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『 Wo Long:Fallen Dynasty 』の感想・レビュー

三国志ソウルライク

102本目のゲームレビューです。

評価

〇良ゲー

高難易度ゲームなので万人にはお勧めはできませんが、「仁王シリーズ」が好きだった人は十分に楽しめると思います。

『Wo Long:Fallen Dynasty』とは

発売日・対応機種

 ●2023年3月3日 PlayStation5(4)/Xbox Series(One)/PC

※発売日からXbox(PC) Game Passでプレイ可能

どんなゲーム?

戦国時代ソウルライクとして人気の高い「仁王シリーズ」を開発したTeam NINJAが開発し、コーエーテクモゲームスが発売する三国志アクションRPG(「仁王」のようなソウルライク)

ゲームのストーリーは三国志の黄巾の乱から官渡の戦いあたりまでのお話になります

感想など

※「氏にゲー」というワードはあまり使いたくないので便宜「ソウルライク」と言っていますのでご容赦下さい。

「仁王」三国志版

『Wo Long:Fallen Dynasty』三国志の世界のソウルライクです。それも同じTeam NINJAが開発した「仁王シリーズ」に近い高難易度アクションなのでソウルライクというよりも「仁王ライク」といえます。

昔、「真・三国無双」が人気全盛期だった頃、よく「三国無双の日本の戦国時代版とか出たりしないかな~(笑)」とか言ってたら本当に「戦国無双」が出たのですが今回はその逆ですね。まさに、「仁王の三国志版」という感じです。

ただし、仁王と違う大きな特徴として今作はSEKIROの弾きのような「化勁」というシステムが敵との戦闘で大きな役割を果たしていて、より緊張感のあるアクションになったことです。

ところで、このゲーム、システムの名前が「化勁」とか「氣勢」とか「絶脈」とか「五行相剋」とか難しい漢字をあてるのは、雰囲気を出すため何だろうけど、分かりにくくして取っつきづらくしてしまうのでどうなんでしょうね。

「化勁」で敵の攻撃を弾くのが基本

「絶脈」は、ようは敵が崩れた時や背後から決める致命の一撃みたいな技

あとは「士気ランク」(これだけ「ランク」というカタカナが入る。)もこのゲームですごく重要なシステムで、自分と敵の士気の差で戦闘力が相当変わってきますので、いかにこちらの士気ランクを高い状態に保ち、敵の士気ランクを下げるかが重要になってきます。

難易度については、やはり相当難しいので覚悟はしておいた方がいいでしょう。

特に化勁システムによりプレイヤーのゲームの手腕が難易度により影響しやすくなっています。そのため、ゲームが上手くて化勁が上手く使いこなせる人なら仁王より簡単に感じるかもしれないけど、そうでない人は仁王よりも難しく感じるでしょう。

まあ、どちらにしても難しいゲームです。

でも、よっぽど「俺ってゲーム上手いんだぜっ!」的なマウント取りアピールをするタイプの人なら「こんなゲーム簡単だよ」とか言っちゃうかもしれませんね。

細部までこだわって作れるキャラクリエイト

Wo Longでは自分の分身となるキャラクターは、いわゆるキャラクリで作成することができますが、細部のパーツまで細かく設定できてキャラクリだけで何時間も潰せるんじゃないかというボリュームです。

しかも、最初から用意されているテンプレートでものすごくキレイなキャラクターが揃っており、私の場合は、このテンプレートのキャラクターをもとに自分でも美人さんと思えるキャラクターを作って満足していました。

しかし、私のように美人キャラクターを作ってニヤニヤしていた人を嘲笑うかのようなキャラクターが現れます。

この子です。

紅晶です。

もう西暦200年前後の時代の女性像とかポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)とかそういうのをガン無視したコエテク美人が出て来て美人を作ったと思っていたプレイヤーに「これが『本当の』美人だよ」と言わんばかりに突き付けてきます。

初戦闘シーンではたかが雷の術を使うのにいちいち太ももをチラ見させ札を咥えシュババモーションをするあざとさです。本当はやらなくてできるくせにっ。

しかも、この子、主人公と同じムービーに写り込んだら、主人公の肌ツヤをちょっと劣化させた上に背丈をデカくするという恐ろしい子です。

同じ背丈のはずなのに主人公をデカく見せようとする紅昌

種明かしをすると横に並んでるように見せかけて実はちょっとずれているというトリック

でも恐ろしい子は紅晶だけじゃないんですけどね

三国志の英雄たちと一緒に戦える

真面目な話に戻ります。

Wo LongNPCの仲間を連れて歩くことができます。NPCの仲間を連れて歩けるソウルライクというとバンナムのCODE VEINがありますが、ちょうどあんな感じです。

しかも連れて歩けるのは、関羽張飛といった三国志の英雄たちなのでテンション上がりますね。

ですが、この英雄たちちょっと頼りないです。結構攻撃頑張ってるんですが、敵が大技出してきても化勁なんてまったくする気ないので喰らいます。妖魔でない人間でも隊長クラスのガタイがいいの相手に互角以下の戦いをする頼りなさです。どうせならCODE VEINのバディくらい優秀でも良かったんですがね…。

憧れの関羽、張飛と同行!

結構すぐ敵にやられる英雄たち

あと、NPCはとしてはそこそこ優秀なんですが、そもそもこのゲーム敵の攻撃を化勁で受けるのが基本なので、敵の大技取るチャンスなのにそっち行かれちゃうとかえって邪魔みたいな時もしばしばあります。

そのため、単純にNPCを強化するのもこのゲームの面白さを半減させることになるかもしれないから微妙なところもあります。

でも三国志の英雄たちと一緒に歩くのも楽しいのでなくしちゃうのは寂しいし、なかなかジレンマがありますね。

レベルデザインがちょっと微妙

レベルデザインとはマップの地形や構造、敵の配置、仕掛け、どの場所で戦闘がおこるかといった部分の話です。

まずWo Longの敵の配置バターンとして以下の3つ

・高い場所に弓兵や術師がいて下で闘うと横やりの遠距離攻撃をしてくる

・部屋の真ん中にアイテムか背中を見せた敵がいて、入口横の見えないところに敵が潜んでる

・くっついてはいないが敵の間隔が狭く、その場で闘うと隣の敵まで引き寄せられてくる

このパターンが本当に多いんですよ。

もちろん対策はあるしどうとでもできるんですが、基本的にストレスフルな敵配置なんで、たまーにあるくらいなら良いアクセントにはなると思うのですが、これだけ多いとウンザリしてきます。

仁王の頃ならまだ良かったかもしれませんが、Wo Longって基本的に化勁の攻防が楽しいゲームなので変に横やりが入るような敵配置って面白くないだけで普通にタイマンで闘えるようなシチュエーション多めで良かったかなと思います。

次回作に期待

『Wo Long:Fallen Dynasty』のストーリーは三国志の黄巾の乱から官渡の戦いあたりまでのお話になっていて、三国志としてはまだまだ序盤(というか魏・呉・蜀の三国がまだ出揃ってない)です。

さらに、今回で一連の騒動の元凶の人物は倒せましたが、丹薬については曹操が握っていて、今後は諸葛孔明の活躍する時期が来るということで続編が出しやすそうな終わり方になっています。

本作が人気、売り上げがよければWo Long2が出る可能性は期待できそうですね。

次回作に乞うご期待

以上

『Wo Long:Fallen Dynasty』のレビューでした。

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