
321本目のゲームレビューです。
個人的な評価
??点 ※ 総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
◎傑作
ビジュアル、音楽、ゲームプレイのどれも丁寧に作り込まれており、とても完成度の高いゲームです。
『さよならエバーアフター(Escape from Ever After)』とは
発売日・対応機種
| 発売日 | 対応機種 |
| 2026年1月23日 | PlayStation5(4)/Xbox Series/Switch/PC |
どんなゲーム?
カナダを拠点とするインディーゲーム開発スタジオSleepy Castle StudioがKickstarterによるクラウドファンディングで資金を募り開発したアドベンチャーRPG
感想など
ペーパーマリオなインディーRPG
『さよならエバーアフター(Escape from Ever After)』は、絵本の世界の主人公フリント・バックラーが、現実世界の巨大企業「エバーアフター社(Ever After, Inc.)」によって自分たちの世界を乗っ取られ、それを取り戻すため同社の従業員となり内部から反撃していくアドベンチャーRPGです。


本作の特徴はペーパーマリオにインスパイアされたというアートスタイルにあります。
マップは3Dで立体的な構造ながら、キャラクターは平面のペーパークラフト風に描かれており、まさに「絵本の中のキャラクター」として表現されています。


また、舞台となる絵本的なファンタジーの雰囲気と、現実世界のテクノロジーや企業社会のモチーフが融合することで、カラフルでかわいい夢のような世界観の中に、労働や資本主義といった現実の重さを感じさせる独特の空気が生み出されています。


マリオRPG的なアクション入力バトル
『さよならエバーアフター』の戦闘は、ターンベースのコマンドバトルにマリオRPGのようなアクション入力を組み合わせたシステムになっています。
攻撃時には技ごとにさまざまなアクション入力が求められ、タイミングに合わせたボタン入力や方向キー操作などを成功させることで追撃が発生してより大きなダメージを与えられます。
また、防御時には敵の攻撃が当たる瞬間にタイミングよくボタンを目押しすることでダメージを軽減できます。


バトルで面白いと思ったのは、どの敵もユニークな動きを見せてくれることです。
特に印象に残ったのは、第2章のインスビークに登場するハサミ腕のモンスター「ラーカー」です。
この敵は、HPが半分になると自ら頭部を切り離し、その頭部を蹴飛ばして攻撃後、頭のなくなった首からは3本目のハサミ腕が生えるというなかなか猟奇的でおぞましい変身を見せます。
他にもこの辺りの敵はホラー寄りの演出が多いのですが、絵本世界らしいデフォルメされたコミカルさのおかげでグロテスクな怖さはそれほどなく、むしろギミックとしての面白さが際立っています。


戦略的要素もよく練られていて、たとえばフリントは飛んでる敵には強い一方で、盾持ちの敵は苦手です。そのため、ティンダーのファイアブレスで盾を燃やすなど、キャラクターごとの得意不得意で立ち回りできるようになっています。
難易度は「イージー」、「ふつう」、「むずかしい」の3種類がありますが、やさしそうな見た目に反して難易度「ふつう」でも油断ならず、終盤は装備をしっかり組んでキャラを強化して挑まないとザコ戦でも普通に負けてしまいまうくらいです。
特にラスボス手前のボスは強くてかなり苦戦しました。ラスボスも手前のボスほど強くはなかったですが、直前の戦闘でアイテムを消耗した状態のまま、長期戦に突入してしまうので結構辛かったです。
ちなみに私の最終戦2戦のMVPはエヴァです。
エヴァのファングイーストは盾無効で5ダメージを与えつつ与えた分だけ回復できる優れた性能で、この技のおかげで長期戦で粘り強く戦うことができました。

程よい難易度のパズル
『さよならエバーアフター』は、マップの探索にもアクション要素が取り入れられており、マリオのようにジャンプで足場を渡りコインを取りながら進んでいきます。
さらに、フリントと味方キャラクターは固有のアクションを持っていて、これを利用したギミックとパズルが各所に配置されています。
フリントはバックラーを投げて離れた場所のスイッチを起動できるし、ティンダーならブレスで障害物を燃やしたり、仕掛けに点火することが可能です。

これらのギミックを活用したパズルは意外と複雑で簡単ではありませんが、決して難解すぎるわけではありません。試行錯誤を重ねればきちんと突破できるバランスで、「なるほど」と納得のいく作りになっています。脳の体操として程よい難しさで、解けたときのスッキリ感が良かったです。
まとめ
『さよならエバーアフター』は、インディーゲームながら作り込みが非常に丁寧で、アートスタイル、ゲーム性、音楽のいずれも高い完成度にまとまっています。
絵本世界と現実社会を組み合わせた独特のストーリーに、マリオRPG的なアクションバトルと歯ごたえのあるパズルで最後まで楽しむことができました。
安心しておすすめできるゲームです。

以上
『さよならエバーアフター』のレビューと感想でした。
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