172本目のゲームレビューです。
評価
71点
〇良ゲー
数時間でサクッと終わる内容ですが思わず騙されてしまう推理や感動的な物語で値段分以上の体験は十分にできました。
『未解決事件は終わらせないといけないから』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年1月18日 | PC(Steam) |
どんなゲーム?
韓国のインディーゲームディベロッパーSomi氏が個人開発した推理アドベンチャーゲーム
清崎蒼元警部の記憶のかけらを整理して正しい話者と順序を整理することにより未解決事件の真相に迫る
感想など
※匂わせ注意
本レビューは、ネタバレについて極力なしの方向で書いてますが、レビューの都合上「匂わせ程度」はあると思いますので注意願います。物語の真相や結末などの完全なネタバレはありません。
プロローグ
既に退職し、日々後悔の念に悩まされている清崎蒼(※)元警部の前に警察官の恰好をした女性が現れます。
警察官は、未解決事件となっている「犀華ちゃん行方不明事件」を終わらせるために清崎蒼の当時の記憶を思い出すように言います。
思い出した清崎蒼の記憶の一部を聞いて警察官は、「全然分かっていない」と言い放ち、記憶の線を正しく繋げられる手伝いをすることを提案します。
※登場人物の氏名
『未解決事件は終わらせないといけないから』の登場人物の氏名は日本人のような氏名が付けられていますが、これはローカライズで名前を変えられたもので原文の清崎蒼は「전경=ジョン・ギョン」という韓国で使われる氏名です。そのほかの登場人物の名前もキム、チョイ、ソンなど韓国で使われる氏名のため、話の舞台は日本ではなく韓国のようです。「家族関係証明書」という韓国の制度の証明書もでてきます。
日本人の氏名にすることで舞台が日本のように見え感情移入しやすくなったので、上手いローカライズだと思います。
ゲーム部分は推理パズル
『未解決事件は終わらせないといけないから』のジャンルは推理アドベンチャーゲームです。
これを聞いて最初『ポートピア連続殺人事件』のようなテキストとポイントクリックで進行していくスタンダードなスタイルのアドベンチャーゲームを想像しましたが、実際は少し違います。
このゲームは、12年前の「犀華ちゃん行方不明事件」の操作を担当した清崎蒼のバラバラになった記憶を正しい話者と正しい順序に並べ替えるパズル要素の強いアドベンチャーゲームです。
バラバラを並び替えると言っても一つ当たりのテキスト量が多いのでなかなか大変です。小さい字を何度も見直すのも結構目が疲れます(全画面推奨)。
さらに、記憶の中にはロックされたものもあります。
赤ロックなら、問いに対する回答となる発言(または挿絵)を選択します。
紫ロックなら、問いに対する4桁の数字を推理して回答します。
黄ロックなら、会話を正しく並べ替えた際にもらえるカギの欠片から作ったカギ1個を消費してロックを外します。
間違えてもペナルティはないので赤ロックくらいなら総当たりでもいけなくはなさそうですが、紫ロックはちゃんと推理して答えを入力したほうがよさそうです。
あと、自分はクリアするまで気が付かなかったのですが赤字で「@人名」が出ているところはクリックすれば、最上段の名前のところが更新されたんですね。これを知らなくて、ずっと幼稚園の先生の発言を置く列が出てこなくて未解決になりそうでした(^_^;)
ともあれ、『未解決事件は終わらせないといけないから』は、ロックを解除しつつ、正しい話者と順序に並べ替えを行って行くことで「犀華ちゃん行方不明事件」の真相が判明するようになっています。
感動的な物語
ネタバレを避けるため、あえて大雑把にいいますが、とても良いお話でした。
供述の中に入ってるミスリードがミスリードと気づいて「あっ」と驚かされる展開も良かったですね。
そして、これはちょっとだけネタバレになってしまいますが、これからプレイする人にはできれば知っておいて欲しいことです。
エンディングは2種類あります。
できれば、ノーマルエンドを見てからトゥルーエンド(カギを使用する方)を見たほうが驚きがあっていいかもしれません。
以上
『未解決事件は終わらせないといけないから』のレビューでした。
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