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『ストリートファイター6』体験版プレイの感想

よくも悪くも漸進的に進化したストリートファイター

本日(23.4.21)、『ストリートファイター6』(以下SF6)の体験版がPS5(PS4)向けに配信されたということで、早速プレイしましたので感想などを書いて行こうと思います。

デモプレイできる範囲

体験版はCPUと1vs1で闘える「ファイティンググラウンド」とプレイヤーの分身となるアバター(キャラクター)を作りストリートファイターの世界を旅をさせキャラクターを成長させる「ワールドツアー」2つのゲームモードの一部を遊べます。

「ファイティンググラウンド」はSFシリーズの新主人公であるルークと旧主人公のリュウの2人のみ使用することが出来ます。オンライン対戦は体験版ではプレイできません。

「ワールドツアー」は序盤の街であるメトロシティのみ遊べます。

「ファイティンググラウンド」
選べるキャラクターは新旧主人公の2人のみ

「ワールドツアー」
ファイナルファイトでお馴染みのメトロシティーを歩けます

デモプレイで遊んだ感想

自動実況が面白い

まずは、体験版のプレイ動画です。

自動実況システムが面白いですね!これすごくいいと思います。

割と正確に実況してくれます。ワンテンポ遅れたりするけど逆にそれが人間っぽくていいかな。

ただ、なんども聞いてると「あ、これ前も同じこと言ってたな」とかあるし、飽きたらむしろうるさく感じてしまうかもしれません。

当然、邪魔な場合はオフにもできます。

殴り合いの気持ちよさは健在

個人的に4以降のストリート-ファイターシリーズって、相手に打撃を与えた時の重たい衝撃感がよく伝わってくるのが最高にいいと思ってるんですよね。これはゲームの効果音エフェクト、相手ののけぞり具合などのリアクションヒットストップで表現されていますが、SF6も相手をビシバシ殴る蹴るした時の衝撃感は気持ちのいいものになっています。

この衝撃感が気持ちいいから格ゲーはやめられない

1ボタン必殺技はただの補助輪

昨今の格ゲーは、コマンド技や連続技が難しく新規プレイヤーが参入しづらい敷居の高いものとして認識が広くあり、そういった状況を打破するためにも「コマンド技の廃止」がよく言われています。

実は、私、昔っから強く「格ゲーはコマンド技を廃止して、もっとシンプルでとっつきやすいものにしたほうがいい」とかなり強く思っていましてSF6では必殺技が1ボタンで出せるようになると聞き期待していたのですが…。実際にやってみると「違う、そうじゃない」

コマンド技が苦手なら「モダンタイプ」操作で1ボタンで必殺技出せますよっていう感じなのですが、操作タイプを分けるとかではなく、一切無くして欲しかったんですよねぇ…コマンド技の存在を。操作「モダンタイプ」っていうけどただのアシスト(補助輪)ですよね(´・ω・`)

しかも、1ボタンだと必殺技の強弱選べないし、通常技にパンチ・キックの別がなくなって3つになっちゃって従来の操作方法のクラシックより劣る感がするし…。昔ヴァンパイアハンターとかであったオートモードとかの補助輪とあんまり変わらないですよねこれ。

結局のところ開発者は「ストリートファイターは弱中強PKの6ボタンとコマンド技がないといけない」という固定観念にとらわれすぎなのかなーという感じがしました。正直ちょっとガッカリしたポイントです。

打ち破ろうその固定観念

クラシックとモダンの違い

敷居の高さは変わらず

上で述べたように相変わらず6ボタン操作コマンド入力必殺技が存在することで、SF6敷居の高い格ゲーのままです。

新規に格闘ゲームをやろうと思ってプレイを始めた人がいたとしても中級者にすらボコボコにされる始末でしょう。

特に格ゲー慣れない人に取っつきづらそうだなと思ったのがSF6のウリともいえるドライブシステムです。ゲージを使うことでEX必殺技パリィリバーサルといった強力な動きが行えて楽しそうではありますが、やはり完全に初級者を突き放した上級者向けのシステムかなという感じがしました。

ドライブシステムはSF6の大きな特徴

とはいえ、SF5に慣れ親しんだような格ゲーマーの方なら問題なく遊べる安心のできとも言えます。2キャラしか使用していないものの格闘ゲームとして非常に洗練されているゲームだと感じました。グラフィック、演出も派手で素晴らしいのでEスポーツで観戦するととても見ごたえがあるのだと思います。

シングルプレイのワールドツアーは期待できそう

体験版でプレイできるもう一つのゲームモードである「ワールドツアー」ですが、これはボリューム次第ではかなり期待できそうシングルプレイモードでした。

まず、自分の分身となるアバターを作るキャラクリが非常に細かく設定でき、いろんな見た目のキャラクターを作れそうです。

細かい設定のできるキャラクリ

そして、街でうろついて一般人にストリートファイト(喧嘩)をふっかけてレベルを上げたり衣装を買っておしゃれをしたりなどが楽しそうでした。

そこら辺歩いてるおばちゃんに喧嘩を売れる

成長させた自分の分身アバターがストリートファイターのキャラクターと交流できるのが特にいいですね。体験版ではメトロシティでルークとしか交流できませんでしたが、中国春麗と交流したりもできそうですよ。さらに門下(弟子?)になればそのキャラの技タイプになるらしいです。ダルシムやブランカの門下になったらどうなるんでしょうか。ストーリーも同期の弟子が闇堕ちして殺意の波動に目覚めそうで面白そうです。

PS1の時代の家庭用ゲーム機の格ゲーってネット対戦がなかったためかシングルプレイがすごく充実してたんですよね。ジャスティス学園とかジョジョのシングルプレイはかなり遊べましたが、それくらい遊べそうなシングルプレイなのではと期待が持てました。

SF5発売当初のシングルプレイが非常にショボくて不評だったためこれはその反省を生かした形なのかもしれませんね。

ともかく、SF6はカプコンが相当気合を入れて作り込んでいるということがヒシヒシと伝わってくる。そんな体験版でした。

 

以上

『ストリートファイター6』体験版の感想でした。

追記

製品版が無事リリースされ、こちらのそのレビューをしました。

nahco3ebimayo.hatenablog.com

 

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