116本目のゲームレビューです。
評価
〇神ゲー
神ゲーだった前作ブレワイからさらに進化したのだから当然神ゲーです
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』とは
発売日・対応機種
●2023年5月12日 Switch
どんなゲーム?
2017年3月3日にSwitchのローンチタイトルとして発売され2010年代最高のゲームとも評された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編となるオープンワールドアクションアドベンチャーゲーム
舞台は前作と同じハイラルの世界ですが、今回はさらに空の世界と地下の世界が加わってより探索できる場所が広くなりました
感想など
ブレワイの続編
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下「ティアキン」)はゼルダの伝説シリーズのタイトルになりますが、2017年にSwitch及びWii Uでリリースされた同シリーズの『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下「ブレワイ」)の続編にもなるのでいわば「ブレス オブ ザ ワイルド2」ともいえるタイトルです。
続編となると、『Horizon Forbidden West』や『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』のように前作をプレイしていないとストーリーで置いてけぼりになってしまうかと心配もあるかと思いますが、結論から言うと、ブレワイ未プレイでティアキンからプレイしても大きな問題はありません。
ティアキンはブレワイ後のお話になりますが、ブレワイのストーリー(※)はブレワイで完結し、ティアキンでは新しいストーリーが始まることになります。
そして、前作では重要なポジションだった神獣とガーディアン、4人の英傑と100年前の大厄災の話などは前作未プレイの方への配慮かあまり話題に出ないようになっています。
※『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のストーリー
100年前、ハイラル王国のゼルダ姫とリンク、4人の英傑たちは、厄災ガノンの復活に向けて1万年前の古代兵器である4体の神獣とガーディアンを目覚めさせガノン討伐に備えた。しかし、厄災ガノンは復活の際、神獣とガーディアンを乗っ取って4名の英傑たちを討ち取りハイラル王国は壊滅、リンクは瀕死の重傷を負った。ゼルダ姫は、瀕死のリンクを回生の祠へ収容し、自らの力でガノンを抑え続けることとした。
100年後、リンクは記憶喪失の状態で復活し、そこで出会った謎の人物の導きにより、厄災からハイラル王国とゼルダ姫を救出する旅を開始する。
ただし、一部の前作からのキャラクターとの絡みなどでは、前作をやっていないと印象が変わる部分もあるので、できればやっておいたほうがいいかなとは思います。
というか、ブレワイも超名作ですし、今プレイしても全然古くないゲームなのでとにかくやっておいて損はないと思いますよ。
創意工夫が楽しい新能力
今作のティアキンの基本的なシステムについては、前作ブレワイと大体同じでダッシュや崖登りに頑張りゲージ(スタミナゲージ)を消費する、武器、盾、弓は耐久性で壊れるとなくなる使い捨て仕様といったシステムは引き続き存在します。
大きく変わった点は、ビタロックやマグネキャッチなどのシーカーストーンアイテムがなくなり、かわりにウルトラハンド、スクラビルド、モドレコといった新能力が使えるようになりました。
特に、ウルトラハンドは、板や丸太をつなげて橋を作ったり、飛行機を作って空を飛んだり、戦車を作って敵の群れに飛び込んだりと様々な遊びができる今作の目玉ともいえる能力です。
このウルトラハンドを使ったクラフトがとても面白く、このおかげで祠のパズルやコログの実集めと言ったチャレンジも前作より一層楽しくなりました。
例えば「川の向こう岸に荷物(コログ)を運ぶ」というチャレンジでは人によって、
・板で橋を作り向こう岸に架ける
・船を作って運ぶ
・バネやロケットで発射装置を作り飛ばす
など様々な答えが考えられます。


また、武器、盾、矢にアイテムをくっつけるスクラビルドの能力も面白いです。単に攻撃力を上げるだけではなく、槍の先に火龍の頭を付ければ火を吹く槍になり、盾にバネをつければ敵の飛ばした岩石をボヨンと跳ね返し(さらに盾サーフィンで大ジャンプ)、矢にキースの目を付けると敵を自動追尾します。
こちらも意外な使い方がいっぱいあって面白いですね。
普通に持って使えば瘴気に蝕まれる剣をほかの武器にくっ付けて使えば、直接触れてないので大丈夫とか魔王様もビックリでしょう。
圧倒的なボリューム
ブレワイも十分なボリュームはありましたが、ティアキンはさらにボリュームがすごいことになってます。
広いハイラルの大地のそこら中に祠やらコログやら洞窟やらヒノックスやらのチャレンジ、アクティビティがあるのはもちろんですが、村や馬宿で受けられるいわゆるサブクエもとても多いです。
さらにティアキンでは探索できる場所に空と地底が存在します。空は小島が点在するていどかもしれませんが、地底の方はかなり広大で地上の大地と同じくらいの広さがあります。
マップをすべて埋めてチャレンジ要素を全て回収するのは余裕で100時間以上かかるでしょう。なお、私の場合、寄り道は多かったですが普通にクリアするだけでも100時間近くかかりました(^_^;)
メインストーリーを優先してプレイしても初見なら40~50時間はかかるかもしれませんね。
気になった点、改善して欲しい点
ティアキンで私が特に気になってしまった点は、ゲームの設定でキーコンフィグや難易度調整などのアクセシビリティに関するカスタマイズがほとんどできない点です。
キー設定については、ジャンプがデフォルトでXボタンと他のアクションゲームにはあまりない配置です。一応ダッシュと入れ替えてBボタンにすることも可能ですが、そうすると今度はダッシュがXボタンになってこれはこれでやりにくいです。
また、普段PS5やXboxでゲームをやる人だと決定ボタンの配置も変えたいんじゃないかと思います。私の場合は、Lスティック押し込みのしゃがみもやりにくかったです(洋ゲーのFPSやTPSは押し込みでダッシュのが多いので…)。
ジャンプボタンだけでなく全ボタン細かくカスタマイズできればよかったですね。
難易度については、このゲームは、老若男女幅広い層にプレイされるゲームだと思いますが、それにしてはちょっと人を選ぶ難易度かなと思いました。
特に体力が低く防具もない序盤だとザコ敵の攻撃でワンパンもあるほどです。パリィやジャスト回避などもアクション慣れしたゲーマーでなければ当たり前のように出すのは難しいでしょう。
単純なイージーモードの搭載でなくアクセシビリティの項目としてリンクの被ダメや与ダメの割合、一部の操作(エイムやパリィ)の補助機能がカスタマイズできれば良かったと思います。
以前レビューした『Control』や『Horizon Forbidden West』などのように最近のゲームはこのような設定が結構充実しているのですが、任天堂のゲームは、こども向けに簡単にすることはあっても設定の自由度は不十分といえますのでアクセシビリティへの取り組みは遅れているのかなと思いました。
まとめ
長くなりましたが、まとめるとこんな感じです!
- 前作未プレイでも大丈夫だけどできればやっておいたほうがいい
- 創意工夫の新能力で前作よりさらに面白くなった
- ボリュームがすごい
- キーコンフィグなどアクセシビリティの設定がもっと欲しかった
以上
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のレビューでした。
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