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『 Tails of Iron 』(テイルズ・オブ・アイアン)の感想・レビュー

ネズミ王子の無慈悲で残酷なカエルたちとの戦い

108本目のゲームレビューです。

評価

74点

〇良ゲー

重厚な戦闘は、気になる点もありますが、総じて良く出来ていると思います。

6~10時間程度でクリアできるボリュームです。

『Tails of Iron』とは

発売日・対応機種

 ●2021年9月17日

 Playstation4(5)/Xbox One(Series)/Switch/PC

 ※2023年4月のPS Plusのフリープレイタイトル

どんなゲーム?

ネズミ王国の王の後継者レジーとなって、残酷なカエルたちにより崩壊した王国を再建する戦いに身を投じるダークな世界観のアクションアドベンチャー

感想など

ダークな世界観のアクションアドベンチャー

『Tails of Iron』はネズミ王国の王子となって侵略してきたカエル軍団たちと戦うアクションアドベンチャーゲームですが、絵本のような独特な雰囲気の絵柄に対して、残酷でドロドロとしたダークな世界観が特徴です。

このアートスタイルとダークな世界観は、インディーゲームの名作『Hollow Knight(ホロウナイト)』に近い感じがしました。

ゲームのジャンル的には、ソウルライクメトロイドヴァニアのような要素を含んでますが、マップや進行は割と1本道で探索要素は少ないから厳密にいえばソウルライク/メトロイドヴァニアには該当しないと思われます。

独特な絵柄にダークな世界観

一見迷路のようだが割と分岐は少ないかも

ハクスラ的な装備品収集要素もあったり

また、ネズミ(モグラ)たちの会話の表現が文字ではなく、絵や記号で表現されているのが面白くて良かったです。

会話は絵で表現される、ちゃんと伝わるから面白い

じっくり駆け引きする戦闘

『Tails of Iron』の戦闘は攻撃と防御(パリィ)と回避を上手く使った駆け引きのある戦闘で、このゲームの醍醐味と言っていいくらいよく出来ていて面白い戦闘です。

基本的に戦闘は以下のように敵の攻撃に合わせて対応します。

黄ビリビリマーク ×回避 〇パリィ

赤ビリビリマーク ×ガード 〇前回避

赤〇マーク    ×ガード 〇後回避

・白ビリビリマーク ×回避 〇ガード

基本的にこのように対応しますが、敵の一振りの動作が重いので、よく見て対応できるようになっています。

特にパリィは判定が長くて簡単に取れるので気持ちがいいです。

逆に回避は、最近のゲームのそれと違って完全無敵ではないので使いにくく感じました。

パリィなどうまくできると気持ちがいい

ただし、せっかく面白い戦闘システムなのに後半は敵の攻撃が意地悪すぎて、素直に楽しめずもったいないなぁと思ってしまうことも多かったです。

具体的には、一番見返りの大きい黄色攻撃はほとんどしてこないで、あまり反撃できない赤〇攻撃ばかりで暴れ回るとかですね。

特に、画面端に追い詰められて赤〇攻撃を出されるとまず避けらないとかインチキがよくあり結構ストレスが溜まりました。序盤は良かったんですけどねぇ…。

後半のボスは強くて結構ストレスがたまる

そのほかに気になった点など

プレイしていて特に気になった点と言えば落下ダメージでしょうか。スペランカーかよってくらいちょっとした高さからの落下でダメージが入ります。普通に進行ルートで進む道なのに落下ダメージ喰らうのはちょっと腑に落ちませんでした。

この高さで落下ダメージ
でも進むしかない

また、ファストトラベルはあるのですが、ファストトラベル地点からでないとワープできないのも不便でした。サブクエストの帰りなどは結構面倒くさかったですね。

そのサブクエストもほとんど全部消化しないと実質ストーリーが進められないのもちょっとどうかなという感じ…。

ボリュームについては、クリアまで6~10時間程度ですが、これくらいで丁度いいと思いました。

難しめのゲームではあるものの、難易度選択があり、高難易度が苦手な人でも一番易しいおとぎ話モードならそこまで手こずることなくクリアまで遊べると思います。

おとぎ話モードでも油断できない程度に敵は動きますのでゲームプレイが損なわれることはないでしょう。

もちろん、ハードなアクションが好きな人は血濡れの頬髭モードで緊張感のある戦いを体験することもできます。

 

以上

『Tails of Iron』のレビューでした。

 

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