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『イースX NORDICS(イース10ノーディクス)』の感想・レビュー

シリーズ10作目は17歳アドルの海洋冒険

141本目のゲームレビューです。

評価

〇かなりの良ゲー

バトルシステムは新しくなりましたが、爽快感のあるアクションは健在でイースファンなら間違いなく楽しめるゲームになってます。

もちろん、イースシリーズ初めての人でも問題ありません。

『イースX NORDICS(イース10ノーディクス)』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2023年9月28日 PlayStation5(4)/Switch

どんなゲーム?

日本ファルコム人気アクションRPGシリーズであるイースシリーズ35周年目に発売された10作目のナンバリングタイトル。

17歳のアドルは北の海「オベリア湾」でその地域一帯を実質支配している「ノーマン」の海賊集団バルタ水軍の少女カージャとともに不死の魔物「グリーガー」達と戦う海洋冒険に出る。

感想など

舞台のモデルはヴァイキングと北欧神話

ナンバリング10作目となる『イースX NORDICS』(以下「イースX」)ですが、今回のイースは、荒くれで海賊行為を行う「ノーマン」達の武装船団であるバルタ水軍が一帯を支配する北の海「オベリア湾」が舞台となっていて帆船を操縦して各島を移動したり、敵艦隊と海戦で戦ったりする海洋冒険物語となっています。

今回の冒険は帆船での航海がメイン

ノーマン達はハールと呼ばれる神を主神とする神話(伝承)を信仰していて、死後の世界にワルハラという場所があったり、フギルという名前のカラスが登場したりなどモデルは明らかに北欧神話です。

また、バルタ水軍も文化的に北欧神話と深いかかわりのあったノルマン人のヴァイキングがモデルであると思われます。

北欧神話のヴァルハラがモデルのワルハラ

フギンとムニンがモデルのフギル(CV小林康介)

新しくなったバトルアクション

イースのバトルシステムといえばキャラクターが3Dモデルになった以降の作品では、斬撃打撃射撃のいずれかの攻撃属性を持ったキャラクター達で敵の弱点に合わせて交代しながら戦うパーティバトルが続いていましたが、今作イースXでは大きく変えて新しいシステムになりました。

まず、今回はイース8イース9のような3人パーティ(待機メンバー3人を含めるとプレイアブルキャラは6名)ではなく、アドルカージャの2人のコンビで戦います。プレイアブルキャラクターもこの2名だけで最後まで戦います。

斬撃、打撃、射撃の3属性もなくなりました。

代わりに、新しく追加されたシステムは、アドルカージャの2人で同時に連携して攻撃を行うコンビモードで今作のバトルの大きな特徴です。

コンビモード中はアドルカージャがシンクロして同時攻撃をするようになり、コンビスキルという強力な連携スキルが使え、攻撃していない時はコンビガードというオートガード状態になります。

強力なコンビスキル

コンビモード中はオートガード

敵の攻撃に対する防御行動も大きく変わりました。

前作までは、タイミングよく攻撃を受けるフラッシュガードとタイミングよく攻撃を避けるフラッシュムーブがメインでしたが、イースXではタイミングを合わせる必要のないコンビガードダッシュでかなり簡単に敵の攻撃を捌けるようになりました。

コンビガードはコンビモード中なら攻撃中以外は自動で敵の攻撃をガードします。HPが削られるということもありません。

ガードを崩す攻撃をしてくる敵もいますが、崩すだけで追撃が来なければダメージを受けませんのでガードしてても問題ない場合が多いです。

つまり、多くの敵がコンビモードでオートガードしているだけで完封で来てしまいます。さすがに後半のボスになってくればそううまくはいきませんが、最初の方のボスならずっとコンビガードしながらコンビスキルをぶっ放してるだけでも楽に勝ててしまいます。

また、前作のフラッシュガードのように敵の攻撃を直前でガードするジャストガードもあります。

こちらもタイミングは随分と易しい上、早めに出しすぎても普通にガードになるだけなのでリスクはかなり低いです。

そして、ジャストガードが成功すると派手な演出の追撃がでるようになりすごく気持ちがいいです。

ジャストガードを決めると派手な追撃が出せる

ガード不能技である敵のスピードアタック(青く光る攻撃)はダッシュで回避をする必要がありますが、こちらもかなり簡単です。

というのも、ダッシュ状態であればスピードアタックは当たらずにすり抜けるからです。
敵がスピードアタックの予兆である青いオーラを出したら、その場でダッシュでグルグル回ってるだけで攻撃はすべてすり抜けます。

