『Balatro』の感想・レビュー - JEMCゲームレビュー

183本目のゲームレビューです。

評価
『Balatro（バルトロ）』とは
- 発売日・対応機種
- どんなゲーム？
感想など

評価

91点

〇傑作

各ジョーカーのシナジーやインフレしつつもちゃんとバランスが取らているスコア計算など、深く練り込まれたシステムが素晴らしいです。

気がついたら1時間、2時間くらい時間を溶かしてるほど大ハマリしてました。

『Balatro（バルトロ）』とは

発売日・対応機種

発売日	対応機種
2024年2月20日	PlayStation5(4)/Xbox Series(one)/Switch/PC(Steam)

※Switch版は、レーティングの関係でリリース後しばらく配信停止期間あり

どんなゲーム？

ポーカーをテーマとした一人プレイ用デッキ構築系カードゲーム

デッキの構築と特殊な効果をもったカードを使用して高得点となるポーカーハンドを作り、各ステージの目標スコアに挑戦する

感想など

ローグライトポーカー

『Balatro』は、ポーカーをテーマとしたデッキ構築系カードゲームで、各ステージ後にショップでランダムに販売される特殊な効果をもったカードを購入してデッキやシナジーを強化していくというローグライク要素が特徴です。

特殊な効果をもったカードは、いくつかの分類に分かれ、プレイに直接影響を与える「ジョーカー」が150種類、ポーカーハンドのレベルを上げてチップと倍率を高くする「惑星カード」が12種類、デッキ内のカードのスーツや数字を変えるなどの効果で強化する「タロット」が22種類、各アンティで1枚しか買えないがラン全体に大きな影響を与える「バウチャー」が32種類と多種多様なカードが登場し、プレイの度に異なるデッキで挑戦することになるので高いリプレイ性があります。

ラウンドが進みこれらのカードが増えていけば、各カードのシナジーによりスコアが爆発的に伸びていきます。最初のラウンドであるアンティ1-1ではクリア条件の最低スコアが300点なのに対して最終ラウンドのアンティ8-3はクリア条件のスコアは10万点にまで膨れ上がります。

さらに、アンティ8を超えて、エンドレスモードに突入するとスコアの要求はますますあがり、アンティ12では最低スコア3億点という驚異的な数字になります。

とんでもないインフレですがプレイヤーのデッキも相応のスコアを取れるくらい成長させることができます。

ジョーカーや強化カードの効果がスコアを何倍にもするので1枚カードが加わるだけでスコアが1桁2桁増えることもあります。

1ハンドで2億点いきました！！！！
ベースボールジョーカーにアンコモン積みまくるのをブループリントでコピーして2回発動デッキです #Balatro pic.twitter.com/9ESDBst9s5
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2024年4月21日

このようなスコアの上振れもローグライク要素であり『Balatro』の魅力であると言えそうです。

カードのシナジーが熱い

『Balatro』のシステムでよく練られていると思う点は各ジョーカーの効果です。

カード同士で相乗効果（シナジー）の乗る効果が多く面白いです。

例えば、コモンジョーカーのエッグ（ラウンド終了毎に売値＋3ドル）やギフトカード（ラウンド終了毎にすべてのジョーカーの売値＋1ドル）は、金策に使用するジョーカーですが、スワッシュバックラー（左にある全てのジョーカーの売値を倍率に加算）と組み合わせればラウンドごとにスコア倍率が加算されるという強力なシナジーが発生します。

また、フェイスレスジョーカー（3枚以上のフェイスカード（絵札）を同時にディスカードすると5ドルを得る）を持っている時にパレイドリア（すべてのカードが絵札として扱われる）があれば、何でもいいからカードを3枚以上ディスカードすれば5ドル獲得できるようになります。そして、フェイスカードに関するシナジーは他にも沢山あるので、さらに組み合わせていけばとても強力です。ただし、ボスブラインドの中にはフェイスカードをデバフ化する能力を持ったものもいるので安心できはできません。
でも、そこも面白いところだと思います。