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「仁王3」レビュー

徳川竹千代が時を超え地獄に対抗するアクションRPG

329本目のゲームレビューです。

個人的な評価

??点 ※ 総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。

〇かなりの良ゲー

アクションの気持ちよさと楽しさ、バランスはさすがです。

ボス戦が難しいけど面白い!

基本情報

 タイトル名  仁王3
 ジャンル  ダーク戦国アクションRPG
 開発元 🇯🇵コーエーテクモゲームス(Team NINJA)
 発売元 🇯🇵コーエーテクモゲームス
 対応機種 PlayStation5
PC(Steam)
 発売日 2026年2月6日

感想など

オープンフィールドになった仁王

『仁王3』は、コーエーテクモゲームスTeam NINJAが手掛けるアクションRPGで、ダークな世界観や高い難易度などから「和風ダークソウル」とも呼ばれた『仁王』(2017年発売)から続くシリーズ第3作となります。

『仁王3』で大きく変わった点として、前作までマップはミッションベースのステージ制だったのに対し、本作ではオープンフィールドで広大なマップを探索する方式に変更されています。

本作はオープンフィールド

少し注意しておきたいのが、公式に謳っているのは「オープンワールド」ではなく「オープンフィールド」という点です。

このオープンフィールドも広い意味ではオープンワールド(広義のオープンワールド)のカテゴリーには入ると思いますが、純粋なオープンワールド(狭義のオープンワールド)には該当しません。このため、スカイリムRDR2のような 一つの広大な世界をそのまま探索していくタイプのオープンワールドを想像していると、そのイメージとは少し異なります。

オープンフィールドのマップ

個人的にオープンワールドらしさをあまり感じなかったのは、見えない壁で遮られる場所の多さです。

自由度の高いオープンワールドは、角度の急な斜面や断崖でも、出っ張りなどで踏ん張ったりすれば登れて、本来は後半に訪れるエリアでも入れたり、ショートカットできたりすることがありますが、本作ではそれがほとんどできません。

ゲーム側でここは通さないと決められている場所は、登れそうな斜面や上に乗れそうな瓦礫の山、二段ジャンプで届きそうな塀であっても見えない壁に阻まれてしまいます。

このためオープンワールド特有の自由度と開放感は薄く、一本道のエリアが複数シームレスに繋がっているだけという印象を受けました。

登れそうな場所が意外に行けない

本作は、江戸・戦国・平安・古代・幕末の5つの時代ごとにフィールドが分かれていますが、江戸と古代はほぼ一本道のエリアが1つあるだけなので、実質的にオープンフィールドと呼べるのは残りの3つです。

個人的に最も探索の自由度があって楽しいのは戦国時代です。

序盤はまだ戦力が整っていなかったこともあり、大きくて強そうな見越し入道を避けて素通りしたり、山狗相手でもちょっとしたボスみたいに苦戦したりと、探索の緊張感もあって楽しめました。

平安や幕末もどのエリアから攻略するかの順番を選択する程度の自由度はありますが、逆にいえばその程度にとどまり、それ以上に自由に行き来できるような開放感はありませんでした。

サムライとニンジャの2つのスタイル

『仁王3』のもう一つの大きな新要素が、サムライニンジャ2つのスタイルを切り替えて戦うようになったことです。

2つのスタイルは戦闘中いつでも切り替え可能ですが、性質はまったく逆で操作感は違ってきます。

サムライは今までの仁王シリーズに近いスタイルで、一撃が重くて遅い攻撃と、強化武技の「技研ぎ」、ジャストガードの「捌き」を中心に戦います。

ニンジャは残心や上中下段の構えのない新しいスタイルで、一撃が軽く速い攻撃と、遠距離攻撃や特殊移動ができる「忍術」、ジャスト回避の「見切り」を中心に攻めを組み立てます。

さらに、サムライニンジャで違う見た目(性別は共通)にすることも可能で、装備品もそれぞれ異なります。

サムライとニンジャで違う見た目に

議論になりやすいのが、「サムライとニンジャのどちらが強いのか」という点です。

ネットではニンジャが強いという意見を多く見ますが、個人的にはサムライも十分に強く、戦い方や敵との相性によってはニンジャを上回ることもあり、甲乙つけがたいと思いました。

ただし、扱いやすさやお手軽に強いという点ではニンジャに軍配があがります。

ニンジャには残心がありませんが、これは逆に残心を意識しないでもいいということです。

ビルドにもよりますが、気力が減ってきた時は中〜遠距離から手裏剣やクナイを投げつつウロウロしてればすぐ回復します。

上中下段の構えもなく戦い方はシンプルです。

さらに大きいのが、ニンジャのみ装備できる般若面や守護霊の蔵馬天狗、天眼孔雀などの「敵感知」能力です。このため、探索はニンジャが圧倒的に優れています。

ミニマップに敵が見えて探索に強いニンジャ

私の場合、序盤からニンジャ中心で使用しており、常世祓いや大技返しが必要な場面ではサムライに切り替えてました。

しかし、ゲームを進めていくとサムライに切り替えなくても、常世散らしや守護霊技でニンジャスタイルのまま同様のことできるようなり、こうなってくるといよいよサムライスタイルの出番はありませんでした。

