136本目のゲームレビューです。
評価
83点
〇良ゲー
クラシックなスタイルのドット絵RPGが好きな人なら刺さること間違いなしです。
『Sea of Stars』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2023年8月29日 | PlayStation5(4)/Xbox Series(one)/Switch/PC |
※ゲームカタログ/ゲームパス入り
どんなゲーム?
レトロスタイル忍者アクションゲーム『The Messenger』を手掛けたカナダのインディーゲームスタジオであるSabotage Studioが開発・販売するクラシックなターン制コマンドバトルを採用したRPG
高い魔法の才能を持って至点の戦士となったゼイルとヴァリアは悪の錬金術師フレッシュマンサーがまいた棲まう者の災禍から世界を守る旅に出る
感想など
クラシックスタイルのRPG
『Sea of Stars』は、クロノトリガーやマリオRPGなど90年代にスーパーファミコン(スーファミ)で発売されたRPGをリスペクトして当時のような精細なドット絵のビジュアルとターン制コマンドバトルなどのクラシックなスタイルを採用したカナダ産のRPGです。
ドット絵の表現は素晴らしく、マップ上の草木、岩や崖、川や湖など非常に細かく描かれています。
スーファミ時代のJRPGのようなスタイルでドット絵が美しいゲームというと最近でも『Chained Echoes(チェインド・エコーズ)』(レビュー有)がありましたが同じような感じですね。ただし、チェインド・エコーズはほぼ1人の個人開発でしたが、『Sea of Stars』は大勢のスタッフで開発されています。
あと、スーファミではできなさそうな表現方法としてアニメによるイベントムービーシーンがいくつかあります。
自由度の高い移動
『Sea of Stars』は、16ビットゲーム機時代成熟期のJRPG(特に「クロノトリガー」)にあったようなマップ移動とシンボリックエンカウントシステムが採用されていますが、もし、その当時出ていたら画期的だったんじゃないかと思えるような当時のRPGの「お約束」を破る移動システムがあります。
それが、「身長と同じくらいの高さの崖くらいなら登れるし湖だって普通に泳いで渡れちゃうシステム(勝手に命名)」です。
RPGのあるあるネタでよく言われるようなので、腰の高さくらいの段差の先にある宝箱が段差を乗り越えられないから回り道をしないと取れなくて「そんな段差飛び越えればいいじゃん!」ってなるやつですが『Sea of Stars』の場合、ちゃんと段差よじ登って宝箱取りに行けちゃうんですね。なんなら湖の先にある宝箱だって泳いで渡って取りに行けます。世界を救う勇者がカナヅチでちょっとした川の先の陸地にすら渡れないなんてことないんです。
このように、ちょっとした段差なら昇り降りできるようになっていることで、マップの探索は、自由で開放感があるものになり、とても楽しいものになったと思います。
ただし、いろんなところに行けるようになった分、構造は複雑になって迷いやすくなってしまった部分もあります。街なんかは建造物で構造が立体的になりやすく屋根の上にある宝箱など取りに行くだけでも結構大変だったりします。
マリオRPGな戦闘
『Sea of Stars』の戦闘は一言でいうと「スーパーマリオRPG」です。
こちらの攻撃が当たる時にタイミングよくボタンを押す「強ヒット」と敵の攻撃を
受ける直前にタイミングよくボタンを押す「強ブロック」があります。
「強ヒット」については、ボタンを押す猶予が割と長めに設定されていて簡単に出せてミスするほうが少ないのですが、「強ブロック」のほうはタイミングがかなりシビアです。敵が攻撃してくる時にボタンを押せば一瞬ガードポーズをとってこの瞬間に攻撃を受けなければならないのですが、ガードポーズが本当に一瞬です。そのくせ攻撃にフェイントをかけてくる敵もいますのでかなりいやらしいです。
#SeaofStars フェイントやめんかw pic.twitter.com/2O7rkqNi1R
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2023年9月2日
面白いのはヴァレアのスキルのムーメランです。
この技は敵に向かって三日月を飛ばす技ですが、敵に当たった三日月が自分に向かって跳ね返ってくるのでそれをタイミングよくボタンを押して弾き返して別の敵に当てることができ、さらに跳ね返ってきたのを跳ね返して…と延々とキャッチボールができて楽しいです。
あと、敵のスキル準備中に指定された属性の攻撃を当てて中断させるシステムも重要です。
