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『フォルスモール』の感想・レビュー

8番ライクなショッピングモール異変探しゲーム

211本目のゲームレビューです。

評価

77点

〇良ゲー

数ある『8番出口』類似ゲームの中でも特にクオリティが高いと思います。

8番ライクな異変探しゲームを求めている人にはオススメです。

『フォルスモール』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2024年8月26日 PC(Steam)

どんなゲーム?

『偽夢(False Dream)』などのインディーゲームを製作する日本のインディーゲーム個人製作者のまさとこ(TenkaiGames)氏が開発・リリースする8番ライクな異変探しゲーム

無限ループするショッピングモールから異変を見つけてカメラで撮影することにより脱出を試みる

感想など

8番出口ライクゲーム

『フォルスモール』は日本の個人ゲーム開発者のまさとこ氏が『偽夢』に引続きリリースする8番ライクな異変探しゲームです。

プレイヤーは、ショッピングモールの通路を歩き、異変があればその異変をカメラで撮影することによって非常用出口が開き先に進めるようになります。

異変がない場合もあり、その場合はそのまま非常用出口のドアを開けます。

正解の方法でドアを通ると通路の時計の短針が1つ進み不正解だと1時に戻ります。

そして、正解を続けて時計の短針を進めて行き、9時に非常用出口を通ると無事にショッピングモールから脱出となります。

つまり、ゲームシステムは『8番出口』とほぼ同じルールです。

ルールは8番出口とほぼ同じ

『8番出口』と異なる点は異変をカメラで撮影するという点です。

どこが変わったというのをちゃんと指摘する必要があるので、異変が「ある」か「ない」かの2択しかなかった8番出口より正確な異変の発見が求められます。

ちゃんと異変の起きている部分をカメラに撮る

リアルなグラフィックと音楽

『フォルスモール』のグラフィックは『8番出口』に並ぶほどフォトリアルで、沢山ある8番ライクゲームの中でも特に高いクオリティで舞台のショッピングモールが表現されています。

カプセルトイコインロッカーなど8番出口より多めの種類のオブジェクトがありますが、どのモデルもリアルさを損なうことなく設置されています。

非常にフォトリアルなグラフィック

また、ショッピングモールに流れる音楽もリアルな舞台演出に一役買ってグラフィックとともにゲームの没入感を深いものにしています。

この音楽は、なんとAIによって生成されたものというから驚きですね。恐るべしAI。恐るべしシンギュラリティです。

スタッフロールによるとSuno AIというAI

怖さは控えめ

『フォルスモール』『8番出口』と比べるとホラー要素は控えめで、そんなに怖くはありません。

製作者のまさとこ氏いわく「ホラーというよりも、不思議な感覚を味わってもらえるように作った」「リミナルスペース的な怖さを表現したかった。」とのことです。

そのため、ホラーによる刺激を期待するとちょっと肩透かしを食らうかもしれません。

とはいえ、まったくホラー要素がないというわけではなく製作者が言うようにリミナルスペース的な怖さ(不気味さ、違和感による不安や精神的恐怖)は感じられます。

あとは、トマちゅん関係の異変は「ややホラー」と言えなくもないかなという感じでした。

本作のマスコット、トマちゅん

細かすぎて伝わらない異変

前述のように『フォルスモール』「怖さ」を抑えてあります。

私のように怖いのが苦手な人もいるので、それは悪いことではないかもしれませんが、怖さを抑えたことによって異変に「驚き」とそれによる面白さが少なくなってしまい、結果として、地味でつまらない異変がいくつかできてしまったように思えます。

例えば、こちらの異変です。

「案内標識の色が反転してる」

発見しても、「あっ、そう…」くらいにしか感じない地味であまり面白くない異変です。

最初の方は、エレベーターが開いたらマネキンの妖怪が何十体も入ってて走ってこっちに襲ってくるとか、そういう恐怖体験があるんじゃないかとドキドキしながら歩いていたのですが、そういうのはないというのが分かってくるとドキドキ感は薄れてちょっと冷めてしまいました。

ささやかで気づきにくい異変でもホラー要素があればもう少し楽しいものになった気がします。

なので個人的には、もうちょっと怖くてもよかったかなと思いました。

攻略のヒント

『フォルスモール』の異変は全部で74個『8番出口』の2倍近くあります。これは、正直いいところですね。

ただし、中には、細すぎて発見しづらい異変もありますので、難易度も『8番出口』より高いです。

攻略のヒントは、もし、異変の撮影に失敗しても、その先の通路で異変のあった箇所が赤い×マークで表示されて確認ができるということです。さらに、通路までならドアも閉まらないので、見逃してしまった異変地点に戻って答えを確認することも可能です。

間違えた時は通路の案内から正解を確認

答えさえわかれば、次回同じ異変が来たときは見逃さないと思うので何回か挑戦すれば誰でも全ての異変を発見できると思います。

 

以上

『フォルスモール』のレビューでした。

 

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