ソウルハッカーズ2をクリア(1週目真END)したのでゲームレビューとは別にネタバレ有りのストーリーの感想を書きます。やや辛口です
※以下ネタバレ全開注意
1.全体的な感想
まず、ソウルハッカーズ2のストーリーの感想を一文で表すと「キャラクターのヴィジュアルは良いが、全体的に説明不足でツッコミどころ多くアマい」だ。正直アマチュアレベルのシナリオだと感じた
物語自体はテンポよく進んで行くのだが、何故話がそういう方向に進んで行くのかという理由の説明が強引なため、シナリオの展開が急でご都合主義に感じられた
フィグの闇堕ちなんてのは最たる例で、フィグのレイブンに対する感情や人間同士の争いが絶えないことに対して絶望するまでの描写が(なかったわけではないが)雑でアマかったために、見ている側からしたら「なんかいきなり闇堕ちした」、「ラスボスにする都合上、闇堕ちさせられた」などと冷ややかな目で見られてしまうことになった
2.登場人物の行動に対する動機付けの描写が足りない
上でも述べたフィグの闇堕ちの件もだが登場人物の行動に対する動機付けの描写が足りないため「え?なんでそうなるの?」という疑問になってしまい登場人物に感情移入できず、物語に入って行くことができない
例えば、序盤で登場するアロウの親友であり宿敵のカブラギだが、出てきたと思ったらすぐ退場(=死亡)してしまう。そしてアロウはカブラギを亡くして沈痛な面持ちになるわけだが、見ている側からすれば一応回想で何度かでてきたとはいえ、実物はさっき出てきたばかりのカブラギがすぐに死んでしまってポカーンと置いてけぼりを喰らってしまい、悲しむアロウに感情移入などできない。むしろ「おまえら嬉々として戦ってたやん」、「そんなに悲しむなら殺すなや」と失笑してしまう
これは、シナリオライターの中ではアロウとカブラギの関係が頭の中にしっかり定まっていて、実はこういうことがあっただとかどうとか裏設定が脳内に大量にあるから違和感は感じないのだが、その部分を物語で表現されていないためにその設定を全く知らない見た人は置いてけぼりをくらうというギャップになっているのだと思う。
カブラギに関しては、せっかくいいキャラなんだから中盤から終盤にかけてもう1~2回くらいバトルを経てそれまでに二人の関係を掘り下げるとかしてれば良かったのかなぁと思う
ほかにも、サイゾーにまったく耳をかさないアッシュや争いを終わらすために世界をぶっ壊すことにするとか偏りすぎなレイブンなど、イマイチその行動に対する理由や動機が物語上でキチンと納得できるくらい描かれないので、各人物にほとんど共感できずにたんに「わけわからんことやってる人」、「メンヘラ」、「サイコパス」になってしまっている。キャラクターのヴィジュアル自体はとてもよいのにもったいないかぎりだ
3.Aionの存在が意味不明
「人知を超越した存在」の割りには、いろいろとお粗末すぎるAionはツッコミどころが満載だ
何か世界が壊れてAionも危機的状況になるから傍観の方針を一時的に保留して人類社会への直接介入を決断とのことらしいのだがお前「人知を超越した存在」って言うなら最初からリンゴとフィグの戦闘能力をレベル999で生み落とせばいいじゃん。っていうかチート的な存在なんだからリンゴとフィグなんて使わなくてもいくらでも解決できるだろ
さらに終盤ではフィグごときに簡単に制圧されてしまう始末。ナニヤッテンノ
そしてそんな「人知を超越した存在」から作られたリンゴとフィグも未熟というかなんというかだ
結局のところ、ここら辺もシナリオがうまく説明できていないためゲームをしている側からしたら「だって最初からレベル999だったらゲームにならないでしょ」、「Aionが完璧すぎたらゲームが終わっちゃうでしょ」というゲームの都合が透けて見えてしまい興ざめしてしまうことになる
ラスボスとの茶番も「私本当はわかってるけど、ゲームの都合上ラスボスにされちゃったんで世界を壊そうとしています!」っていう風にしか聞こえなかったな
あと、組織で言えばファントムソサエティのほうもおかしい所がいっぱいあった。「世界を壊すことが目的」をおおやけに言っててそれに賛同して入る奴なんてそんないるか?前作までは、真の目的は幹部(しかも人外)しか知らない裏社会を牛耳る組織だったから違和感はなかったんだけどね
以上
ソウルハッカーズ2の感想でした
ややネガティブ寄りな感想になってしまったけどゲーム自体は良ゲーですよソウルハッカーズ2
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