スピードアタックは弾幕やビームのような攻撃が多く今作もこれまでのイースシリーズ同様に後半のボス戦は激しい弾幕が飛び交うシューティングのような場面がありますが、ダッシュしてるだけで当たらないのでかなり易しくなったと言えます。

こんなのでも走ってるだけで弾幕に当たらない

以上のことから今回のイースはかなーりカジュアルにアクションを楽しめるようになっているといえそうです。

もちろん、難易度設定もあるので高難易度にすれば歯ごたえと緊張感のあるバトルに挑むことも可能です。

新バトルシステムの気になった点

イースXで新しくなったバトルシステムですが、これまでのシステムと比べて気になった点が以下のとおり2点あります。

・プレイアブルキャラの減少

1つめは、イース8イース9では6名いたプレイアブルキャラが今作では2名に減ってしまったことです。

キャラが減った分、1キャラあたりの密度は濃くなりましたが、「リーチが長い」「パワーがある」「手数が多い」などのキャラごとにあった個性の多様さはなくなってしまいました。

パートナーのカージャも基本的にはアドルと同じスタンダードなタイプの操作感なので特に差がないのも寂しかったです。

・ソロで放つスキルの方が空気

2つめは、コンビモードコンビスキルが優秀すぎてソロで放つ普通のスキルの方を使用するメリットがあまりなく、沢山あるソロ用スキルのほとんどが空気になってしまっていることです。

上位のスキルを覚えるには下位のスキルの熟練度を100にしたり、さらに上位のスキルがあったり、レベルの要件があったりと結構大変なのですが、コンビスキルと併用できるくらいの性能を持ってるのは最後の方で覚える1つか2つくらいのスキルだけです。
そのため、頑張って下位スキルの熟練度をあげて上位スキルを覚える意味があまりなくてもったいない気がしました。

一応、カージャフィンブル・スレイヤーであればリベンジゲージ貯まってないコンビスキルより強いので活躍の場はありました。

範囲がえげつないフィンブル・スレイヤー

船を使った航海とカジュアルな海戦バトル

イースXは海洋冒険がテーマなので帆船に乗った移動がメインで敵船団との海戦なんかもあります。

帆船の操作は、風に合わせて帆を調整したりとか本格的なものではなく、基本的に舵を取るだけの簡単なものですが、それなりに海を航海してる感をだしつつも煩わしいリアリティは省略して操作性と遊びやすさを重視したという感じです。

敵船団との海戦も最初は、船を横につけて一斉に砲台を撃ちこむとか海戦っぽいことをしてましたが、船が強化されるとホーミング弾とかビームとかバリアとか出してくるので海戦というよりシューティングゲームといった感じですね。

帆船操作にしろ海戦にしろ本格的なものにしても面白そうですが、イースの場合はこれくらいカジュアルなもので良いかなと思いました。

また、海洋冒険はオープンワールドゲームのようにメインストーリーで向かう場所以外に様々なアクティビティ(島や敵の拠点など)が用意されていてマップを埋める探索が楽しかったです。

ただ、ちょっとマップ(海図)が見づらいのはなんとかして欲しかったかもしれません(^_^;)1枚の大きな紙にして欲しかった…。

メインストーリー以外にも様々な島があって探索できる

AAクラスの可愛さのヒロイン、カージャ

イースシリーズというと毎回、美少女なヒロインとなるキャラクターが登場しますが、今回も登場します。

それが、今作イースXのメインヒロイン及び主人公の1人であるカージャです。

最初はまさに海賊姫といった感じのカージャ

カージャは登場した最初の方こそ印象はあまりよくありませんが(なんせ登場していきなり人を誅〇している)、一緒に戦っていくうちに絆を深めてだんだんとデレてくるのがポイントです。

伴に行動をしていくうちに絆は深まっていく

個人的な評価ですが、信頼関係を築いたカージャイース8ダーナと同じくらい可愛いです。AAクラスの可愛さです。

AAAクラス白猫(イース9)には一歩及ばないかもしれませんがっ!

斧美少女ランキングがあればトップ3に入るでしょう。

そして、今回のヒロインはアドルとマナの枷で繋がれて寝る場所も同じ部屋だし、盾の兄弟として関係を築くし、ダブル主人公の半分として申し分のない活躍をします。

イースといえばアドルが毎回、美少女達の心を掴んでしまうのがシリーズ恒例ですが、過去ここまでアドルと接近していい感じなったヒロインがいたでしょうか?!(結構いた!)

途中で手に入れたコスチュームが妙にハマる

以上

『イースX NORDICS(イース10ノーディクス)』のレビューでした。

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