114本目のゲームレビューです。
評価
83点
〇良ゲー
いわゆるヴァンサバフォロワーのゲームですが、独自性のある武器連鎖システムは本家ヴァンサバとは違った面白さがあります
『バイオプロトタイプ』とは
発売日・対応機種
●2023年4月12日 PC(Steam)
●2023年5月18日 Switch
どんなゲーム?
進化と変異で強化する実験体の化物となり、理性を失った怪物たちが波となって押し寄せてくる実験室を生き延びるローグライクアクションゲーム
ゲームプレイ映像
感想など
ヴァンサバ系ローグライク
『バイオプロトタイプ』は大ヒットローグライクアクションゲームの『Vampire Survivors』(ヴァンサバ)から影響を受けたいわゆるヴァンサバフォロワーのゲームで同ジャンルが持つ以下のような特徴が本作にもあります。
・攻撃はオートで発射され操作は移動のみ
・大量の敵が押し寄せてくる
・ウェーブの終わりに取得した強化でビルドを構築していく
レベルの概念がなくウェーブ制なところは本家とは少し違いますが、ここら辺は他のヴァンサバフォロワーでは稀にありますね。
ユニークなビルドシステム
『バイオプロトタイプ』が本家やほかのヴァンサバフォロワーと異なるユニークな点は、ずばり器官(武器やアイテム)を連鎖させるビルド構築です。
ウェーブ終了後に取得した器官は脳の左から右へツリー状にセットさせていきます。
脳から一番左にセットした攻撃はプレイヤーから直接発射されますが、そこから右に繋いだ器官の攻撃は「無傷の敵に当たった」とか「クリティカルヒットした」などの一定の条件を満たした際、左の器官の発射した弾から発射されます。
そして、発射された攻撃からはさらに右にセットした攻撃を連鎖させることができ、親から子へ子から孫へバトンを渡すように増殖させていくことができます。
例えば、プレイヤーから発射させる武器に上図の「メカジキの触角」を指定します。
この器官は、敵に向かって弾を3つ発射します。
そして、その右に「ボクサーの神経」→「骸骨の前足」と設置すれば、左の「メカジキの触角」から発射された弾に当たった敵に強力な「骸骨の前足」による範囲攻撃を発生させることが可能になります。
ただし、「ボクサーの神経」は条件が優しい分、アクティブにさせた効果が弱めになります。
そこで、「骸骨の前足」が高いクリティカルヒット率を持っていることに着目して次のように連携させます。
「猛禽の神経」→「巨人の前足」と連鎖させます。
「猛禽の神経」はクリティカルヒットした時にしか右の攻撃が発動しませんが、その分効果は強くなります。
また、「骸骨の前足」は範囲攻撃なので複数の敵にクリティカルヒットすれば、その数だけ「巨人の前足」が発動するので強力な火力と殲滅力が実現できることになります。
もちろん「巨人の前足」で終わりではなくさらに5方向に弾を出したり炎を発生させたり氷を発生させたりと連鎖させることも可能です。
このように連鎖的に攻撃を増殖・インフレさせて大量の怪物たちをなぎ払い落とした細胞(リソース)をプチプチと拾っていくのがすごく気持ちがいいです。
さらに器官の種類や性能も大量にあるためプレイする度に毎回違う構成になります。
本家ヴァンサバでは強い構成がわかると大体毎回同じ構成になったりしましたが、このゲームではそのようなことがないくらい構成のバリエーションが膨大です。
使ってない器官を使ってみると意外に強かったりするのも面白かったですね。
気になった点
特に気になった点は2つあります。1つめは1回のプレイの時間がかかりすぎるという点、2つ目は多量の攻撃のエフェクトで画面が見えなくなるという点です。
1回のプレイの時間がかかりすぎる
大体1時間くらいかかります。
これは前述のとおりキャラの強化やビルドが複雑なので構成を考えてセットするのに悩んだり長考したりで時間がかかるためです。
私の場合、考えるのに時間かけすぎなタイプなので1ゲーム90分以上かかる時もありました。というか戦闘をしている時間より器官をセットして準備している時間の方が長かったです。
途中でセーブができるのはありがたいですが、それでも1ゲーム30分くらいが良かったかなと思います。失敗して時間を溶かしただけで終わった時の喪失感も大きいですから…。
15ウェーブもやはり多すぎるので10ウェーブくらいでも良かったかなぁという感じです。あと1ウェーブも2分じゃなくて90秒とかで良かったかもですね。
攻撃のエフェクトで画面が見えなくなる問題
「巨人の前足」などのサイズの大きい攻撃を増殖させまくると画面を覆い隠すため自キャラや敵キャラが見えなくなってしまいます。
バイオプロトタイプ、最後の最後で失敗した🥹
— エビマヨ (@nahco3ebimayo) 2023年5月6日
というか見えな過ぎてひどいんですが…これで被ダメしちゃうのちょっと理不尽じゃないですかね😩 pic.twitter.com/7K87Gn1Kep
こちらは対策方法があります「設定」から「効果の透明度」で10段階に攻撃エフェクトを半透明にすることで改善ができます。
もしも困っている人がいましたら試してみてください。
そのほかに少しだけ気になった点
上の2つほどではありませんが、少しだけ気になった点は以下のとおりです。
・所々が変な日本語の翻訳
・強制的に狭い範囲で戦わせる中ボス戦
・各ステージの変化が乏しい
まとめ
『バイオプロトタイプ』はヴァンサバフォロワーのゲームの中でも特に完成度が高く面白いゲームだと思いました。
PC(Steam)版は4月に発売されて本レビューもSteam版のものですが、5月18日にはSwitch版も発売されます。
ヴァンサバ系ローグライクアクションが好きな人なら特におすすめできる1本ですよ。
以上
『バイオプロトタイプ』のレビューでした。
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