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『Moonlighter(ムーンライター 店主と勇者の冒険)』の感想・レビュー

昼はお店の営業、夜はダンジョンを探索するローグライクアクションRPG

131本目のゲームレビューです。

評価

〇良ゲー

きれいなドット絵や軽快なアクションなど総合的に完成度の高いゲームだと思いました。

『Moonlighter(ムーンライター 店主と勇者の冒険)』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2018年5月29日 PlayStation4(海外)/Xbox one/PC
2019年3月28日 Switch
2019年11月22日 PlayStation4(日本)

どんなゲーム?

ショップ経営ダンジョン探索の2つをプレイするローグライクアクションRPG

アイテムショップ「ムーンライター」の店主である青年ウィルは商人でありながら高い探求心と自分の店で販売するアイテムを取得するため、入るたびに構造が変化するダンジョンに危険をかえりみず挑戦する

感想など

きれいなドット絵のグラフィック

『Moonlighter(以下「ムーンライター」)』でまず、目につくのがその美しいドット絵のグラフィックです。

鮮やかな色彩と柔らかいタッチで表現されたイラスト風のドット絵で村やダンジョン、人やモンスターから生息する小動物まで細かく描かれています。

そして、静止画だと伝わりにくいかもしれませんが、滑らかなアニメーションが素晴らしいです。

リノカの村での布や木がなびくアニメーションは風が伝わってきますし、ダンジョンでのザコや大型の敵、ボスもヌルヌルと動いて感動しました。

木や洗濯物の揺れなど細かいアニメーションで風を表現

ヌルヌル動くボスの登場シーン

昼はお店経営

昼はアイテムショップ「ムーンライター」の店主となり、主にダンジョンで拾ってきたアイテムを販売します。

ショップ経営はただ立ってレジ打ちをするだけのものではなく、以下のような要素があります。

  • 客の反応を見ながら商品の価格を決める。
  • 商品には「人気度」があり売りすぎて需要を下げないようにコントロールする。
  • 相場より高くても商品を買う「富豪」や装備品やポーションを買う「戦士」など特殊な客も存在する。
  • 万引きをするドロボーを見つけて捕まえる。
  • お店を装飾していろいろな効果を得られる。
  • バイトを雇ってショップ経営をまかせることも可能。

ほかにも、後半になれば、商品を見てる客(「?」マークを出している)に対応したり、小鳥が店内を飛び回ってるのを捕まえたりなど結構やることはいろいろとあります。あと客の依頼で「〇〇を何個集めてきてくれ」なんてのもありますが、面倒くさすぎて私はやりませんでした(^_^;)。

客の顔色をうかがいつつ価格を決める

ショップ改装で広くて豪華に

特別注文は全てパスしました

お店を経営する目的は、当然、お金を得ることなわけですが、実はこれ以外の目的はありません。お金の使い道は、ダンジョンを攻略するための装備品やポーションの購入、ダンジョンからの脱出(リレミトするのにお金が必要)、ショップ改装やタウンに便利NPCを呼ぶのに使います。

ちなみにショップ改装のセールボックスとNPC出資のエディーズバンクは使い道がなさすぎて取る意味がないです。

結局、全てダンジョンを攻略のためのものなので、装備品が全て揃ったら、ポーションを買うかダンジョンから脱出するときくらいしかお金の使い道がなく、いくら頑張ってショップ経営をしてお金を稼いでも大して意味がなくなってしまうのはちょっと寂しかったですね。

例えば、ショップに「評判」などのステータスがあって、いいものを安く売ったりすると評判が上がって、なんかイベントがあったり、アイテムがもらえたり、スキルがもらえたりとかそういう要素があっても面白かったかなぁと思いました。

ショップの改装。セールボックスは使い道がないので買わなくていい

村に呼べるNPC。左下のオッサンは金をドブに捨てるだけなので呼ばなくていい

バイト。任せると売り上げが3割減るただのセールボックス

書いてて思いましたが、セールボックスやバイト任せが微妙な理由って、探索時の荷物枠が少なすぎて結局1回のダンジョン探索で売り切れないほどアイテムを持ち帰れないからだと思いました。

