85本目のゲームレビューです。
評価
69点
〇良ゲー
ドラゴンクエストのスピンオフ作品は沢山ありますが、モンスターを引き連れてアクション要素の高い戦闘やお宝探しの冒険など挑戦的で新しい試みがあり面白いと思いました。
『ドラゴンクエスト トレジャーズ(DQトレジャーズ)』はどんなゲーム?
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(DQ11)』で活躍したカミュとその妹であるマヤの2人の兄妹の子ども時代の姿を主人公としたドラゴンクエストシリーズのスピンオフ作品
2人の兄妹は、ある日ふしぎな精霊たちに導かれてたどり着いたはてしなき竜の大地でお宝を集める冒険にでることになる
感想など
良かった点
【良い点1】テンポが良くてサクサク進む
スクエニのゲームということで序盤はチュートリアルだらけかと身構えていましたが、そういうこともなく早々とチュートリアル的な序盤が終わり、自由に宝探しの旅をさせてくれました。
舞台となる竜の大地は5つの島が存在するけど、最初からどの島に行ってもいいし、メインストーリーで集める竜石もある程度好きな順番で行けるという自由度の高さは良かったです。
メインのコンテンツは島を歩き回ってお宝を集めることですが、特に難しいことはなく次々とお宝を見つけることができて20~30分で持てる数いっぱいにお宝GETできます。
そして敵を倒すだけでなくお宝を発見するだけでも結構経験値が入るのでレベルもガンガンあがってストーリーを進めていくことができます。
私の場合、途中でサブクエをいくつか消化してからエンディングのスタッフロールを見るまでに26時間程度でしたが、ストーリーだけを集中してプレイすれば20時間以内で終わるボリュームだと思います。
【良い点2】可愛らしいキャラクターたち
本編のDQ11では、重い宿命をもったカミュとマヤの兄妹。DQトレジャーズではまだ子供ということもありますが、仲良し兄妹として無邪気で可愛らしく描かれています。操作するキャラクターはカミュとマヤ自由に選べていつでも交代できますが、私の場合マヤの「いしし」が可愛かったのでマヤばかり使っていました。
その他にも良いキャラクターが多く、個人的なお気に入りはニャゴスとツナマンです。
ドラクエのモンスターはやはりかわいいですね。
【良い点3】声優を起用したモンスターの声
DQトレジャーズでは、モンスターの声に林原めぐみ(エヴァの綾波レイなど)や若本規夫(DBのセルなど)といった有名声優を起用して話題になりました。
プレイ前はピキーと鳴くくらいしかしないモンスターに声優を使ってもあまり大したことはないのではと思っていましたが、実際に仲間にして連れ歩いてみると声優により同じモンスターでも違った感じになり面白いです。例えば、同じドラキーでもカワイイ声で鳴くドラキーもいれば酔っぱらったオッサンみたいな声を出すドラキーもいます。若本規夫のようなクセの強い声優だと「セルの声のキングスライムだ!」みたいな感じになって楽しかったですね。
若本ボイスのクイーンスライム「ぶぅるるるぅん!」と鳴くことを確認しました#DQトレジャーズ pic.twitter.com/yzuvhULXN6
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2022年12月11日
悪かった点
【悪い点1】モンスターの種類が少ない
DQトレジャーズはDQモンスターズのように仲間にしたモンスターを中心に戦っていくゲームですが、残念なことにモンスターの種類は少ないです。同じ系統のモンスターを色違いで水増ししてるので色違いを一括りにした系統だと仲間になる系統は20系統もいないかもしれません。
色違いで差が出るのがメタルになったものくらいで他に使える技やステータスなどに大きな差がでません。
ホイミスライムやキメラ、はぐれメタルといったシリーズお馴染みの人気モンスターが登場しないのも残念ですね。
【悪い点2】素材の必要数が多い
モンスターを仲間にするのにも弾や料理を作るのにも何種類も素材を要求されます。
素材を使用してアイテムを作るシステムは悪くないのですが、要求する素材の種類が多いのは面倒になるだけなので良くありません。
そもそもスカウトに成功しているのにさらに複数の素材を要求されるのが腑に落ちません…。
素材システムに関しては不満も大きかったのでコラム記事にもしました。
【悪い点3】スリングショットの操作に難あり
主人公の攻撃は近接攻撃の短剣と遠距離攻撃のスリングショットですが、スリングショットの操作方法が馴染みにくく気になりました。
スリングショットの撃ち方はZRでひきしぼりRスティックで狙いを定めてZRを離して発射、弾を切り替えるときは引き絞ってる最中にYボタンです。
スリングショットはサードパーソンシューティング(TPS)の射撃のようなものですが、TPSであればZLで構えてZRで射撃が一般的だと思います。
また、スリングショットは攻撃だけでなくサポートやスカウトにも使うので頻繁に弾を切り替える必要があるのですが、弾の種類が多く選択に手間取るため戦闘のテンポが悪くなってしまいます。
賛否両論点
【賛否両論点1】フルボイスじゃない
DQトレジャーズの会話は一部のイベントシーンはフルボイスでそれ以外はテキストの読み上げではなく、テキストと一緒に「ふふーん」や「ほほぅ」などの一言相づちだけ喋るパートボイスです。別にパートボイスでも悪くはないのですが、大作RPGほど会話シーンは多くないのでいっそ全部フルボイスでいいんじゃないかなと思いました。
【賛否両論点2】戦闘で仲間モンスターを活躍させにくい
DQトレジャーズはドラクエナンバリングタイトルやDQモンスターズのようなのようなターン制コマンドバトルではなくアクションバトルです。
戦闘のスピード感やテンポが増してアクションで爽快になったのはいいのですが、ターン制コマンドバトルにあった戦略性は薄くなってしまったと思います。
特に操作できるのは主人公だけな上、仲間には「行け」と「集まれ」しか支持できずあまり賢く動かせません。そのため、戦闘で活躍するのは主人公で仲間モンスターはまるでボールに群がる小学生のサッカーのように敵に突っ込んで特技をしているだけなのでモンスターごとの個性が分かりにくい状況になってしまっています。
個人的には仲間モンスターにも作戦を細かく設定したり指示したり操作できるようにしてもよかったかなと思います。
【賛否両論点3】ダンジョンがダンジョンじゃない
お宝ダンジョンや竜玉の迷宮といったランダム生成ダンジョンと思わせるようなものがありますが、実際は行ってみると連続して戦闘部屋があるだけでまったくダンジョンではないのが気になりました。トラップや仕掛けだらけのダンジョンというのも確かに面倒なだけかもしれませんがちょっとモヤっとしましたね。
以上
『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』のレビューでした。
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