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『龍が如く8』の感想・レビュー

龍が如くシリーズ最高傑作

167本目のゲームレビューです。

評価

◎究極のバカゲー

『龍が如く7』を更に研ぎ澄ませ、ありとあらゆるエンターテインメントを詰め込んだ究極のバカゲー。

シリーズ最高傑作です。

『龍が如く8』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2024年1月26日 PlayStation5(4)/Xbox Series(one)/PC

どんなゲーム?

「龍が如くシリーズ」9作目のナンバリングタイトル(「龍が如く0」をナンバリングに含む)

今作の舞台はハワイで「龍が如く7」からの新主人公「春日一番」と旧主人公の「桐生一馬」のダブル主人公となる

感想など

※本レビューは、メインシナリオ中盤過ぎまでのネタバレを含みます

ダブル主人公

『龍が如く8』の主人公は、『龍が如く7』で新主人公としてデビューした「春日一番」『龍が如く6』までシリーズの顔として活躍した旧主人公の「桐生一馬」からなるダブル主人公です。

まず、龍が如く7から引き続き主人公となる春日一番ですが、相変わらず素晴らしいキャラクターです。

序章のハローワークに訪れた元暴の佐々木とのエピソードでは、春日の義理堅さと人情深さで人を惹きつける性格が現れています。

また、今作では向田紗栄子との恋愛模様が描かれ、デートとプロポーズでは大失敗するなど、けして完璧ではなく弱みのある側面も強調され、共感しやすさと親しみやすさも感じられるようになりました。

春日は、やたらと周りからもてはやされる主人公ですが、それも納得のいく十分な魅力を持ったキャラクターと言えるでしょう。

魅力の詰まった主人公の春日一番

続いて、もう一人の主人公の桐生一馬ですが、シリーズを通して活躍してきたその魅力は龍が如く8になっても健在です。

発表当時は、大きく変わった白髪混じりのサラサラヘアーに驚きましたが、今はむしろこっちのほうが自然体でいいかなと思うくらいです。

「龍が如く7外伝 名を消した男」で春日達の裏側での桐生の活躍を描いていたことで今回の桐生も特に良く感じられるようになりました。

龍が如く7龍が如く7外伝のプレイは必須とまでは言えませんが、できれば先にプレイしておきたいタイトルですね。

龍が如くを象徴するキャラクター桐生一馬

主人公としての活躍は、序盤こそ春日が中心で桐生はパーティーメンバーの一人といったポジションですが、中盤からは、桐生もちゃんと主人公として物語の中心で大きく活躍するようになります。

舞台はハワイ

今作のメインの舞台は、ハワイのホノルル(主にワイキキ周辺の地域)です。

海外の観光地ですぐ近くに美しい海の広がるビーチに水着姿の観光客達が羽を伸ばしている景観はとても心躍ります。

海に入ると、仲間たちも一緒に水着に着替えて泳ぎ始めるのが面白いですね。

心躍るハワイのビーチ

ロケーションもビーチだけではなく、観光地から外れたちょっと危なそうな地域や、中までシームレスにつながるショッピングモールなど変化に富んでいます。

マップはそれなりに広さがありますが、今作はマップ画面からダイレクトにファストトラベルできるようになったのとセグウェイ風の乗り物「OKAサーファー」で移動は快適です。

OKAサーファーで移動は快適

私は、ハワイを観光したことはありませんが、目的を忘れて観光を満喫している春日達を見れば「いつか行ってみたい」となりそうです。

でも、観光地から外れたところの治安は悪そうで怖いですね。ギャングに襲われて「開き」にされたら大惨事です(^_^;)

また、ハワイ以外にも「龍が如く7」「ロストジャッジメント」のメイン舞台となった伊勢佐木異人町(横浜)にシリーズおなじみの神室町で行動することもあるので、今作の行動範囲はかなり広範囲といえるでしょう。

