21本目のゲームレビューです。
評価
92点
〇傑作
今やメトロイドヴァニアゲームは数あれどその中でも屈指の出来といえる素晴らしいゲーム
ENDER LILIESはどんなゲーム?
「死の雨」によって滅んだ王国で目覚めた記憶なき少女「リリィ」が肉体なき「黒衣の騎士」と滅んだ国を巡るダークファンタジー世界観のメトロイドヴァニア系2Dアクションゲーム
感想など
ソウルライクな難易度
緊張感のある難易度は2Dソウルライク的な要素もある。有名なゲームでいえばホロウナイトに近いが、親切設計な部分が多いおかげでホロウナイトほど鬼畜な難易度ではない。特にやられてしまってもお金や経験値を落としたりせず直前のセーブポイントに戻るだけなのが優しい。
探索要素を快適に楽しめるように配慮されたマッピング
メトロイドヴァニア系で重要なマッピングであるが、このゲームはマップ画面のマップが非常に見やすくてよい。そのエリアの上下左右に何本道があるのか、まだ行ってない道はどこかというのがすぐにわかる。
特にアイテムをすべて取っていないエリアが青くすべて取るとオレンジ色に染められるのがわかりやすくてよろしい。またレストポイントもこまめに設置されている上、レストポント間のファストトラベルが可能で、さらに、メニュー画面からいつでもレストポイントに帰れるなどいたれれるつくせりだ。
メトロイドヴァニアやソウルライクはファストトラベルできるワープポイントが少ないと面倒くさすぎてきついところがあるが、このゲームにはそれがなくて、とても快適に探索ができる。
気持ちのよいアクション
リリィの攻撃方法は連れているお供(スキル)をスタンドのように一瞬だけ出現させて攻撃するというもの。最初のスキルは黒衣の騎士だけだが、進めていくと飛び道具を飛ばしたりカウンターを取ったり毒ガスを設置したりなどの多様なスキルを入手していく。特に多くの人がメインで使用するであろう黒衣の騎士の斬撃は振りが早くリーチもそこそこなので単純に降っていて気持ちがいい。
また、リリィの回避行動が完全無敵な上、敵自体まですり抜けるので非常に強力。そして頭からヘッドスライディングで飛び込んで行く仕草がかわいい。
ゲームを進めていけば2段ジャンプや壁張付きなどのメトロイドヴァニアお馴染みのアクションも増えてくる。
音楽がよい
このゲームのBGMはアクションゲームらしからぬ独特な哀愁漂う音楽が流れるが、優し気で癒しのある音楽はこの世界観とキャラクターの設定によくマッチしていて深い演出効果をもたらしている。特に序盤の崖の村あたりで流れるHarmoniousが自分のお気に入りだ。
悪魔城ドラキュラやロックマンのようなノリのいいゲーム音楽ももちろん好きだがこういうのもいいね。
尊いキャラクターとストーリー
儚げな少女とそれを守る騎士という設定。ストーリー自体は正直に言うと昨今のソウルライクの影響を受けたダークファンタジーとしてはありがちであるが、やはり操作キャラがこのような設定の少女だとなかなかインパクトがある。
アーリーアクセス当初くらいの頃は「美少女キャラ主人公で2Dソウルライク作ったよん」みたいな軽率なノリのゲームという認識があったけど、このゲームは本当に完成度が高くてよくできたゲームなので、ロリコンや美少女ゲームなどに対して嫌悪感を持っていて食わず嫌いでプレイしていないような人がいるのなら、ぜひ見直して欲しい。