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『 十三機兵防衛圏 』の感想・レビュー

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十三機兵防衛圏 の感想・レビュー

PeerCastによる配信日
2021.9.19~2021.9.23
総評
〇傑作
いろんなところで絶賛されていて本当にそんなに面白いのかと疑う人もいるかもしれないけど確かに傑作と言える素晴らしいゲーム
十三機兵防衛圏はどんなゲーム?
朧村正やドラゴンズクラウンなどを開発したヴァニラウェアが制作しアトラスが発売したアドベンチャーゲーム。一応「崩壊編」というシミュレーションバトルパートも用意されている
感想など
ヴァニラウェアといえば書き込まれた2Dグラフィックのアクションゲームに定評があるが、このゲームは見た目こそヴァニラウェアらしい奇麗な2Dグラフィックであるものの中身はアドベンチャーゲームとなってる。
ストーリーは、巨大ロボット(機兵)に乗って崩壊寸前の世界を戦うことになった13人のパイロットたちの騎兵搭乗に至るまでの話となるが、複雑難解なストーリーを13人ものキャラクターとバラバラの時系列で見せてくるというかなりアクロバティックな進め方をさせてくる。それなのにプレイヤーはストーリーに置いてけぼりにされずに徐々に真相が解ってくる驚きを味わうことができる。なかなかやめ時がわからないほど話にのめり込めるストーリーの構成の仕方が本当に素晴らしいと思った。登場人物もみんな魅力的で、鷹宮由貴編であればスケ番刑事の推理もの、緒方稔二編であれば時間ループものというように登場人物ごとにの話のテーマにメリハリが効いているのも面白い。
このゲームのメインは追想編というアドベンチャーパートがメインなわけだが、機兵搭乗後に怪獣と戦う崩壊編というシミュレーションバトルパートもある。こちらはアドベンチャーの合間のミニゲーム程度に考えてもいいと思うがミニゲームというにはかなり作り込まれているので、これはこれで十分に楽しめることはできる。ただし、ストーリー進行にはこの崩壊編をある程度進めることも条件となるためアドベンチャーパートが面白いからといって、こればかり進めているとこのシミュレーションバトルを10面くらいクリアしなくてはならなくなってしまい、そうなるとちょっと面倒になってくる。とはいえシミュレーションバトルはかなり難易度が低く、設定で高難易度にしても最後のほうまでS評価だらけなくらいだ。アドベンチャーパートに集中したい人は、シミュレーションパートを最低難易度にしてしまえばサクサク進めることができるだろう