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『デイヴ・ザ・ダイバー』の感想・レビュー

不思議な海の冒険と寿司屋経営の2つが混ざった海洋アドベンチャー

125本目のゲームレビューです。

評価

〇かなりの良ゲー

Steamレビューで圧倒的好評なのも頷ける面白さです

『デイヴ・ザ・ダイバー』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2023年6月28日 PC(Steam)
2023年10月26日 Switch

どんなゲーム?

地形や生息する魚が変化する不思議な海「ブルーホール」昼間海中を探索して食材(魚)を獲り、は獲ってきた食材で海の近くに開業した寿司屋を営むハイブリッド・海洋アドベンチャーゲーム

感想など

昼間は海中探索

『デイヴ・ザ・ダイバー』海中探索パート寿司屋運営パートの2つのパートで進行し、昼間は寿司屋の食材となる魚を捕獲するために「ブルーホール」と呼ばれる潜るたびに地形や生息する生物等が変化する不思議な海にスキューバダイビングします。

様々な魚が生息する海で魚を獲りながら探検

潜るたびに地形が変わる海中を探索するということで海中探索パートはいわばローグライクのような要素ともいえそうです。

ただし、地形のパターンはそれほど沢山あるわけでなく、1つの海域に数パターンしかないので、それほど潜る度に変化している感じはしなかったです。

一方、登場する海洋生物は、一般的な小魚からマグロのような回遊魚、サメのような大型の肉食魚イカタコウニカニ深海魚古代魚まで種類がかなり多くてとても良かったです。

この様々な種類の海洋生物に対して、デイヴは近接武器の3種類の道具を使って捕獲します。もちろん海洋生物もおとなしく捕まってくれる魚ばかりではなくサメのように牙をむいて襲ってくる魚やクラゲのように触ると痺れてしまう生き物、イカのように墨を履いてくる生き物などバラエティに富んでいて面白いです。

ブルーホールには様々な種類の海洋生物が生息

あと海中には沈んだ輸送船の荷物が落ちていて、ここから武器アイテムを取得することができます。醤油味噌などの調味料も海中で拾います。海に沈んだ調味料を使った料理を出す寿司屋って…(^_^;)

でもワサビはさすがにちゃんとしたところから仕入れてるみたいです(米は中盤から時給も可能)。

さらにブルーホールには海底人の遺跡があり、これを巡る冒険が「デイヴ・ザ・ダイバー」のストーリーの主軸となります。

ベーコン博士の依頼で海の遺跡を探ることになる

夜は寿司屋の運営

はブルーホールの沖の近くに開業したバンチョー寿司で出すメニューを決めたり客に料理や飲み物を提供する配膳スタッフとして働きお店を回します。

これがとにかく大忙しで、次から次へと客から料理やお茶などの注文が入ってくるし、わさびを補充したり、使用済みで汚れた席をきれいに片づけて拭いたりもしなくてはなりません。

とにかく大忙しな寿司屋スタッフ

繁盛してくるとお茶くみだけでいっぱいいっぱい

お店の運営は大変ですが、ストーリーやイベントが進むとスタッフを雇用して料理や配膳を手伝ってもらえるようになります。

雇ったスタッフはステータスに差があり、さらにお金をかけて教育すればレベルアップして特別なスキルを覚えるなど個性的です。

スタッフのレベルを上げれば、かなり素早くテキパキと動いてくれるし、お茶を入れるなどのスキルも覚えてくれるのでかなり楽になりますよ。

スタッフは若い女性から爺にマッチョまで個性的で様々

ほかにも店の内装などでお金をかける部分があるのでお店経営もやりこみ要素十分と言ったところでしょう。

独特な世界観とキャラクター

私が『デイヴ・ザ・ダイバー』で特に良いと思っている点は、きれいな海のリゾート地のような場所でスキューバーダイビングをしながら寿司屋を営むというユニークな設定と独特なドット絵アニメで表現されるコミカルなビジュアルデザインです。音楽も素晴らしい。

アニメーションは、新料理を開発したり料理レベルを上げた時、新武器を開発した時、VIPに料理を食べさせた時に流れますがどれもこれも素晴らしいです。

特に料理を食べた時のリアクションはVIP登場で発生する新メニュー提供ミッションでVIPごとに毎回違うリアクションが見られるので「今度はどんなリアクションが見られるのだろう」というワクワク感がたまらないです。

