『ザンキゼロ』の感想・レビュー

56本目のゲームレビューです

評価
ザンキゼロはどんなゲーム？
感想など

評価

68点

〇ADVとしてはかなりの良ゲー（90点）

〇ダンジョンRPGとしては微妙（66点）

ダンジョンRPG要素は抜いて単純なADVとして出していればダンガンロンパ並みの高い評価で世に広まっていたかもしれない

ザンキゼロはどんなゲーム？

スパイク・チュンソフトのダンガンロンパシリーズのスタッフが中心となって制作されたノンストップ残機サバイバルRPG

感想など

ジャンルについて

このゲームのジャンルは公式には『ノンストップ残機サバイバルRPG』とよくわからないものになっているが、どういうものかというと、ADVのようにキャラの会話のやりとりでお話が進んで行く部分とダンジョンマスター（＊）のようなリアルタイムダンジョンRPGのように廃墟を探索する部分の両方が大きなウエイトを占めている。

＊ダンジョンマスター

1987年にアメリカで発売されたRPG。一人称視点のダンジョン探索はウィザードリィや昔の女神転生のようなものだが、移動や戦闘などの時間がリアルタイムで進み、空腹度や喉の渇きなどのサバイバル要素があるのが大きな特徴。

海外で人気を博し、日本でもSFCなどの家庭用ゲーム機にも移植された。

通称ダンマス

このため、このゲームを『探索部分がダンジョンRPG風のADV』と見るか『アニメ調でユニークな世界観とストーリーのダンジョンRPG』と見るかで印象はだいぶ変わってくる。

そして個人的には、このゲームのジャンルは後者のほうでメインはダンジョンRPGという感じがした。それくらいガッツリとダンジョンRPGしている

そのため、このゲームをダンガンロンパのようなADVを期待してプレイする人は、ハードな内容のダンジョン探索に痛い目をみるかもしれない。そもそもダンジョンRPGというジャンル自体かなり人を選ぶジャンルだ

ストーリーはめちゃくちゃいいのに名作ADVを語る際にこのタイトルが挙げられないのはこのゲームがADVというよりダンジョンRPGという認識の人が多いからかもしれない

ストーリーはダンガンロンパ並みに良い

ザンキゼロのシナリオ・ストーリーについては、ダンガンロンパシリーズスタッフが制作しただけあり、それに近いノリの個性的なキャラクターと絶望的状況のサバイバル生活を描きながらも最初から最後まで目の離せない衝撃的なストーリー展開はかなり良い

スパチュンのザンキゼロを初プレイ
クセの強いキャラクター達と絶望的な状況からの共同サバイバル生活というストーリー展開はダンガンロンパのそれに思った以上に近い
ゲーム部分はダンジョンマスター
#ザンキゼロ pic.twitter.com/jHzbrz8gHC
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2022年6月7日