JMCゲームレビュー

JEMCゲームレビュー

重曹エビマヨコーン(JEMC):レビュー記事100本以上

『アーマード・コア6』の感想・レビュー

10年ぶりのACシリーズ最新作

135本目のゲームレビューです。

評価

ACシリーズファンなら〇神ゲー

シリーズファンなら大満足できる「これぞアーマードコア」っぷりですが、ボス戦は飛び抜けて高難易度なのでやはり人を選ぶところはあると思いました。

『アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2023年8月25日 PlayStation5(4)/Xbox Series(One)/PC(Steam)

どんなゲーム?

フロムソフトウェアの人気メカアクションゲームシリーズである「アーマード・コア(ARMORED CORE)シリーズ」の10年ぶりとなる最新ナンバリングタイトル

本作が初めてのアーマード・コアとなる人でも入りやすいように舞台やストーリーは完全新規のものとなっています

感想など

帰ってきたアーマード・コア

ソウルシリーズをはじめ、エルデンリングSEKIROなど高難易度でダークな世界観のアクションゲームで世界的に高い評価を受けているゲームソフトメーカーのフロム・ソフトウェアですが、今でこそソウルシリーズのイメージが強いもののデモンズソウルが出るまでは、アーマード・コアシリーズ(以下「ACシリーズ」)こそ同社の看板タイトルでした。

デモンズソウルに続きダークソウルが発売されるとソウルシリーズは世界で圧倒的な人気を集めるようになった一方で同時期に発売された「アーマード・コアV」は挑戦的な内容ではあったものの対人戦のマルチプレイに重視しすぎて、オフラインのシングルプレイを疎かにしてしまうなど問題作であったことから多くのファンから見放されてしまいました。

このことで多くの人からは「ACシリーズは終わった」と思われ、私もその一人でした。
ところが、2022年12月、フロムソフトウェアから突如として発表されたのが本作「アーマード・コア6 ファイアーズオブルビコン」だったのです。

実に10年ぶりとなるファン待望の新作

2023年のアーマード・コア

「アーマード・コア6」は長い沈黙を破ってから復活する知る人ぞ知る人気シリーズということで大きな注目を集めましたがシリーズファンとしてはいくつか不安もありました。

1つはアーマード・コアを「今」出して受け入れられるのかということです。10年前は新鮮で面白かったゲームでも今やると古臭くて微妙ということはよくあります。あと、海外の人とかは「フロムの新作?!SEKIRO2?ブラッドボーン2?…?あーまーど…こあ??」みたいになってるけど大丈夫なのとか。

もう1つの不安は、今風にしすぎてアーマード・コアとは呼べない別ゲーになってしまってないかということです。

「アーマード・コアV」が当時流行のネットワーク要素を入れてコケてしまった黒歴史再来の不安です。

しかし、結論を言うと2つとも全く問題なく、不安は払拭されました。

まず、本作をプレイしてACをガシャンガシャン歩かせたり、ブースト吹かしてブオーンと飛んだりなど動かした時点で「あっアーマード・コアだ!」となるくらい操作の感触が従来のACシリーズの感触そのままです。各パーツのデザインやスピード感があり上下左右の立体的な戦闘もモロにアーマード・コアです。

さらに、キャラクターやストーリーもフロム節全開で名言と迷言のオンパレードで人間の顔は一切出さずにシンボルと声だけで想像させるいつものアーマード・コアです。

顔は出なくてもかなり「濃い」キャラクターたち

もちろん、今風の変化もあります。

グラフィックは今に通用する高クオリティでフォトモードもあります。自分でカラーリングした機体のカッコイイ瞬間をグルグルアングルを変えて撮影できるのは嬉しいですね。

フロムのゲームでフォトモードは珍しいかも

操作方法もACシリーズ特有の癖のある操作ではなくモダンなスタイルに寄せています。もちろんこれまで同様にボタン配置は自由にカスタマイズ可能です。

10年ぶりで初めてACシリーズに触る人もいるだろうからストーリーは全く新しいものにしたという点も良いですね。

そして、ACシリーズファンなら誰もが妄想してた「ここがこうだったらなぁ」ポイントなどが見事に実現されていたりします。例えば近接武器は本作でかなりパワーアップしました。

ロックした相手に踏み込んで攻撃するので動いてる敵に当てるのも難しくはないので実用的なだけでなく、トリガーを長押しすることで派手な技が飛び出すアクションが可能です。いわゆる剣豪機体も上級者向けのロマンアセンではなく攻略でもアリーナでも対人戦でも強いアセンブルになっています(特にショットガンでスタッガーを発生させてから斬りつけるのが凶悪)。

他にも両肩で別のミサイルを同時発射しながら両腕の2丁持ちを発射させるとか派手でカッコよく爽快なメカアクションができるようになっています。

従来のシリーズに比べ派手で強くてかっこよくなった近接攻撃

『アーマード・コア6』の難易度

『アーマード・コア6』発売直後の感想としてネット上で多く話題となったのが、その難易度の高さです。

海外では難易度の高さから「メカアクション版SEKIRO」「アーマード・ソウル」などと言われてしまうこともあるようです。

実際にどうなのかというと私がプレイした感じでは、一部のボス戦は確かにソウルシリーズを彷彿とさせるくらいの超高難易度、それ以外はチェックポイントなどが用意されていて今までのシリーズより易しいと感じました。

開発者の方々も「ソウルシリーズのように高難易度にはしない」とキッパリ言っていました。

でも、やはりボス戦はACシリーズでも最高難易度だとおもいます。難しすぎます。「フロムゲー好きならこういう高難易度のが好きなんでしょ」と言わんばかりの難しさで開発者は否定していますが、やはりソウルシリーズの影響を感じずにはいられませんでした。