コミカルなアニメーションが愉快

料理を食べて飛び上がるヨシエ

新武器を開発するダフ

また、キャラクター同士の会話やセリフ、アイテムも分かる人には分かるパロディネタ満載でセンスがあって面白いです。

魅力的なキャラクター

『デイヴ・ザ・ダイバー』の主人公はタイトルにあるとおりダイバーのデイヴです。

このデイヴ、一見するとただのデブオヤジなわけですが、以下に挙げる点から見て魅力あふれるキャラクターであると私は思いました。

  • デブというか太っちょでカワイイ
  • 温厚でいい人のため誰とでも親しくなれる
  • ダイバーとして高い能力を持っている

さらに、性格がいい人でダイバー能力が高いといっても全く欠点のない完璧超人というわけではなく、あくまでも等身大の普通の人間で親しみやすい点も良いところです。

気の良いデブといった感じで好感の持てる主人公

そして、もう一人の主人公ともいえるバンチョーもかなりいいキャラクターです。

寡黙で無愛想だけど料理に対する熱意はもの凄く腕も確か。

ストイックで渋いです。

もう1人の主人公とも言える料理人バンチョー

デイヴ達を助けてくれる周りのキャラクター達も良い人達ばかりです。

特に武器の製造と改造で助けてくれるダフはステレオタイプなデブのオタクだけど面白いカットシーンが多く用意されてかなり優遇されている気がしました。

コンテンツが沢山ありボリューム十分

『デイヴ・ザ・ダイバー』のsteamレビューの中には「ボリュームがちょっと少ない」というふうに書かれているものもありましたが、それはアーリーアクセスの時のレビューで正式リリース後は2400円インディーゲームとしては十分すぎるほどボリュームがあります。

メインのブルーホールの遺跡の秘密から始まる探検ストーリーを終わらせるだけでも初回プレイなら30時間(私の場合38時間かかりました)はかかりますが、ほかにも数多くのミニゲームサイドミッションがあります。

ミニゲームは、捕まえたタツノオトシゴを競わせるタツノオトシゴレースサメの虫歯真珠探しメモリーゲーム(神経衰弱)、ゲーム内ゲームとして遊べるレアスRUN!ギャオ!といったものがあり、ストーリーのイベントでもユニークなミニゲームが発生することもあります。

タツノオトシゴレース

メモリーゲーム(神経衰弱)

サイドミッションは、雑誌編集者のために珍しい海洋生物や美しい景色の写真を撮ったり、フィッシュモン(ポケモンのパロディと思われる)と呼ばれる変異した珍しい海洋生物を捕獲したり、RPGのお使いミッションのサブクエのような依頼のある掲示板ミッションなどがあります。

このようにメインのストーリー以外にもやり込み要素が充実しているのでボリュームについては十分にあると言っていいでしょう。

フィッシュモンは現実にはいない海洋生物

賛否両論点

『デイヴ・ザ・ダイバー』をプレイして悪い点というほどでもないですが、気になってモヤモヤっとした賛否両論ともいえる点が以下のとおりありました。

1.一部のコンテンツが面倒くさい

まぁ農場です。時間が変わるたびに雑草引っこ抜いたり水あげたり収穫して種撒いたりと面倒くさいです。

2.銛で捕まえた時のQTE

ボタン連打レバガチャは正直好きじゃないので別の方法(よくあるのは連打を押しっぱなしに変える)に変更できるかQTEオフにできるオプションが欲しかったです。

のちにSwitch版が出たとして、携帯して電車の中でボタン連打やレバガチャはしたくないですね。

まとめ

まとめると以下のとおりです。

  • 『デイヴ・ザ・ダイバー』は昼はスキューバダイビング、夜は寿司屋運営をするゲーム
  • 独特でユニークな雰囲気とドット絵アニメーションが最高
  • 主人公のデイヴやバンチョーなどのキャラクターがとても魅力的
  • ミニゲームなど盛り沢山でボリューム十分

 

以上

『デイヴ・ザ・ダイバー』のレビューでした。

 

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