が出て良かったかもしれませんね。

暗すぎるストーリー

好みの問題ではありますが、本作のストーリーは人によって評価が別れ、「ストーリーが酷い」という意見も見かけます。

私の感想を正直に言うと、「酷い」と言い切るほどではないものの、他の人のネガティブ寄りの意見も多少は頷ける、あまり良いとは言えない内容だったように感じました。
理由は、メインストーリーが全体を通して暗く、長時間にわたって重苦しい雰囲気が続くからです。

どのシナリオも陰鬱で惨たらしい展開が多め

オクトラ1や2では、各主人公ごとにシナリオのメリハリがあり、暗い話もあれば明るい話もありました。ところが、本作は8つあるメインシナリオすべてが、凄惨で酷たらしく、無慈悲で救いのない話ばかりです。

それでも、「富・権力・名声を極めし(授けし)者」の各ストーリーは3章で完結するため、1章と2章で受けた恨みを早い段階でボスにぶつけて発散できました。

問題なのは「全てを極めし(授けし)者」です。

1章から7章までひたすら胸糞展開ばかり続き、長すぎる上にかなりクドいです。

胸糞な展開が長引く全8章

私の場合、富・権力・名声の「極めし者」のシナリオは、陰鬱な展開ながらも「マーヴェラス!」「わたくしが白いドレスを着たら白い血を噴きなさい!」などの迷言でそれなりに楽しめていましたが、「全てを極めし者」シナリオで一気にテンションが下がってしまいました。

その後の「授けし者」シナリオも前回の胸糞気分を引きずったままでテンションは上がらないまま進みます。

「富を授けし者」でオスカが出てきても「はぁ…?何で今さら?」と、実は生きてましたっていう少年ジャンプの後付設定みたいな謎展開に困惑し、「名声を授けし者」では、セラフィナの「そこで見ていろ」本当に黙ってそこで見てるだけの主人公に苛立つ始末でした(この主人公何なのマジで(^_^;)

そこで見ていろ

 

ただ、後半のシナリオでも唯一テンションの上がる場面がありました。

それが、「権力を授けし者」ボス戦です。

何にテンションが上がったとは、あえて言いませんが…。

 

 

何にとは言わないがテンションの上がるボス戦

 

しかし、タトゥロックの乳揺れで爆上がりしたテンションも束の間、メインストーリーのラストとなる「全てを授けし者」で一気に萎えていきます。

とにかく、やたらと長いです。

ラスボスが闇落ちに至る理由として、人の「欲」に絶望していく過程を丁寧に描きたかったのでしょうが、正直かなりクドいです。

そして、そこまで長く引っ張った割には、最終的に伝わってきた印象は「拗らせてるな」という程度で、強く共感できるものではありませんでした。

個人的には、ヘルミニアタトゥロックくらいのほうが、「欲に溺れた存在」としてシンプルで分かりやすく、悪役としても良かったと思います。

ヘルミニアとタトゥロック

ちなみに、オクトラ1とオクトラ2では、主人公8人の名前の頭文字を並べると「OCTOPATH」になるという小ネタが仕込まれていましたが、オクトラ0では、メインシナリオのボス8体の名前の頭文字を並べると「OCTOPATH」となるようになっています。

ここで「CTOPATHまでは合うけど、ラスボスの名前『O』で始まらなくない?」と思うかもしれません。

しかし、そう思いきや第2形態でちゃんと『O』が頭文字の名前に変わります。
こういう遊び心は面白いなと思いました。

手放しに褒められる音楽とCV

ストーリーについては好みが分かれるオクトラシリーズですが、音楽に関しては文句なしに素晴らしいです。

オクトラ1や2の神曲も使用されていますし、本作のための新曲も用意されています。

特にボス戦では、始まる前から展開がじわじわと熱くなってきて、最高潮に達した「来るぞ!」のタイミングで一気にバトルに突入してから流れる戦闘曲はゲームを最高に盛り上げてくれます。

キャラクターボイスも相変わらず豪華声優が起用されており、各イベントシーンにおける演技は非常にクオリティが高いです。

特に印象に残るのは浪川大輔さん演じるアーギュストで、様々なバリエーションの「マーヴェラス!」を聞くことができます。

もちろん他の声優陣の演技も素晴らしく、できれば、すべてのシーンをボイス付きで最後まで見たいです。

しかし、長いシーンを普通に見るとテンポが悪いので倍速で見ようとしますが、それだとボイスが再生されないのが悩ましいポイントです。

結局、私は倍速にしたり等速にしたりと、忙しく切り替えながらイベントを見ていました。

まとめ

『オクトパストラベラー0』は、『大陸の覇者』をベースにした再構築したゲームではありますが、シリーズ初のキャラメイクする主人公ウィッシュベールを中心とした新規ストーリーやタウンビルド要素が加わり、単なる移植や焼き直しとは言えない程度に新しい要素が盛り込まれていました。

HD-2Dによるビジュアル表現と楽曲は相変わらず素晴らしく、レトロスタイルのインディーゲームにはないAAA級のゴージャスなクオリティに仕上がっています。

ボリュームは非常に多く、普通にプレイした場合、クリアまで100時間以上はかかる内容なので、腰を据えてじっくり遊びたい人には十分すぎるほどの遊び応えがあるのではないでしょうか。

現時点では次回作に関する情報はありませんが、人気シリーズとしてさらに磨きのかかった続編の発表を楽しみに待ちたいですね。

以上

『オクトパストラベラー0』のレビューと感想でした。

 

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