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『 Chained Echoes 』(チェインド・エコーズ)の感想・レビュー

ドット絵の美しい16ビットスタイルの海外産JRPG

110本目のゲームレビューです。

評価

〇かなりの良ゲー

16ビットスタイルにしたビジュアルやシステムに目が行きますが、ストーリーやキャラクターも素晴らしい。

非常に好評な作品ですが、個人的にはもっと評価されてもいいくらい良いゲームだと思いました。

『Chained Echoes』(チェインド・エコーズ)とは

発売日・対応機種

●2022年12月8日 

PlayStation5(4)/Xbox Series(One)/Switch/PC

※リリース時は日本語未対応2023年2月8日v.1.1アップデートにより日本語追加

どんなゲーム?

JRPGファンのドイツのゲーム開発者が開発したSFC時代のFFやクロノトリガーを思い起こさせる16ビットスタイル(※1)の海外産JRPG

物語の舞台であるバランディス大陸は様々な種族や魔物が存在するまさに王道ファンタジーな世界観ですが、このゲームのメイン開発者であるMatthias Linda氏がゼノギアス(※2)の影響を受けていることもあり、スカイアーマーと呼ばれる戦闘用大型パワードスーツに搭乗して戦う場合もあります

※1 16ビットスタイル

 3DCG全盛期の時代にあえてスーパーファミコンやメガドライブなどの16ビットゲーム機のゲームで多く使用されたドット絵表現・アニメーションを用いたスタイル。つまり、当時の16ビットゲーム機用に作られたゲームは「16ビットスタイル」とは言わず、ただの「16ビットゲーム機用のゲーム」です

※2 ゼノギアス

 1998年にスクウェアからPlayStation用ソフトとして発売されたRPG。戦闘は生身の人間で戦う場合もあるが、ロボットアニメのように「ギア」と呼ばれる巨大人型機動兵器に乗って戦う場合もあることが特徴

感想など

細かく描き込まれたドット絵

『Chained Echoes』16ビットスタイルのRPGということで、グラフィックは3DのポリゴンなどによるCG表現は使われずにドット絵で表現されていますが、これがとても細かく描き込まれています。

巨大なモンスターや風景などに大型のドット絵をこれでもかというくらい使用していますが、実際16ビットゲーム機でこのゲームを出そうとしたら同じドット絵表現はできたとしてもソフトのROM(メモリ)の容量が全然足りないでしょうね。

つまり、16ビットゲーム機全盛期時代の当時なら容量を気にして小さいドット絵のパーツをタイル状に配置するしかできなかったことが、今の時代は容量を気にする必要がなく大きなドット絵を制限なく贅沢に配置できるので16ビット風ながらもゴージャスなグラフィック表現が可能になっているわけです。

細かく描き込まれたドット絵

ターン制だが独自性もあり面白い戦闘システム

『Chained Echoes』の戦闘はターン制のサイドビューバトルでまさに16ビットゲーム機時代のJRPGという感じです。

エンカウントは、マップにいる敵シンボルに接近すると画面が変わらずそのままバトルに突入するというクロノトリガーのようなものになってます。

面白いと思ったのは画面の上部にある「オーバードライブメーター」でこれが常に真ん中の緑色の状態にあるように行動を調節して行くというシステムです。

上のメーターが右に行きすぎて赤まで到達すると危険

また、戦闘後はHPもTPも全回復するのは良かったです。いちいち回復しなくて済むし、1戦ごとに節約を気にせず全力でガンガン戦えるのもいいですね。

パーティは10人以上仲間にできますが、バトルに参加できるのは前衛4人と後衛4人の8人です。行動できるのは前衛4人だけなのですが、自分のターンにターン消費なしで後衛と交代できます。

オクトパストラベラーもこれで良かったんじゃないですかねー。4+4の交代制8人PTで…。

8人でバトルできる

ただし、後衛に下がってるキャラには、回復やバフが全体範囲のものでも届かないことが気になりました。例えば、HPが減ったために後衛に下げても後衛にいるキャラに回復魔法を当てられないし、バフをかけるためだけに後衛キャラと交代してバフしたら、バフキャラと交代した前衛キャラにはバフがかかりません。

ほかにバトルで気になった点は、ザコ敵が固いことと敵を倒しても経験値がもらえないことです。

ザコの固さは大体通常攻撃を6~8回くらい当てて倒せるくらいです。なので4人全員で全体範囲攻撃をだしても半分をちょっと超えたくらいしか減らせません。このためザコ戦のテンポが悪くなりちょっとダルかったですね。アクションの倍速やスキップ機能が欲しかったところです。

