77本目のゲームレビューです
評価
78点
〇良ゲー
美麗なグラフィックの良質3Dアクション
『Kena: Bridge of Spirits』はどんなゲーム?
アニメーションや映画分野で活動していたアメリカの会社Ember Labが初めて開発した3人称視点の3Dアクションアドベンチャーゲーム
ピクサーやディズニーのような美麗な3DCGアニメーションが特徴
感想など
美しいグラフィック
『Kena: Bridge of Spirits』(以下「Kena」)を開発したEmber Labは元は映画関係の仕事をしている会社でゲーム開発会社ではない
しかし、ビデオゲームのデビュー作となるKenaは初めて開発したゲームとは思えないくらいグラフィックが奇麗だ
森や川などの自然の表現はもちろん、キャラクターやROTたちの表情やアニメーションも素晴らしい
操作性は悪くはないが、使用するアクションが多すぎる
Kenaは3Dアクションアドベンチャーゲームで探索、パズル(謎解き)、戦闘とパートがあるがどのパートでもスピリットやROT、弓、爆弾などを用いた多くのアクションを使用する
特に戦闘においては、基本だけでも弱攻撃、強攻撃、弓、爆弾、フォーカス、ROT、前転回避、ガード(パリィ)、スプリント、スピリットダッシュなどの多数のアクションを駆使して戦わねばならないが膨大な操作に頭と手が追いつかないことがよくあった
ただし、個々のアクション自体は良好な動きでパリィは決まると気持ちいいし、爆弾を弓で撃って爆破させるなども楽しくて動かしていて気持ちのいいものだった
ノーマルでも難易度は高め
Kenaは難易度が5段階あるが、おそらく難易度ノーマル相当の真ん中の難易度「スピリットガイド」でも結構敵が強い
ソウルライクのゲームではないが、各エリアの大ボス戦なんかは「ソウルライクか」と思わせるくらいの難易度だ
しかし、ソウルライクのようなデスペナルティは一切なくミスしても直前のチェックポイントからすぐに再開できるし、難易度の変更はいつでもできるので高難易度を望まない人は低めにしても問題ないだろう
個人的には2番目に易しい難易度の「見習いスピリットガイド」くらいがちょうどいいくらいな気がした。1番易しい「ストーリーモード」でも雑に戦えば回復が必要になるくらいはヌルくないのでこちらも悪くないだろう
気になったのはザコ戦のほうで、このゲームのザコ敵は結構アグレッシブで攻撃頻度が高めな上、複数出て来てもまったく遠慮せずに攻撃を重ねてくる
例えば、『龍が如く』のような1人に対して複数の敵が取り囲んでバトルは、操作キャラと対峙している1体か2体以外の外野の敵はほぼ傍観していて、1対多でも実質1対1のような感じにするのが近頃のアクションゲームでは普通だと思うが、Kenaの場合、そういう配慮は一切せず敵が4体いれば4体が各々全力でケーナに向かってくる。画面外でこちらから見えない位置にいようが関係なしに背後から攻撃してくる。細かいところだが、ここら辺の配慮のなさはやはりゲーム作りの経験の浅さからくるものかもしれない
探索・パズル・収集要素
Kenaは1本道のステージを進んで行くベルトスクロールなアクションゲームではなくエリアを探索してカギとなるアイテムを見つけて進んで行くアクションアドベンチャーゲームだ
探索については序盤の森が方向感覚が狂いやすくどこに進めがいいのか分からなくなることがあった(マップを開いて行先を見る方法が分からなかったのもあるけど…)
パズルはヒントが少ないため、わからない場合は詰む。別に難しいパズルではないのだが、こういうのって大体、簡単な「基本編」みたいな謎解きがあって「こうやって解くんだよ」っていうのをプレイヤーに分からせた上でちょっと難しい「応用編」みたいな謎解きが出てくるっていう段階を踏んで行くものだと思うんだけど、Kenaの謎解きは「基本編」がなくていきなり「応用編」から始まるみたいな感じ
トゥームレイダーやアンチャーテッドみたいに「あら、あの壁怪しいわね…」みたいに主人公が呟いてヒントをくれたりとか「星の光に従いし狩人に道開けり」みたいに書かれた石碑が立ってたりとかそういう露骨なヒントは一切ないのでわからなくて詰んだ場合は、ネットで調べるしかなくないかもしれない
最後に、このゲームの収集要素としてROTに装備させる帽子があるのだが、本当にただのおしゃれでしかないのであまり集める意欲がわかないというのが残念なところ
チャレンジ宝箱や隠し宝箱を開けても帽子だったりお金(帽子を買うしか使い道がない)だとガッカリしてしまう…
せめてお金にもうちょっと使い道があればよかったかな
以上
『Kena: Bridge of Spirits』のレビューでした
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