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『SteamWorld Build(スチームワールド ビルド)』の感想・レビュー

スチームワールドの世界で工場都市建設シミュレーション

156本目のゲームレビューです。

評価

74点

〇良ゲー

Steamレビューの評判が「やや好評」という微妙な評価に落ちてて心配しましたが、普通に面白かったです。

『SteamWorld Build』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2023年12月1日 PlayStation4(5)/Xbox one(Series)/Switch/PC

※Game Pass対応

どんなゲーム?

『SteamWorld Dig』などで有名な「SteamWorld」シリーズシミュレーション&ストラテジーゲーム

スチームパンク西部劇の世界が融合した「SteamWorld」の世界で都市建設と資源採掘を行いロケットを完成させて宇宙を目指す

感想など

地上と地下の2つのエリアを運営する

『SteamWorld Build(スチームワールド ビルド)』は、一見すると世界観がSteamWorldになったこと以外は普通の都市開発シミュレーションゲームのように見えますが、このゲームは、地上エリアで行う都市開発のほかに、地下の鉱山エリアもあり、地上と地下の2種類のエリアを運営していくことが特徴です。

地下の鉱山エリアは、鉱夫のスチームボットに指示を送り壁を掘らせて宝を見つけたり、機械を設置したり、敵と遭遇したりで、建物建築がメインの地上エリアとは異なるジャンルのゲームになっています。

前々回レビュー記事を書いた『ダンジョンズ4』も同様に地上と地下で2つの異なるジャンルになるストラテジーゲームでしたね。

『ダンジョンズ4』は、地下はダンジョン運営ゲームで地上は英雄側を攻める戦略RTSという2つのジャンルの融合でしたが、『SteamWorld Build』は、地上エリアが「都市建設シミュレーション」で、鉱山エリアは「資源採掘ストラテジー」という感じです。

地上は「都市建設シミュレーション」

地下の鉱山は「資源採掘ストラテジー」

地上での都市建設

地上の都市建設は、「トロピコ」「Cities:Skylines」(プレイしたことないのでよく分からないが「Anno」シリーズにもよく例えられる)といったゲームによく似ています。ただし、例にあげた都市建設ゲームほど複雑な要素はなくシンプルなものにされています。

例えば、建築物に「保安官事務所」がありますが、このゲームには「犯罪率」といったステータスはありません。「大学」もありますが、「教育」といったステータスもありません。全て住民のニーズ(幸福度のようなもの)をあげるという目的のみで建てる建物となっています。

電気水道などのライフラインゴミ処理汚染渋滞なども気にする必要はありません。材木などの資源も枯渇することがないので気にする必要はありません。
かなりカジュアルになっていると言えるでしょう。

都市開発ゲーム初心者でも悩むことは少ないシンプルさ

とはいえ、けしてぬるま湯で手ごたえのないシミュレーションというわけではありません。

『SteamWorld Build』の都市建設でメインでやることは3つで需要と供給のバランスを考えて生産施設を配置すること、住民のスチームボットを増やしてマイルストーンを上げること、住民のニーズに応えることです。

住民のスチームボットは4種類いてワーカーエンジニアアリストポット科学者の順に解放されていきますが、次のレベルの住民用の住宅にアップグレードするには前のレベルの住民のニーズを100まで上げる必要があります。

これが、なかなか大変で序盤のエンジニア用住宅を作るためのワーカーのニーズは5項目くらいの建築で済むのですが、科学者用住宅を建てるためのアリストポットのニーズになると倍の10項目でしかもその内数個の建物は稼働させるためにさらに別の建物が必要になります(例えば「ガンスミス」を建てて稼働させるには、「黒色火薬製造所」も建設する必要がある)。さらに、これらの建築を行うのには大量の資源と加工した素材も必要になるので生産施設の適切な配置なども考える必要があるなど、カジュアルながらも十分にやりごたえがあり、都市開発ゲームの醍醐味を味わうことができるものだと思いました。

このプンプンしてる住民のニーズに応えていかねばならない

鉱山での資源採掘

地下の鉱山エリアでは、地上で生産する二次部品の原材料となる資源の採掘とロケットのパーツの探索をします。

鉱山は、序盤の都市建設でワーカーの住宅をアップグレードしてエンジニアが街に来れば、壊れた鉱山を修理して中のエリアに入れるようになります。

ここでのパートは、とにかく掘って掘って掘り進んでいきますが、資源の発掘を採掘機に行わせて地上までベルトコンベアで運ぶなどの機械化も可能です。

採掘した原料をコンベアで運ぶ

鉱山はB1B2B3と3階層あります。

B1まではいたって平和な採掘作業ですが、B2からは敵が出現するようになり、これに対抗するため警備員タレットの配置が必要になってきます。

敵は放っておけば、中の機械を壊したり、鉱夫を襲って採掘作業ができなくなってしまうので、敵の巣穴を発見したらタレットを複数置いて対応しておくことが大事です。

鉱山では敵も出現

このようにして、鉱山の中から全てのロケットのパーツを掘り出し、地上で科学者のニーズを100パーセントにしてロケット燃料を作らせればストーリーは無事クリアです。

ロケット発射でゲームクリア

難易度は、終盤こそ敵の襲来が激しさを増すものの基本的には詰まることなくクリアまで順調に進んで行くくらい簡単です。

なお、新規ゲームを始める際にマップ選択がありますが、変わるのはマップの地形等で、ストーリーは特に変化は無いようでした。

 

以上

『SteamWorld Build』のレビューでした。

 

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