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『 エルデンリング 』の感想・レビュー

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エルデンリング の感想・レビュー

PeerCastによる配信日

2022.2.25~2022.3.18

総評

〇神ゲー

間違いなく2022年のGOTYに列挙されるであろうタイトル

エルデンリングはどんなゲーム?

デモンズソウルダークソウルなど今や世界中で人気ジャンルとなった「ソウルライク」を生み出した本家フロムソフトウェアの最新ソウル系アクションRPG
今作は同シリーズで初めてオープンワールドとなった。

感想など

はじめに

本作は発売前も発売後も大いに盛り上がっており、記録的な売上の更新、レビューも絶賛が多い。そのため、初めてソウルシリーズをプレイした人も多いのだが中には「そんなにすごいゲームか?」と盛り上がりに疑問を持つ人や「レビュー業者に金を配って過剰なマーケティングをしている」と言う人もいる。そんななんで盛り上がってるのかわからんという人のために私見であるがそのカラクリを説明しよう。

まずは、このゲームは完全新規のタイトルではなく、PS3のデモンズソウルから続くソウルシリーズの流れを汲むゲームである。そして、同シリーズは作を重ねる度に着実に進化を遂げファンを増やしていった。さらに同シリーズには熱狂的な支持者がいることも特徴。一時期は「ダクソ風警察」などと呼ばれた声の大きいファンも存在した。

そんな同シリーズがダークソウルⅢブラッドボーンSEKIROと高い評価のゲームを出してきたのだからエルデンリングが大きな期待を集めるのは過剰なマーケティングなどではなく必然であり当然であったのかなと思う。

そして、リリース後のエルデンリングがこれほど高評価なのは、そもそも高い完成度であったことはもちろんだが、発売前から大きな期待を寄せていたファンたちの「期待通り」または「期待以上」であったことが大きい。高い期待のハードルを超えたのだ。普通にゲームとしてみれば良ゲーで面白いのに、高い期待を超えられずにクソゲーと認定されるゲームはよくあるだろう。某ゲーム紹介サイトでは「シリ不(シリーズファンから不評)」などと評されるゲームだ。エルデンリングはその逆でいわば「シリ評」だ。シリ不のゲームは、これまでのシリーズやったことない人だと「普通に楽しめたけどそんなにクソゲーかなぁ」ということがよくあるが、シリ評だとその逆になるので「よくできてるとは思うけどそこまで傑作かなぁ」という温度差になる。

他のレビューを見てるとこの温度差は結構あるなぁと感じる。まぁ、ゲームの好き嫌いなんて結局のところは単なる個人の嗜好の問題で人それぞれなんだけどね。

というわけでレビューします。

 

超高難易度

ソウルシリーズといえばとにかく難しいことで有名だがエルデンリングもやっぱり高難易度

まず最初のストーリーボスのマルギットがやばい。単純に高耐久高火力なだけでなく、行動パターンが豊富な上、ディレイ攻撃でこちらの回避のタイミングをずらしてくるなどトリッキーな動きをしてくる。ただし、高難易度に対する救済措置も豊富。

詰まった時のシンプルな対処が「別の場所の探索に行ってきてレベルが上がってからまたくる」だ。マルギットに詰まったのであれば東部や南部の地域を進めればいい。別の場所を探索すればレベルも武器も強くなってまったく勝てる気がしなかったマルギットにも勝てるようになるだろう。レベリングしてまたくればいいという選択肢がほぼないSEKIROに比べれば随分と易しいのではないだろうか。

もう一つの救済要素が遺灰というNPCの協力者を呼べるシステムだ。中でも自分の分身を生み出す写し身の遺灰が強いと言われているが、他の遺灰もかなり強い。初期に入手できてそこそこの耐久と毒付与で活躍するクラゲや倒されても復活する民兵スケルトンなどはボス戦で呼び出せば大いに活躍する。CODE VEINをプレイしたことのある人ならバディよりも強いNPCを召喚できると言えばどれだけ難易度が下がるかイメージできるであろうか。

しかし、終盤あたりになると遺灰などの強力な要素をフル活用している前提の凶悪な難易度になってくる。遺灰や強戦技を縛りプレイしている人はかなり大変だろう。複数体ボスも多く敵の攻撃が激しすぎるので、遺灰で敵の攻撃を分散させないと逃げ回るしかできない。