ローグライクなダンジョン探索

夜になるとダンジョン探索をおこないます(まぁ、昼も普通に潜れるけど)。

ムーンライターのアクションは2Dゼルダのような見下ろし視点で、剣と盾大剣グローブ(拳)といった武器を使用して敵と戦います。

各武器には通常攻撃のほかにタメ攻撃(剣と盾の場合盾を構える)で特殊な動作を行います。また、無敵時間があるローリングがあって、これでゴロゴロ回避しながら攻撃していくのが基本的なスタイルになるのかなと思いました。

私の場合、剣と盾をメインに使用していましたが、リーチの短さがやや気になったもののキビキビと動いてく軽快に立ち回れましたよ。防具は軽装にしてましたが、終盤はポーションがぶ飲みしながら、ほぼ棒立ちで殴り合うみたいなスタイルだったので重装のがよかったかもしれません。

2Dゼルダのような見下ろし視点のアクション

難易度については、簡単だったり、難しかったりです。

というのも、このゲームは1つのダンジョンをクリアして次のダンジョンに進むと敵キャラクター、落ちてるアイテムの価格、そこで作れる装備品の性能などが跳ね上がります。

具体的に言うと、1番目のダンジョン「カタカッタ」の素材で作成できる兵士の剣の攻撃力は50(作成費用4000)ですが、2番目のダンジョン「ゲンムンド」の素材で作成できるナイトソードの攻撃力はなんと3倍の150(作成費用64000)です。値段にいたっては16倍です。しかし、落ちている素材の価格も跳ね上がりますので作成するのにそこまで苦労はしません。

このような仕様であるため、装備品がまだ完成していなくて前のダンジョンで使ってた装備だと難しいけど武器も防具も最新の装備がそろえば簡単になるといった具合になります。

ただし、装備の性能とかそういう話以前に、いやらしい動きをするザコ敵や意地悪な地形が結構存在していて、こういうのは結構ストレスがたまりました。地面がダメージ床だらけで距離を取りながら追尾性の高い弾を撃ってくるザコ4匹に囲まれたりとか悪意の塊しかない場面はかなりやばかったです(ストレス的な意味で)。

耐性リングもあるがダメージ床が結構酷い

ザコはいやらしい敵が多いですが、中ボスとボスは逆に弱めです。

まともにやれば、攻撃を避けて、その隙に攻撃してというヒットアンドアウェイがちゃんとしてて戦ってて楽しいと思いますが、私の場合、ほぼ全てごり押しで倒してました。

2面の中ボスのただの木。目の前で突っ立って剣を振りまくってるだけで簡単に伐採できる

ローグライトなパワーアップが欲しかった

ムーンライターで個人的に「ここをこうして欲しかった」というか「こうすれば面白そう」と思った点なんですが、各階層を進んだ時や中ボスを倒した時などに流行のスタイルのローグライトにある「その回かぎりのパワーアップ取得」を積んでいくシステムがあればなぁと思いました。

HADESデッドセルズCult of the Lambといったローグライクやローグライトにあるアレですね。

ムーンライターはレベルアップとかそういう概念はありません。

基本的に拾うのはショップの売り物(兼素材)でパワーアップといえばダンジョンの外で装備品を作ってもらって装備するくらいです。極まれに装備品を拾うこともありますが、ほぼ使わないのでテンションはあがりません。そのためダンジョン探索はちょっと単調になりがちです。

流行のローグライトなスタイルで探索の度にメリハリのきいた武器やパワーアップが出てくるようにすれば「使いにくいけど今回はこの武器で進むかぁ」とか「今回はかなりパワーアップの引きがいいぞ」とかになって面白そうだと思いました。

 

 

以上

『Moonlighter(ムーンライター 店主と勇者の冒険)』のレビューでした。

 

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