22本目のゲームレビューです。
評価
55点
〇ややがっかりゲー
メイドインワリオシリーズとしてではなく単発の作品として評価すれば良ゲーかもしれない
おすそわけるメイド イン ワリオはどんなゲーム?
コミカルなテンポと数秒でおわる簡単操作なプチゲームを次々とクリアしていくメイドインワリオシリーズのSwitchでの新作。「おすそわける」というタイトルのとおりSwitchでのおすそわけ機能で2人プレイも可能
感想など
まず、これまでのシリーズと本作との大きな違いはタイトルにあるおすそわけ機能ではなく、性能の違うキャラクターを操作してプチゲームを攻略するようになったことであるが、これが正直いろいろと微妙だ。例えば、これまで「正解のボタンを押せ!」みたいなワンアクションの操作で済んでいたプチゲームが「キャラクターを操作して正解を選べ!」のように関節的な方法になる。
しかもキャラクター(特にナインボルト)によっては操作にかなり癖があるのだ。こうなるとプチゲームが本来出しているゲーム部分(先の例のゲームでいえば「正解を瞬時に判断する」)よりもキャラクターをいかに操作するかのゲームに変化してしまう。
つまり、プチゲームそのものを遊ぶというよりも、プチゲームを遊んでいるキャラクターを操作するという間接的な体験になってしまい、プチゲーム自体の操作する楽しさが薄れてしまった。とくにハンドルを回したりするような何かを回す動かす系プチゲームは前作「メイドインワリオゴージャス」では3DSの機能で本体をグルグル回して直接回しているような体験ができたのに対し、本作はキャラクターを体当たりさせたりショットを当てたりしてハンドルなどを回させるような間接的な介入になってしまったところが非常にモヤモヤする。
あと1個のプチゲームでも操作キャラの数だけ違うゲームとして遊べるような見方もあるみたいだけど自分はそうは思わない。むしろ操作キャラの数だけしかゲームがないようにすら感じられた。ナインボルトはどのゲームやってもいかにナインボルトを操作するかというゲームにしか感じられない。
いろいろと不満は述べたけれど、それでも面白いゲームではある。とくにペニーステージで流れるペニーのテーマは良い楽曲が盛り沢山のメイドインワリオシリーズの中でもさらにトップクラスの名曲といえる。
シリーズファンとしては残念だったけど、傑作であった初代GBAの「メイドインワリオ」や前作3DSの「メイドインワリオゴージャス」などと比較しなければ普通に遊べる良ゲーとも言える。