そんなわけで私が大いに苦戦した4体のボスを軽く紹介します。多分、多くのプレイヤーが苦しめられたのではないでしょうか。

※ここから若干ネタバレが入ります

1.大型武装ヘリ

大型武装ヘリ

チュートリアルで出てくるクセにやたらと倒すのが難しくて話題になったボスです。

難しい理由は、こちらの装備が貧弱なのにショップがないのでアセンブルの変更ができないためです。

私の場合ですが、最初は、普通に戦ってたらミサイルに当たりまくってやられます。
次に、ブレードが結構当てられることに気づいて斬撃メインで立ち回ろうとしたら逃げられて失敗。

その次は、障害物を使ってミサイルをカバーしながら攻撃する戦法を試しますが上手くいかず失敗。

最終的には、とにかく張り付いて銃とミサイルを撃ち続け隙あらばブレードという張り付き戦法で倒すことが出来ました。

チュートリアルの時点でこのような厳しい戦いを強いるのはどうかと賛否両論ありますが、私はどちらかというと賛否の「否」のほうよりですかね。というのもACシリーズというのは難しいミッションに対しては、アセンブルの機体構成を試行錯誤して突破するというのが基本だと思うのですが、このミッションではそれができないためです。

なので、この時点で強い敵を配置するのは早すぎるんじゃないかなと思いました。試練を与えるのはもうちょっと後でよかったです。

2.特務無人機体バルテウス

特務無人機体バルテウス

チャプター1の最後のミッションで登場するボスです。

スッラという登場の仕方だけはやたらカッコイイけど実は対して強くない咬ませ犬のAC機体を倒した初心者プレイヤーの鼻っ柱をベキベキと折ってくる恐ろしい強さのボスです。

こいつは、最初戦った時は半分減らすのがやっとでこれは火力が低すぎてダメだと思いいったん引き返してお金を貯めて両肩にキャノンを搭載したガチガチのタンクでゴリ押しする戦法にしたら勝てました。

こいつは強い相手でも機体構成を工夫すれば勝てるということを教えてくれるのでまぁまぁ良ボスだと思いました。

3.アイビスシリーズ CEL 240

アイビスシリーズ CEL 240

倒すのに7時間かかりました(ツイッターでは9時間って言ったけど7時間だった)。

速度が速すぎな上、高威力で異常なまでに正確な偏差撃ちで放ってくるX斬り光波でAP半分持って行かれるという始末。しかもこの頃はまだターゲットアシストで敵を画面中央に固定できるってよく知らなくて手動でエイムしながらやってました。

こいつは、アセンブルよりも戦い方を試行錯誤するのがポイントです。

最初6時間くらい機体構成は変えても同じ戦い方をして勝てなくて、戦法を変えたら1時間くらいで攻略できました。

勝てなかった戦法は、敵に近距離で張り付きながら撃つというACシリーズにおける正攻法ですね。これでもターゲットアシストを知ってれば勝てたかもしれませんが、その頃は知らなかったので…(^_^;)

変更して1時間で勝てた戦法というのが、距離を取って敵の攻撃を待って反撃確定できる攻撃の時に両肩のキャノンを当ててスタッガー状態にしてから両腕武器で削る戦法です。ソウルライクのボス戦のようですね。

戦い方を変えれば勝てるというのは面白いかもしれませんが、アーマード・コアというよりソウルシリーズのボスって感じなのであまり好きなボスではありません。

4.ラスボス(「レイヴンの火」ルート)

ラスボス(「レイヴンの火」ルート)

バルテウス戦でやられる度に散々ため息ついて煽ってきたアイツについに引導を渡してやれると息巻いて出陣しましたが見事にボコボコの返り討ちにあいました。

こいつも速いですが、アイビスシリーズほど避けまくらないので正攻法で戦えます。
ただし、アイビスシリーズは避けまくるものの柔らかいので当てさえすればすぐ減らせたのに対して、こいつは当てまくれるけどその分固いです。

そのため、タンク重2脚でゴリ押ししようとしたらゴリ負けしました。

そこで中量級に変えて避けながら戦おうとしたところ、敵のブレードが避けれなくてほぼ全弾被弾してしまいました。左にクイックブーストすれば避けれるはずなのに全然避けれないんですよ。

いったん半ばあきらめモードで置いてたんですが、しばらくしてターゲットアシストなら自動で敵を画面中心付近に補足してくれるっていう情報が入ったので試してみたら世界が変わりました。横とか後ろから斬りつけられてたのが大体正面からくるようになったのでかなり避けれるようになったんですね。

最終的には重2脚でもお願いローリング(おねロリ)感覚で結構攻撃が避けれたので重2脚のゴリ押しでクリアしました。

ゴリ押しで勝てないように固くしたのかもしれませんが結局ゴリ押しで勝ててしまったのであまりいいボスじゃないかも。

まとめ

まとめると以下のとおりです。

  • 10年ぶりのシリーズ新作は、間違いなく「アーマード・コア」なゲームでファンの期待を裏切らない
  • メカデザインなど昔と同じ雰囲気ながらもグラフィックの質は高く美麗になった
  • 操作方法などとっつきやすくなってストーリーも完全新規なので「初めてのアーマード・コア」でも大丈夫
  • 基本的にそこまで高難易度ではないが、一部のボス戦は異常なほど高難易度
  • ターゲットアシストあるとなしで全然違う

 

以上

『アーマード・コア6』のレビューでした。

 

↓ブログランキングに参加しました!

バナーをクリックするとこのブログにポイントが入ります!(1日1回)


ゲームレビューランキング
にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村