そして、経験値がもらえないことはさらに問題です。報酬がなくてやる意味のない戦闘はきついですね。しかもザコ敵固いし…。一応アイテムスキルポイントを入手できるのですが、しょぼいのであまりモチベーションが上がりません。敵を倒したら経験値がもらえてレベルが上がるっていうのはRPGにおいて重要な要素なので、これをなくすのは本当によくなかったと思います。

スカイアーマーをゲットしてからが本番

物語の中盤くらいから入手できる戦闘用大型パワードスーツスカイアーマーですが、これを入手してから、このゲームはずっと面白くなりました。

まず、いろんな障害物を飛び越えて移動できるので探索範囲がぐっと広がります。序盤で見えてたけど行けなくて気になってた場所とかも行けるようになります。移動スピードも速く敵を飛び越えるので本当に快適にマップ内を探索できます。

そして、圧倒的な戦闘力。生身の10倍くらい与ダメがでます。1万越えダメージもしばしばです。ただし、スカイアーマー前提で戦う敵も当然いるので油断はならないんですけどね。

ビュンビュン飛び回れて爽快

相手が生身だろうが容赦はしない

カラーエディットもできる、入手したらまずは好きな色にしよう

ひたすら重いがよく出来たストーリー

ストーリーは世界観もシナリオもよく練られていて素晴らしい出来だったと思います。

ただし、最終的に物語はきれいにまとまりますが、散りばめた伏線が回収しきれずにもやもやしたまま残ったのが何個かあったかもしれません。

まぁ、広げすぎた風呂敷を無理やりに畳もうとしてズッコケ展開になるダメなJRPGによくあるパターンになるよりはずっと良いです。

デフォルメされた歩行グラでマイルドにはなっていますが、割と重くてドロドロした部分が多かった気がします。

街のそこら中に吊るされる「てるてる坊主」

個人的に一番衝撃的だったシーン

後半につれ魅力的になってくるキャラクター

キャラクターについては、序盤は正直あまり魅力的には感じませんでした。あまり個性が尖ってなくてそこら辺のモブと大して変わらない気がしたんですよね(顔グラがモブ顔だし…)。

ただ、後半になるとキャラクターの掘り下げがしっかりとされていて、どいつもこいつもみんないいキャラだなぁと感じるようになりました。みんな重い事情や宿命を背負ってるんですね。長すぎず短すぎずなキャラクターの掘り下げが本当に上手いと思いました。

ロブ

口の悪いただの腰ぎんちゃくと思いきやなかなかヘビーな生いたちと熱いハートを持っていました。

バトラス

脳筋ゲラ=ハと思いきや魔術師枠というのが面白い。悲しい過去を持っています。

アマリア

背伸びして高貴な物言いをしてるけど、見え見えな子供心が可愛らしい。一緒にいる柴犬はカワイイだけでなく戦闘にも参加します。実は主人公の次くらいに重い過去を背負っています。

エギル

個人的に一押しの鳥。カッチカチのタンク枠。熱いハートが空回りする様はなかなかに愛嬌があるが、実直な信念を持っていて本当にいい鳥。

ほかにもシエナなんかも単なる女盗賊と思いきや意外な過去を持ってることが掘り下げられていて良かったですねぇ。

 

ただし、一つだけどうしても気になる点が…。というかこのゲームで一番気になった点です。

ずばり、顔グラが微妙 特にグレンッ!主人公なのにっ!

この顔です。地味というのもありますが、目や口元などの表情に生き生きとした感じがなくてやる気がないとうかなんというか…無表情。賢者タイムか何かかな?

グレンは優しいながらも熱いハートを持ってて主人公としてとてもいいキャラなんですよ。ストーリー中もいいこと沢山言うんですが全部この無表情な顔グラで言われちゃうと伝わってこないんですよねぇ…。残念。

 

あとは、タリンの将軍たちです。敵キャラクターとしてすごくいい感じに個性バリバリなキャラ達なんですが、やっぱり顔グラがみんな残念です。

アレナ将軍とか何でペコちゃんなの?不二家のマスコットキャラクターなの?

顔グラは個人的にタクティクスオウガのタッチの顔グラとかにすれば、このドロドロしたシナリオにすごくマッチしていい気がしました。

アップデートとかで差し替えてくれませんかね。顔グラが良くなれば神ゲー確定ですよ。

最後に

クリアまで要した時間は約40時間。クリア後の要素もあるので合わせれば45時間くらいは遊べそうでしょうか。値段の割にはガッツリ遊べます。

最初の方こそ退屈に感じる部分はあるかもしれませんが、中盤以降は、スカイアーマーの入手や各キャラの話の掘り下げでゲーム面でもストーリー面でも面白くなってきます
もしこのゲームを序盤だけプレイして合わないなって思ってもスカイアーマー入手するくらいまでは頑張って欲しいですね。

 

以上
『Chained Echoes』(チェインド・エコーズ)のレビューでした。

 

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