また、終盤で習得できる奥伝の幻術(特に雷電禍)がかなり強力で、これがニンジャ強いと言われる大きな理由です。

お手軽に高い火力と雷付与が出る雷電禍

ただ、久しぶりにサムライを使うとやはり別の強さを感じられますね。防御は硬いし、武技と技研ぎだけで雑に火力が出ます。

そのため、ニンジャサムライのどちらかに絞って使うも良し、状況に合わせてうまく切り替えて戦うも良しなので、自分の気に入ったスタイルで戦うのが一番だと思いました。

段々と緩やかになる難易度

仁王といえば、いわゆる死にゲーとして知られる高難易度シリーズですが、本作の難易度も相当高いです。

強力な武技や要素がまだ開放されておらず、できることが限られている序盤は特に難しく、戦国時代のボス戦では何度も落命します。

平安時代に舞台を移す頃には、こちらも十分に強くなっており、ザコ敵に遅れを取ることはほとんどありません。ボスも何回もやられはするけど何度か戦えば勝てそうと思うくらいで戦国時代ほど絶望的ではありません。

このあたりの難易度が自分的は一番好きで、羅城門で戦う茨木童子は個人的に本作最高のボスでした。

茨木童子

最後の幕末時代は、ニンジャがぶっ壊れ性能の幻術を修得できるようになるので、かなり楽に感じました。

ボスも初見か数回落命する程度で、ラスボスも2回目の挑戦で倒せました。

奥伝の幻術は高難易度に対する救済措置といえるくらいの高い性能を持っていますが、それ以上の本当の救済措置が本作にはあります。

それがマルチプレイのまれびと召喚です。

仁王3のまれびと召喚はエルデンリングやダークソウルのマルチプレイのように敵のHPが増えたりせず、レベル制限なくマッチすることも可能です。このため、自分よりずっとレベルの高い味方二人が、あっという間にミッションを達成してくれます。

1分もかからず倒されるボス

ボスも何もせず遠くから見ているだけで終わってしまうので、マリオの「このコースをクリアしたことにしてつぎに進みますか?」くらいの強力なアシスト機能です。

先に進みたいけど難しすぎてどうしてもクリアできない場合はマルチで助けてもらうのも一つの手ですが、難所をスキップしただけで倒したという実感は得られないのは気に留めておきましょう。

完成度の高いアクション

仁王シリーズは他のソウルライクの中でもアクション面で特に優れていますが、仁王3ではさらに発展して完成度が一段と上がりました。

従来の残心や構えを使ったアクションに加え、今作では転心でニンジャスタイルの高速な動きやアクロバティックな回避、空中からの攻撃も可能です。

転心で多様な戦い方ができるように

できることが増えたことで操作の複雑さは俄然増していますが、そのぶん戦い方の幅も広がり、より自由度の高いバトルを楽しめるようになりました。

全体的に操作レスポンスが良く、キャラクターが軽快に動くのでガンガン攻めていけます。

加えて、攻撃がヒットした時や敵の攻撃を捌いた時、見切りが発動した時のエフェクトやヒット音も気持ちよく、戦ってるときのテンションを上げてくれます。

ボスは良ボスが多いです。前作までのボスも登場しますが、クソボスのたたりもっけ長壁姫などをクビにしてるのはナイスです(夜刀神は良ボスだから出してもいいぞ)

一方、ザコ敵は種類自体はそれなりにいるものの相手をしていて面倒くさいだけの微妙な妖怪も結構います。

蜂、鬼火、蜘蛛、蟹、輪入道、防人あたりは、対処法を知っていても戦っていてつまらないのでもう少し減らしてもいいかなと思いました。ただ、こいつら以外は戦っていて楽しかったので全体的に見ればザコ戦も良かったと思います。

本作のアクションは、さすがTeam NINJAといえるクオリティでした。

良くも悪くも無難なストーリー

本作のストーリーについては、一言で言うと悪くはないです。ローニンよりは随分と良いです。

ただ、意外性はないので印象に残りにくいかなという感じはしました。

各時代の闇墜ちした武将の葛藤やサイドストーリーの奇譚、幕末編のラストの盛り上がりなどそれなりに良く描けていたと思います。

個人的に好きなのは幕末の慶喜

卑弥呼は演じた俳優の土屋太鳳さんの演技で好みが分かれそうなところではありますが、私は好きです。何より美人でオーラがあります(3Dモデルだけど)

さすが朝ドラ主演も務めた人気女優と言ったところでしょうか。

土屋太鳳

気になったのは幕末編での志士や浪士の扱いです。坂本龍馬西郷隆盛、新選組の隊士などの多くが既に故人で出番や活躍はほとんどありません。

ここは少しガッカリポイントでした。

まともに活躍する志士は高杉さんくらい

ちなみに、本作の主人公はほんのり喋ります。

基本的に守護霊の猫又鞍馬天狗が狂言回しをするため、喋らないことのほうが多いのですが、やはり喋らない主人公より喋る主人公のほうがいい気がします。

ほんのり喋る主人公

次回はガッツリ喋る主人公を見てみたいですね。

まとめ

『仁王3』は、ミッション制からオープンフィールドへの移行や、サムライとニンジャのスタイル切り替えといった新要素によって、従来の仁王シリーズからさらなる進化を達成しました。

Team NINJAの作るアクションは非常にクオリティが高く、他のソウルライクとは一線を画す仁王ならではのスタイルというものが確立されていると感じました。

シリーズとして盤石な人気を築いたからこそ、ぜひ『仁王4』の登場にも期待したいですね。

以上

『仁王3』のレビューと感想でした。

 

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