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『LOST EPIC(ロストエピック)』の感想・レビュー

神殺しの騎士となって6柱の神と戦う2D横スクロールアクション

164本目のゲームレビューです。

評価

67点

〇良ゲー

カウンターとコンボで爽快なアクション、美麗なキャラクターのビジュアルは同種のゲームと比べても良くできてる方です。

『LOST EPIC』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2022年7月28日 PlayStation4(5)/PC(Steam)
2023年4月20日 Switch

※PlayStation Plus 2024年1月のフリープレイ

どんなゲーム?

人から多くを奪ってきた神々と神民を倒し、その支配を終わらせるため「シンギ」を使う「騎士」となり神域の世界を駆け巡る2D横スクロールアクションゲーム

感想など

メトロイドヴァニア+ソウルライク

『LOST EPIC』メトロイドヴァニアソウルライクの特徴を持った2D横スクロールアクションゲームです。

メトロイドヴァニアの要素は、広く入り組んだマップの探索です。

想定される攻略順はありますが、「ここをクリアしてアイテムを入手してからでないとこのエリアに行けない」という要素はあまりないので割と好きな順番で攻略できます。

全体マップ(入りきらなかった)は、結構な広さ

ソウルライクの要素としては、ソウルシリーズのソウルに該当する「アニマ」の存在です。敵を倒すとドロップし、レベルアップや通貨として使用され、敵にやられたらその場に落とすのもソウルライクの特徴ですね。

ソウルライクは難易度が高いという印象がありますが、『LOST EPIC』はそこまで高難易度ではありません。まず、難易度選択がチェックポイントでいつでも可能です。さらに回復手段も多く持つことができます。そのため、難易度最低に設定して回復アイテムを沢山持っていけば敵にやられることはそうないと思います。

その他には、人が滅びかけている世界、かつて繁栄していた場所が怪物の巣窟といったダークファンタジーな世界観にソウルライクの雰囲気を感じます。

世界感はソウルライクっぽい

自分好みのキャラを動かせる

『LOST EPIC』では、キャラメイクというには少々大げさかもしれませんが、主人公となって操作するキャラクターについて、自分好みの外見と声を選べます。

操作キャラの見た目は選べる

選べるキャラクターは、男女さまざまですが、どのキャラクターもビジュアルがとても良いですね。

私の場合、鬼人の武者鎧を着た女の子が格好良かったのでこの外見にしました。鬼切丸や落日弓といった和風武器がよく似合います。

また、道中で衣装を拾えばその見た目のキャラクターに変更するこも可能になっています。

自分の選んだ外見

カウンターとコンボの爽快アクション

『LOST EPIC』の特に素晴らしいところは、コンボやカウンターといったバトルアクションがとても良くできていることです。

弱攻撃3発から打ち上げ攻撃で浮かせてジャンプでキャンセルして空中で攻撃を入れてシンギでフィニッシュみたいなコンボが簡単に気持ちよく入れられるようになっています。

気持ちのいいコンボアクション

カウンターの方は、敵の「!」マーク攻撃に合わせてシンギを放つシンギカウンターと敵の攻撃にガードを合わせるパリィがあります。

タイミングは、どちらも比較的簡単でガンガン狙っていけます。

カウンターのタイミングは割と簡単

あとは、必殺技やスキルに該当する「シンギ」は出したらクールタイムのあるCT制なのですが、このクールタイムが短くて3秒くらいでリチャージするため、スキル出し放題でコンボにも組み込みやすいのがすごくいいです。

だけど序盤の敵がいまいち

手軽で簡単なコンボとカウンターは本当に爽快でゲームの開始時は「楽しい!これは傑作2Dアクションか?!」とさえ思いました。

しかし、最初の中ボスのロズを倒して進んだあたりから雲行きがだんだん怪しくなってきます。

ザコ敵の行動パターンや編成にストレスのたまるものが多く、こちらに気持ちよくプレイさせてくれないんですよ。

例えば、1番最初に攻略する「霊峰ファータイル」で最初に遭遇するフライチャイルドという鳥型の敵です。この鳥は、ジャンプ攻撃がギリギリ届くくらいの高さでプレイヤーの頭上を飛び交うのが鬱陶しい敵です。対処は難しくないのですが、面倒くさくてイマイチ戦っていて楽しくない敵です。

