210本目のゲームレビューです。
評価
92点
〇神ゲー
各変身でバラエティにとんだアクションとステージ、難しくなく簡単すぎでもない絶妙なゲームバランス、3Dアニメ映画のように見事なグラフィックに音楽などなど素晴らしいクオリティのゲームだと思いました。
個人的には、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』や『星のカービィ ディスカバリー』より上です。
『プリンセスピーチ ショータイム!』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年3月22日 | Switch |
どんなゲーム?
マリオシリーズのヒロインであるピーチ姫が主役の2.5Dアクションゲーム
グレープ劇団に乗っ取られたキラメキ劇場を取り戻すため、ピーチ姫がリボンの力で様々な姿に変身して活躍する
感想など
ピーチ姫のコスプレアクション
『プリンセスピーチ ショータイム(Showtime)!』は、マリオシリーズのヒロインでおなじみのピーチ姫を主役とした2.5Dアクションゲームです。
ピーチ姫といえば、初期は毎回のようにクッパに拐われマリオに助けられるだけの存在でしたが、マリオシリーズのゲームにプレイアブルキャラクターとして登場する機会が多くなるにつれ次第に積極的に行動する「動けるヒロイン」へと変わり、今回は、ついに主役として活躍するまでになりました(2004年にニンテンドーDSで発売された「スーパープリンセスピーチ」以来2回目のメイン主人公)
特徴は、ピーチ姫が妖精のステラの協力により、様々な姿に変身して活躍する多種多様のアクションで、剣士に変身して華麗に剣で戦うアクションもあれば、忍者に変身してステルスアクション、パティシエに変身してお菓子作り、探偵に変身して謎解きといったように様々なシチュエーションでゲームを楽しむことができることです。
各ステージ(コース)の舞台と音楽もそれぞれの変身にあわせてバラエティ豊富に用意されていて、カウガールピーチなら西部劇ステージ、スーパーヒーローピーチならSFステージといった感じで変身ごとに異なるジャンルの景観と音楽になるので、どのステージも常に新鮮な気持ちでプレイすることができるのが素晴らしいです。
舞台がガラリと変わっても、あくまで劇場の演目という設定で、ちゃんと統一感もあります。建物や乗り物が「舞台のセット」として表現されていて、西部劇ステージの馬など吊るされている仕掛け糸が見えたりするのが面白いですね。グラフィックの質感もとても素晴らしいです。
キャラクターとしてのピーチ姫
『プリンセスピーチ Showtime!』は、マリオやルイージを登場させず、彼女一人をフィーチャーすることによって、マリオにはないピーチ姫というキャラクターの魅力を活かしたゲームを作り上げています。
特に女性キャラクター、それから(一応)美女ということでヴィジュアル面でチビでヒゲのオッサンには真似できない変身を可能としています。
フィギアスケーターやマーメイドなどが良い例で狸や蛙のスーツを着て遊ぶふざけたオッサンとは一線を画す艷やかさがあります。
そして、もう一つマリオより有利なのはピーチ姫のほうがマリオより頭身が大きく手足が長いことです。
マリオのようなデフォルメされたキャラクターは手足が短いため、パンチやキックのリーチも短く迫力あるアクションを表現しにくいという問題があります。しかし、ピーチ姫の場合、頭身はマリオほどデフォルメされておらず手足も長いのでパンチやキックのリーチが短くてイライラすることはないし、様々なアクションがマリオより脈動感のある動きで表現することができます。
以上のことから、『プリンセスピーチ Showtime!』は、単に「マリオシリーズのピーチ姫を主役にしてみた」だけに終わらずにピーチ姫のキャラクターとしての魅力・特性を活かして、マリオには真似できないアクションゲームとして作り上げられていると言えます。
カジュアルな難易度
難易度については、最近の任天堂のアクションゲームの例に漏れず、対象となる子供やライト層に向けたカジュアルで易しい難易度になっています。
ライフ制で頻繁に回復も補充され、さらに、追加で仮ライフを3つもらうこともできるのでそうそうやられることはないはずです。
クリアまでに私が全ライフを失ったのは1回だけでした(カンフーステージの最後のボス戦)
とはいえ、簡単すぎて味気ないということは一切なく、ストレスを貯めない程度に程よい緊張感を持って遊べるちょうどいい難易度です。
特に、やりこみ要素であるステージの全キラメキストーンの回収は、一筋縄でいかないものが多くやりごたえのある挑戦になっています。
あとは、操作は基本的にジャンプとアクションの2ボタンですが、変身の中にはゲーマーならおなじみだけど子どもやライト層にはクセの強そうなアクションもあります。剣士の受け流しや忍者の空中クナイ駆け、怪盗のワイヤーアクションなどですね。ちなみに、私は怪盗のワイヤーアクションが一番苦手でした(^_^;)
あとは、各階にアクションリハーサルというチャレンジミニゲームがあり、これでゴールドを取得するのは結構大変かもしれません。
とはいえ、アクションリハーサルは無理にゴールドを狙わなくてもいい要素です。ストーリークリアまでなら誰でもできる難易度なのは間違いありません。
気になった点
『プリンセスピーチ Showtime!』では以下の3点が気になりました。
1.ロードが長い
ハードの限界かもしれませんが、ロード時間が結構長いです。特に1階上(下)の階に行くだけでも長めのロード時間が発生してしまうのがキツイです。
2.チェックポイントからやり直しがない
キラメキストーンの回収は取り逃すと戻って回収できないものが多いのですが、やり直す場合ステージの最初からになってしまいます。取り逃してもチェックポイントから再開できる機能があればよかったと思います。
3.ステージ数が少ない
劇場が5階で各階に4ステージと1つのボスステージ、地下に10ステージで30ステージ+5つのボスステージはやはりちょっと少ないかなーという感じがしました。せめて、各変身にもう1個ステージを追加して+10ステージくらい欲しかったですね。
まとめ
最後に気になった不満点を書きましたが、総合的に判断すると、ピーチ姫のバラエティに富んだ変身アクションはどれも非常に面白く、短いながらも最初から最後までずっと楽しい体験ができました。スピンオフとはいえマリオブランドを背負うに相応しい高いクオリティを持った神ゲーだと思います。
Switchを所有している方であれば、老若男女にライト層ヘビーゲーマー層問わず、万人におすすめできるゲームです。
以上
『プリンセスピーチ Showtime!』のレビューでした。
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