152本目のゲームレビューです。
評価
72点
〇良ゲー
バックパックの拡張と荷物整理による幅広いビルドでの攻略が楽しいです。
『Backpack Hero』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2023年11月15日 | Switch/PC(Steam) |
どんなゲーム?
バックパックの中のアイテムをシナジー効果が発揮されるように配置してキャラクターを強化し、毎回構造が変わるランダムダンジョンを攻略するデッキ構築型ローグライク
感想など
荷物整理系ローグライク
『Backpack Hero』は、潜る度に構造が変わるダンジョンを様々な武器や防具、アイテムを集めながら進むデッキ構築型ローグライクですが、このゲームのユニークな点は、インベントリ内のアイテムを最適な位置に配置することでキャラクターを強化させるという荷物整理の要素です。
例えば、「隣接する近接武器のダメージ+3」というアイテムであれば、できるだけ多くの近接武器と隣接するように配置します。
シナジーの種類は様々で、プラスの効果だけでなく「アイテムが隣接している場合無効」のようにマイナスのシナジーもあるので、このような効果を考えて荷物整理をするのが面白いです。
インベントリの拡張は、レベルアップによって3マスか4マス増やすことが可能ですが、この拡張もやり方によってシナジーに大きな影響を及ぼすので、計画的に広げたほうがいいでしょう。
私は、初期の頃は、丁寧な正方形に拡張していましたが、実際は、あまり拘らずに不規則な形のほうが有効なこともありました。
例えば、先ほど言った「アイテムが隣接している場合無効」のアイテムの場合、正方形の形のインペントリなら角においても3個の空きマス(斜めも含むため)が必要ですが、T字型の地形を作って下の部分に配置すれば、空きマスを作るのは1個だけで済みます。
また、「皮の帽子」のように、「下にあるマスの数に応じて+1ブロック」という効果があるアイテムを持っている場合は正方形に広げていくよりも先に縦列5マスを完成させるという拡張方法もあります。
戦略性の高い戦闘
『Backpack Hero』は、インベントリ整理によるデッキ構築がユニークで面白いゲームですが、戦闘システムも高い戦略性があってよく練られています。
戦闘はターン制でプレイヤーターンから始まり、最初に3つ持っているエナジーを消費して攻撃や防御を行います。
特筆すべき点は、次のターンに敵が行ってくる行動が前もって見えている点です。
敵が強力な攻撃の準備をしているようであれば、盾を使いブロックを固め、攻撃を仕掛けてこないようであれば、防御はしないで攻撃を集中することができます。
具体的な例を挙げると、序盤のザコのラットウルフはダメージ9の攻撃とブロック15の防御を交互に行ってきますが、これに対して、次に攻撃が来るターンは、ブロックを9以上にして攻撃に備え、次に防御が来るターンではエナジー全部を使用して攻撃をする、というような戦略が考えられます。
キャラごとに変わるプレイスタイル
『Backpack Hero』では、パース(鼠)、サッチェル(鴉)、トート(蛙)、ポシェット(ハリネズミ)、CR-8(ロボ)の5人のプレイアブルキャラクターがいますが、各キャラクターそれぞれが独自のバトルメカニズムを持っていてプレイスタイルが大きく変化します。
個性的なキャラクター達を簡単に紹介すると以下のとおりです。
パース(鼠)
パースはスタンダードで一番使いやすいキャラクターです。
始めは、『Backpack Hero』のシステムをある程度理解するために、このキャラクターを使用することをお勧めします。
サッチェル(鴉)
サッチェルは、バックパックの中に複数のインベントリスペースを作ることのできるキャラクターでそのシナジーを利用したアイテムを使用して戦うキャラクターです。
また、楽器を演奏したり、音楽を奏でることで敵を魅了できることも特徴です。
トート(蛙)
トートは、バトル中に彫刻と呼ばれる特殊な種類のアイテムを何枚かドローしてその設置時の効果でダメージを与えたりブロックを積んだりするキャラクターです。
カードゲームのバトルに近い感じです。
ポシェット(ハリネズミ)
ポシェットは、ペットを呼び出して戦うキャラクターです。
ペットは結構すぐにやられてしまうのでなかなか扱いの難しいキャラクターです。
CR-8(ロボ)
CR-8は、インベントリ内のアイテムをクリックして使用することができず、コアから発射されたバックパック内を流れるチャージの軌道上にあるアイテムが発動するという仕組みになっています。
バックパック整理は、さながら回路を組むようにアイテムを設置します。
ストーリーモードも実装
『Backpack Hero』は、早期アクセスから正式リリースされた際にストーリーモードが実装されました。
ストーリーモードでは、鼠のパースを中心に物語が進み、廃れてしまった街に様々な施設を建築し発展させます。
さらに各施設では、武器や防具などのアイテムを研究してアンロックさせることが可能です。
建築に消費する素材やアンロックに必要なアイテムは多いので、コンプリートするためには何回もダンジョンに潜って集めてくる必要があるでしょう。
ただし、建築はSwitch版の場合、施設が多いとかなりパフォーマンスが悪くなるので注意です。
Switch版の気になる点
私は、携帯して気軽にプレイ出来たらいいなと思ってSwitch版で購入し、Switch Liteでプレイをしましたが、以下の点が気になりました。
・パフォーマンスがよくない
上の項でも述べましたが、街の建築物が多くなると非常に重くなり、アイテム研究画面を開く際などはフリーズしたかと思うほどのカクつきが確認されました。また、ゲーム起動時のロード時間も長めです。
・操作性がよくない
基本的にマウス操作前提な気がします。パッドで操作すると決定がXボタンだったりXボタン長押しだったり、ボタンのアサインが妙に変です。長押し操作がすごく微妙な感じです。
・翻訳がよくない
これはSwitch版に限った事ではありませんが、日本語の翻訳がちょっと微妙で意味が伝わりにくいところが何か所かありました。
気軽に遊べるゲームのため、Switchのように携帯機で遊べるのは魅力ですがパフォーマンスや操作性を考えると今のところはPC版の方がお勧めな気がします。
今後のアップデートでパフォーマンスや操作性、翻訳が改善されることに期待したいですね。
以上
『Backpack Hero(バックパックヒーロー)』のレビューでした。
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