ちなみに異人町神室町でもOKAサーファーに乗れるので快適に移動することができます。

日本でもOKAサーファー

進化した戦闘

『龍が如く8』の戦闘システムは、前作『龍が如く7』のライブコマンドRPGバトルをベースにしていますが、「新ライブコマンドRPGバトル」として進化を遂げています。

今作もターン制コマンドバトル

まず、敵とのエンカウントの部分ですが、かなりストレスが軽減され、街中を徘徊するザコ敵が避けやすくりました。

敵に遭遇してもバトルに突入する範囲が龍が如く7より狭くなったので接近しなければ簡単にスルーできるようになっています。

このため、不要な戦闘は避けて街を回ることが容易になり、ゲームのテンポが良くなったと思います。

また、ずっと格下の敵相手の場合、クイックバトルで即座に決着をつけられるようになりました。

ずっと弱い相手にはバトルを省略できる

ジョブスキルのシステムも見直され、他のジョブから好きなスキルを継承ができるようになったのが面白いです。そのジョブでいる時しか使えないスキルというものが基本なくなり、有用なスキルは他職に継承させて使えるようになったので色々な職を試せるようになり、戦略の幅も広がったと思います。

他の職から最大6つのスキルをセットして使用できる

バトルの大きな変更点で、コマンド選択中に移動ができるようになったことは、それ自体は面白いのですが、別の問題点があります。

今作では、全体スキルが少なくなり、範囲スキル(AOE)が多くなりました。

例えば、アイドルの回復スキル「マジカルソング」は、龍が如く7では全体スキルでしたが龍が如く8では範囲スキルになり、遠くの位置にいる味方に回復が届かないようになりました。全体攻撃が多かった極み技もほぼ範囲技単体技になってしまいました。

7で全体スキルだった技も8では範囲技に

これは、おそらく「移動できるようになったんだからAOEを上手く当てることを楽しめ」ということだと思います。

しかし、前作同様、敵も味方もウロチョロしすぎるので、スキル範囲(AOE)に巻き込むのが面倒で非常にイライラしました。

敵が5体もいるのに散りすぎてて範囲技に1・2体しか入らなくてスッキリしない時がよくあります。範囲回復も一人だけ孤立して回復できなくて腹が立つときがあります。

遠征してる味方こっち来いや(怒)

龍が如く7では全体スキルが多かったので敵がバラけててもそこまで気にならなかったんですけどね。

個人的には、移動の距離制限をなくすか、スキルによってはAOEの範囲に地面を指定できるようにすれば良かったと思います。

敵がばらけ過ぎて範囲に1人しか入らない状況

バトル時に移動できるようになったことは、上記の不満点はありつつも戦術性が向上して面白い部分もあり、一応、改良と言ってもいいですが、改悪と感じられるようになった機能もあります。

それが前作から引き続き使用可能となる「デリバリーヘルプ」です。

利用料金が高すぎて龍が如く7のように気軽に使えなくなってしまいました。

効果も助っ人をサポート仲間に呼ぶタイプと全体攻撃を与えるものの2タイプで値段も効果も似たりよったりです。龍が如く7のようにメリハリをつけて欲しかったですね。

演出も無駄に長いのが多いです。ユキ・小雪の演出なんて1回見たら2度と見ません。

長すぎる演出

総合的に見れば、今回のバトルシステムについては3歩進んで2歩戻るくらいの微量の改善だと思いました。

エンカウントにストレスがなくなったのは、本当に良かったです。

圧倒的大ボリューム

『龍が如く8』は、ストーリー・サブコンテンツ・ミニゲームが膨大に詰め込まれており、シリーズで最大のボリュームとなっています。

メインストーリー以外でボリューミーなのはサブコンテンツの「スジモンバトル」「ドンドコ島」です。

「スジモンバトル」は、龍が如く7のスジモン図鑑のコンテンツを大幅にパワーアップさせて、ゲットしたスジモンでバトルできるようになったコンテンツです。

バトル要素があることによって、単純に「強い」「弱い」という特性が出てくるため、スジモンを集めるのが圧倒的に楽しくなりました。

街で見たことないスジモンがいた場合「こいつは強いやつかな?」とついついバトルをふっかけてしまいます。

スジモンゲットが圧倒的に楽しくなった

DLCでは、お馴染の真島・冴島・堂島大吾といった伝説のからスジモンをゲットでき、かなり強いのですが、バトルの開始シーンや勝利シーンが省略されてしまうので個人的には、野良かガチャでゲットしたスジモンのほうが愛着が湧くかなと思いました。