そして、霊峰ファータイルに出現する敵の多くがこの鳥で、進んでも進んでもこの鳥が出現してきてウンザリしました。

鳥の出現する場所が多すぎる

さらに霊峰ファータイルの途中から出現するようになる弓兵。こいつも、難しい敵ではないのですが、行動パターンに非常にストレスがたまります。遠くから撃ってくるというだけで十分にウザいのですが、近づくと後退するのが面倒くさいです。追っていくと他の敵の後ろまで下がってそれを盾にしながら弓矢で攻撃してくるとかもよくあります。

せっかくコンボとパリィが楽しいのだからそれを十分に活かせる敵キャラの行動と配置にすればいいのになぁとつくづく残念な感じです。

また、敵の種類が多そうに見えて殆どが色違いでバリエーションが少ないため戦闘が単調になってしまうのも問題です。

ファータイルを抜けても鳥と弓兵とは結構戦うことになります。特に弓兵は最後は爆発する矢を放ってくるのでやばいです。

ただし、中盤以降は、慣れてきたのと強い武器やシンギを入手できたおかげでそれほど気にはならなくなりました。

武器は弓がバランスブレイカー

主人公の使用する武器は、片手剣両手剣3種類ありますが、シンギが揃うと弓が頭1つ抜けて優秀です。剣も強いのですが、前述のような近接戦闘を否定する敵が多いので遠くから攻撃できる弓が圧倒的に有利です。

特にシンギのルシファーショットは、画面外の敵にまで追尾して一方的に攻撃できるので、これを撃ちながら進めば敵の姿を見ることなく探索を進めていくこともできるほどです。

画面外の敵にまで追尾していくルシファーショット

私の場合、途中まで片手剣と弓を使っていましたが、リスクを冒してまで近接で戦うメリットがほとんどないため、後半はほとんど弓メインでした。

でもこのゲームは、コンボやカウンターが楽しいゲームなので、近接の方にももっと優位性を出してほしかったです。

一応、片手剣は最後の最後でレガリア・クロノスオウガブレイドという強力な技を覚えたのでラスボス戦では活躍しましたが、入手がちょっと遅すぎでしたね。

弓はシンギのリチャージを剣よりも長めにするとかもうちょっとバランスをとっても良かったかもしれません。

ほどよいやりこみ要素

私が、このゲームで意外に楽しいと思ったのは、武器強化(進化)レベル上げ心力集めミスト集めといったやりこみ要素やサブコンテンツです。

武器強化(進化)は、必要素材の種類が多くて最初はちょっと嫌な感じでしたが、レアドロップでも結構落としてくれて、割とすぐ集められるのが良かったです。

集めるだけなら簡単なのですが、麻痺とか吸血などの追加効果を狙うと結構頑張らないといけないのもやり込み要素としてはいい塩梅だと思います。

強い武器を作るのが楽しい

成長システムも面白かったですね。福音というスキルツリーで強くしていくのですが、福音は20ページもあり、取れるものが沢山あるので「レベルはあがったけどもう欲しいスキルないよー」ということがありません。上げれるだけ上げまくりたい感じです。レベル上げが楽しいのはいいことです。

心力集めは、主にサブクエをクリアして集めます。心力はストーリーの分岐に関わってくるアイテムなので、サブクエに挑戦する意義ができて良かったです。

ミストも同じくエンディングの分岐に関わるアイテムです。こちらはマップに散らばってるのでマップ探索する楽しさを増してくれたと思います。

まとめ

『LOST EPIC』は世間の評判は65点くらいの微妙な評価ですが、そんなに悪いゲームではなかったと思います。私は、十分に楽しめたし満足もできました。

ただし、やはり、コンボは楽しいのに敵がイマイチなど述べたようにあと少し足らないところが何点かあるのも事実です。

ちょっと改善するだけでも『ENDER LILIES(エンダーリリーズ)』くらいの傑作にはなれたんじゃないかと思えるくらいのポテンシャルのあるゲームでした。

開発チームの次なる作品に期待したいですね。



以上

『LOST EPIC』のレビューでした。

 

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