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『ELDEN RING Shadow of the Erdtree(エルデンリング DLC)』の感想・レビュー

エルデンリングDLCのレビュー

198本目のゲームレビューです。

評価

90点

〇神DLC

多くの追加武器、追加ボスと大規模なマップの探索により、DLCだけど普通のゲーム1本分のボリュームで楽しめます。

神ゲー『エルデンリング』を再び楽しめる満足度の高いダウンロードコンテンツです。

『ELDEN RING Shadow of the Erdtree(エルデンリング DLC)』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2024年6月21日 PlayStation5(4)/Xbox Series(one)/PC(Steam)

どんなゲーム?

2022年に発売され、その年のGame of the Yearを受賞するなど世界で高い評価を受けたアクションRPG『ELDEN RING(エルデンリング)』のダウンロードコンテンツ

神の血を引く神人で本編最強ボスのマレニアの双子の兄という出自を持ちながらも本編ではほとんど登場しなかった「聖樹のミケラ」「影の地」で追う

感想など

待望のDLC

『ELDEN RING Shadow of the Erdtree』は、2022年にフロム・ソフトウェアから発売され、ソウルシリーズとオープンワールドを見事に融合したゲームデザインから、Game of the Year等その年のゲーム関連の表彰を数多く受賞するなど高い評価を受けた近年稀に見る傑作『ELDEN RING(エルデンリング)』ダウンロードコンテンツ(DLC)です。

DLCのストーリーは、狭間の地の女王であり神であるマリカの子として各地で名前が出ていたものの本編においては干からびた腕しか登場しなかった「聖樹のミケラ」に焦点を当てた物語になります。

腕しか登場しなかったミケラ

本DLCの開始条件は、ケイリッドの赤獅子城にいる大ボス「星砕きのラダーン」と、モーグウィン王朝の大ボス「血の君主モーグ」を倒すことでモーグウィン王朝最深部の腕だけ出てるミケラの繭からDLCの舞台となる「影の地」へ行くことができます。

モーグウィン王朝とモーグは本編の裏ダンジョン及び裏ボスのような存在で、クリア適正レベルは本編の最終幕と同等以上のLV130程度となっており、本DLCの攻略にはさらにその上のレベルが推奨される高難易度コンテンツとなっています。

自分の場合ですが、このDLCをプレイするに当たり、クリア1歩手前のデータ(1周目LV160)が残っていたのでそちらを利用しました。しかし、何せ2年ぶりに触るキャラクターだったので少しリハビリが必要でしたね。

なお、ニューゲームでモーグを倒すまで行こうとしたら初見でなくても40時間か50時間くらいはかかりそうです。

2年前に作ったキャラクター

広大な新マップ

今回のDLCの舞台となる土地は、マリカが神となり、黄金樹が生まれた地「影の地」です。

DLCの舞台「影の地」

新マップの広さについては、発売前の宮崎ディレクターのインタビューでは「リムグレイブより大きい」ということでしたが、実際は、リムグレイブの2倍か3倍くらい、「リムグレイブ+リエーニエ+ケイリッド」くらい広大に感じました。

広大なマップ

本編でもあった先に何が待ち受けているか、どんな強敵や罠が仕掛けられているのか全くわからないドキドキハラハラする探索はDLCでも健在で相変わらず楽しいです。

また、ロケーションも豊かで、本DLCでは特に景色の美しい場所が多いです。エルデンリングはけしてリアルで精密なグラフィックを追求したゲームではありませんが、マップのデザインや光と影の配置がとても上手く絵画のように幻想的で雰囲気のある景色が広げられています。

美しい景色

難易度について

本DLCは当然ながら高難易度です。

しかし、影の地に至るまでにキャラクターは十分に成長し、限界まで上げた武器や遺灰を持っているので縛りプレイでもしなければ攻略はそれほど苦労しないでしょう。

モーグを倒してここまで来たプレイヤーなら難しすぎて詰むということはほとんどないと思います。

2年ぶりに使用した自分のキャラクターは、真鍮の盾に十文字槍の盾チクメイン戦法という手堅いビルドだったらしくボス戦以外の道中はほとんど苦労せずに攻略ができました。魔法戦士なので手強い敵も遠くから「夜の彗星」連打で割と楽に消化できました。

槍は盾を構えつつ攻撃できる
自分はソウルシリーズの攻略はいつもこれ

魔法弾で安全に遠距離撃破

また、DLCの追加成長要素である「影樹の破片」による加護がかなり強力で、最終的に与えるダメージが2倍以上、受けるダメージは半分以下にまでなり、DLC序盤に苦労していた敵も加護が積み重なってくると楽になってきます。

ただし、それでも一部のボスはかなり凶悪で早すぎ広すぎ隙なさすぎな攻撃で暴れまくりで手を焼きました。

激しい攻撃ばかりのDLCボス達

ソウルシリーズのボス戦は、助っ人でPCなりNPCなりを呼べば楽になるものですが、エルデンリングの場合は、助っ人を呼ぶと敵のHPが大きく上がる上、遺灰も使えず、むしろ難しくなるケースがあります。

助っ人も聖杯瓶が半分になるので長期戦はできません。ステージの最初からボスまで手伝ってもらおうとしてもすぐ回復切れになってしまうので厳しいです。

ここら辺はもうちょっと、調整してほしいと思いました。オンラインの助っ人はボス倒せない人の救済措置たるものにして欲しいですね。

クセモノぞろいのNPC

ソウルシリーズのNPCといえばデモンズソウルの頃から妙にクセの強いキャラクターが多く、ネタにされ愛されてきました。

本DLCもモーグの忠臣で主人の汚名を返上し株を上げたアンズバッハ、DLCで名実共に最強となったラダーンの元近衛騎士フレイヤ、態度はそっけないけど協力もしてくれるので憎めない角人などクセの強いキャラクター、魅力的なキャラクターが多く登場します。

クセが強く個性的なNPC達

ただし、NPCイベントについては、フラグが簡単に折れてしまうので注意です。ちゃんと回収して進めたいなら攻略サイトをチラ見しておいたほうがいいかもしれません。

ちなみに私のお気に入りNPCはアンズバッハのイベントをバキバキに折ってしまった時にとある戦闘で代替で助けに来てくれる「血の貴族、ナタン」です。

多勢に無勢のバトルの中にいきなり現れて味方してくれる姿に惚れ込みます。

気になった点

気になった点は既に上で述べたような、「マルチにするとボスが堅くなりすぎてむしろ難易度があがる」とか「NPCイベントのフラグが攻略サイトをみないとすぐ折れる」などありますが、あとさらに気になったのが、「ザコ敵である墓守鳥と人蠅が多すぎる」という点です。

墓守鳥

人蠅

とにかくいたるところにいるのですが、一箇所に5~10匹くらいくらい多数で湧いてるのがダルいです。

大して強くないのが救いですが、出てくるたびに「またこいつらかー」という感じで処理するのは飽きてしまいました。

もう少しロケーションごとに出てくるザコ敵に変化が欲しかったですね。

まとめ

本編の発売からリリースまで2年以上かかったエルデンリングDLCですが、広大な新マップに沢山の新アイテム、強力なボス、魅力的なNPC、意外な展開を迎えるミケラのストーリーなど量も質も満足度の高いソウルシリーズ最大規模のコンテンツとなりました。

ソウルシリーズファンであれば、もれなくプレイすべき神DLCと言ってもいいのではないでしょうか。

以上

『ELDEN RING Shadow of the Erdtree』のレビューでした。

 

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