ちなみに個人的にお気に入りのスジモンは「怪しい生き神」(下のSSの鶏顔のやつ)です。

勝利シーンに並ぶスジモンたち

ドンドコ島は、龍が如くシリーズのサブコンテンツの中でも最大規模のコンテンツです。島のゴミを撤去してエリアを開拓し、集めた資源を使いDIYで家具を開発、島を充実させたら宿泊客を招待してリゾートランクを上げるのが目的です。

DIYで、車やビルまで作ってしまうのはシュールすぎて笑ってしまいます。

DIYで車まで作る

また、ガチャピンムックの存在も大きいです。

フォトリアルで声もそのまんまのガチャピンムックが龍が如くの世界に登場してくるというだけで感激ですね。

そのまんまガチャピンとムックが登場

ドンドコ島は、序盤にしては結構なお金ももらえるので、行けるようになったら☆1ランクくらいはとりあえずやっておいた方がいいかもしれません。

時間が溶けるけど、そのままクリアしてしまってもいいでしょう。

ついついメインの目的を忘れてやりこんでしまうドンドコ島

その他にも沢山のミニゲームがあります。

中でも印象的なのは、いろいろ生々しい「マッチングアプリ」、セガのクレイジータクシーのパロディ「クレイジー・デリバリー」そしてお馴染みのカラオケなどです。

いろいろ生々しいマッチングアプリ

クレタクファンには歓喜のクレイジー・デリバリー

お馴染みカラオケ

唯一残念なのは、カラオケでエリック・トミザワ(演:井口理)が歌わないことです。

演技やばいんだからカラオケで挽回して欲しかったですね。

龍が如くらしいメインストーリー

今回のメインストーリーは正直、悪くなかったです。

(もう慣れましたが)ツッコミどころ満載なのと広げすぎた風呂敷を畳むのが雑なのは相変わらずですが、話が脱線しすぎて滅茶苦茶になったりなどせず、予測不能な展開と話の一貫性のバランスを取り、最初から最後まで筋の通ったストーリーに仕上がったと思います。

とはいえ、本作は副題がなく、作品の明確なテーマやメッセージは伝わりにくかったかなと思います。結果としてラスボスの人達が何をしたかったのかいまいちよくわかりませんでした。

例えば『LOST JUDGMENT』のような明確なテーマがあれば終盤戦ももっと盛り上げられたかもしれません。

開発の横山氏のいう「自分だけの副題を付けてほしい」というのは聞こえはいいかもしれませんが、単に作品のテーマを考えるのをユーザーに丸投げしてるだけなんじゃないですかね…。

ちなみに私が副題をつけるなら

「ジャパニーズヤクザ in ハワイ」です。

もうとにかくハワイで暴れる春日一番を描きたかったって感じのストーリーなので。

ジャパニーズヤクザ in ハワイ

個別のエピソードでは、春日紗栄子恋愛エピソードが特に好きです。

春日の思い切った告白が恋愛ドラマのように上手くはいかず、夢見がちな春日と現実的な価値観の紗栄子で食い違い、一気に距離が開いてしまうという、割とリアルでよくありそうな失恋っぷりが面白かったです。

いい感じ…と思いきや、空回りして振られる春日

ほかにも周りのキャラクター達が、ストーリーを通してとても魅力的に描かれているところが素晴らしいです。

前作から登場の足立難波「お前ら最高だよ」と言いたくなるほど春日と熱い友情を見せてくれるし、今回初登場のトミザワ千歳春日との交流で精神的に成長していく姿が見事に書かれています。

パーティーメンバーへと格上げされたソンヒは、意外にかわいい一面が沢山見られて良かったですね。

最高な仲間たち

悪役では山井豊(CV 子安武人)が渋かったです。

タダのチンピラかと思いきや意外に筋の通った漢でしたね。

今回限りにしておくには勿体ないくらいキャラが立ってましたが、次回作に登場したとしても真島みたいにすっかり丸くなってそうだから今作限りでもいいかもしれません。

山井豊(CV 子安武人)

最後に

龍が如くシリーズでどの作品が最高傑作になるかは、シリーズファンにとっても様々な意見があると思いますが、私は今作『龍が如く8』シリーズ最高傑作だと感じました。

それほど、内容が素晴らしかったです。

今作でシリーズ最高傑作のハードルは高くなりましたが、次回作についても今から期待したいですね。

 

以上

『龍が如く8』のレビューでした。

 

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