なお、初めてソウル系ゲームをやった人は何度も死にまくり同じ場所で2時間も3時間も立ち往生して「下手すぎてこのゲーム向いてないのかなぁ」と落ち込んでしまってないだろうか。だが、諦めるのはちょっと待って欲しい。ソウルシリーズのゲームはシリーズ経験者だろうがアクション得意だろうがみんな死にまくるから。同じ場所で2時間も3時間も詰まるとか普通だから。そんなもんだよ。平常運転だから頑張って!

 

マップがかなり広いオープンワールド

エルデンリングのマップはとにかく広大。ゲーム開始時にマップを広げた時は「思ったより狭いなぁこんなもんか」と思っていたらそれはほんの一部だった。中盤くらいで「さすがにここがマップの一番はじっこだろう」って思ったらまだまだ北にマップが広がっていったときは驚いた。しかも地下世界まであり、この地下世界も当初の想像よりずっと広いのでビックリだ。

 

高い自由度でつい探索したくなるロケーションだらけ

エルデンリングの世界はただ広いだけではない。密度もすごい。

坑道や教会などマップで確認できる場所もあるが、マップでわからない場所でもあちらこちらに地下墓があったりスカラベ(戦技入手)がいたり、ドラゴンが襲って来たりとロケーションで溢れている。そのためついつい「ここら辺なんかあるかな」って感じで散策してしまう。オープンワールドでここまで隅々まで探索するゲームってそんなにないよ。

これは普通のオープンワールドでよくあるイベントの場所やイベントの目的地へのマーカー表示をあえてなくしているためだと思う。イベント目的地にマーキングしてくれるのは確かに便利だが、その分「やらされてる感」が強まりプレイヤーの選択肢や自由度を制限してしまうこともある。

何かある場所が全てマップに表示されたらプレイヤーはそこにしか行かない。でもこのゲームはあえて必要な情報を制限することでプレイヤーに自由に探索させる。指示されずに歩き回って発見することでプレイヤーに自ら発見したという喜びを感じさせることに成功しているのだと思う。この喜びがあるからついつい歩き回って探索しちゃうんだよね。

 

クリアに100時間以上かかるすんごいボリューム

世界が広い、密度も濃い。なのですごいボリューム。

自分の場合は、そこまで徹底的にNPCクエやらアイテム回収をしてはいないが、それでも100時間は超えた。

ただボリュームがあるのはいいけど、周回プレイや2キャラ目作成とかはなかなか大変かもしれないね。

 

緩いけど絆を感じる独特のオンライン要素は健在

デモンズソウルからあるけど地面に他のプレイヤーに向けてメッセージを書いたり、他のプレイヤーの死に際を見れるといった繋がりを感じるオンライン要素はエルデンリングでも健在。

部屋の中で待ち伏せしている敵がいれば「この先敵に注意しろ」とか隠し通路があれば「この先隠し通路があるぞ」などいっぱい書かれている。どうでもいいくだらないメッセージや嘘も多いけど、同じ苦労して頑張ってるプレイヤーたちのメッセージを見るとちょっとした絆を感じて自分は好き。

今作は特にメッセージに教えてもらわないと気づかないような仕掛けも多かったので、マルチプレイしない派の人でもオンライン推奨かな。デモンズダクソみたいに勝手に黒プレイヤーに侵入されることもないしね。

 

ストーリーはいつもどおりのフロム

ストーリーについてはいつもの「フロム脳で補完しろ!」だ。ただし、今回は物語のベースとなる神話に人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の脚本などを書いたジョージ・R・R・マーティン氏が関わっているとのこと。

個人的にはメリナをもうちょっとうまく使えばなぁ…という感じ。せっかくビジュアル的にはこれまでの火守女ポジションではトップレベルなのに初登場以降ほとんど引っ込んでしまったのがもったいない。祝福でくつろいでる時は常に隣にいてなんかやってるくらい前に出てるくらいでも良かったのよ。

 

おわりに

長々書いてしまいましたが1行で書くと

「めちゃくちゃ広いダークソウル」

になります。

 

 

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