これには、通常攻撃やスキルだけでなくパーティの2人で一緒に繰り出す「コンボ」や攻撃を加えた敵が落とした「生マナ」を吸うことによる属性付与などを駆使します。
敵の強力なスキルを中断させることが出来れば気持ちいいのでが、中断させるのがほぼ無理な状況というのも結構出てくるのはモヤモヤしました。
『Sea of Stars』はこのような戦闘システムであることから、ザコ戦でも結構疲れます。
ただし、ザコ敵とエンカウントする場所は決まっていて1度倒したらマップを出るまでリスポーンしないので戦闘の回数は少なくて済み、道なりに進んで出てくるザコ処理だけ逃げずにしてればレベル上げしなくても適正レベルでゲームは進んでいきます。
難易度については「強ヒット」と「強ブロック」がガバガバだとちょっと難しいくらいです。難易度を下げるアイテムもあり自由にオン/オフができるので難しいと感じた場合には使用するのもアリでしょう。
パズル盛りだくさんのダンジョン
『Sea of Stars』のダンジョンはパズルが盛りだくさんです。
ブロックを倉庫番のように押したり、光を鏡を使って反射させてポイントに当てたりなど「いかにも」なパズルもありますが、昼夜を自在に変化させて仕掛けを作動させるなどユニークなものもあります。
パズルはそんなに難しくなくて得意な人ならスイスイ進んで行けるんじゃないでしょうか。
後半になればちょっとは難しくなってきますが、それでもそんなに悩まずに解ける程度のレベルのものと思います。
ミニゲームもあり
『Sea of Stars』には「釣り」と「ホイールズ」というミニゲームがあります。
「釣り」は説明不要ですね。ブレスオブファイアシリーズが釣りのミニゲームをいれてからというもの、ありとあらゆるゲームのミニゲームに登場していつのまにかメジャーなミニゲームになってしまいましたね。
ゲーム内でもまさに説明不要と言わんばかりにチュートリアルなしです(笑)でも竿投げて魚ひっかけてリール巻くんだろって感じでわかっちゃうんですよね。
気づきにくかったのは魚が飛び跳ねた瞬間にタイミングよくボタンを押してリールを巻くと魚を一瞬気絶させられることです。
気が付いたらお魚コンプするくらいはやってしまいました。
「ホイールズ」は2体のユニットをセットしてスロットを回して先に10点相手から奪ったら勝利というゲームです。説明だけ見るとルールが複雑で難しそうですが、やれば結構すぐわからるしハマれるミニゲームです。
気が付いたらチャンピオン全員から勝利して時計職人からも勝利するくらいはやってました。
気になった点
『Sea of Stars』で大きな不満というほどでもないんですがちょっと気になった点です。
・キャラクターのビジュアルやセリフの翻訳
どのキャラもとてもいいキャラだとは思うのですが、たまに顔グラに変な表情が混じってるのが気になりました。というか、キャラデザそのものもちょっと惜しい感じです。
翻訳は5点満点中4点くらいの出来でプロの翻訳の仕事だなという素晴らしさですが、時折、いかにも翻訳したような違和感を覚えました。具体的には「it's 〇〇!」を「それって〇〇!」て訳したような翻訳が気になりました。
・音楽
メインではないけど、一部の楽曲を光田康典氏(クロノトリガーの楽曲等)も曲提供をしているなどかなり力を入れていて、実際、楽曲自体は良曲が多いです。
しかし、音源がチープであることから楽曲もチープに感じてしまいます。
FF4、5、6などスーファミの曲の素晴らしいゲームは制約のある音源の中でも工夫してチープに感じさせないテクニックを用いて作られているからこそエモいのです。
ところが、『Sea of Stars』はそのようなテクニックは用いずに楽曲をチップチューン風に落とし込んでしまったためにチープに感じてしまうのかなと思います。
思うにここまでの美麗なグラフィックであれば、音源は16ビットゲーム機風の音源に拘らずとも制約なしで豪華に作ってしまえば良かったんじゃないかなと思います。オクトパストラベラーのようにですね。
まとめ
『Sea of Stars』は1990年代のスーファミで多くあった古き良きRPGを今に新しく遊べるようにした当時のゲームのリスペクトあふれる熱のこもったゲームです。
当時、クロノトリガーなどのゲームをプレイしたレトロゲーム世代の人だけでなく、今の世代の人にも十分に面白さが伝わるゲームだと思いました。
PlayStation版であればゲームカタログ、Xbox(Windows)版であればゲームパスといったサブスクリプションでプレイすることもできますので、グラフィックなどを見て興味を持った方はプレイしてみてはいかがでしょうか。
以上
『Sea of Stars』のレビューでした。
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