219本目のゲームレビューです。
評価
??点 ※総合スコアはレビューから30日後以降に更新されます。
〇良ゲー
どんなに馬鹿げた内容の質問をしてもちゃんと返してくれるのが面白いです。
価格以上の満足度がありました。
『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』とは
発売日・対応機種
発売日 | 対応機種 |
2024年5月25日 | PC(Steam) |
どんなゲーム?
プレイヤーが警察官となり、殺人事件の容疑者を尋問して自白させる短編アドベンチャーゲーム
容疑車は、対話式AIの「ChatGPT」を搭載していて、プレイヤーの尋問にリアルタイムで反応して返答を生成する
感想など
AI尋問ゲーム
『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、殺人事件容疑者役の「ChatGPT」を搭載したAIに様々な尋問をして遊ぶゲームです。
ゲームの目的は7回以内の尋問でAIを自白させることです。
AIとの対話を用いたゲームというとヤスとの対話をAIにした『ポートピア連続殺人事件(AI検証実験版)』(本ブログでもレビュー済み)がありましたが、こちらは雑談会話機能を搭載していないため、変なボケを言っても「ちょっとよくわからないですね。」しか返してくれなくて残念でした。
しかし、『ドキドキAI尋問ゲーム』の方は、雑談会話機能を搭載してるので、突拍子もないことを言ってもちゃんと反応してくれます。
ポートピアのヤスでは全く相手にしてくれなかったどうでもいい会話でもこのAI容疑者は尋問中にもかかわらずノリノリで答えてくれます。
しりとりしようぜ!
パラパラの炒飯の作り方を関西弁で説明して
エルデンリングのラスボスの倒し方教えて
シャンクスって超強い人設定なのに第1話のルフィにボコられるくらいのザコ海王類に腕喰われるのっておかしくね
ソコマデ!
しかし、尋問できるのは7回までなので、変な質問をして遊べば、すぐに終わってしまいます。まぁ、攻略法(後述)をつかめば4回の質問で自白させられるので3回は脱線しても大丈夫です。
クリア後はハードモードで遊べる
いろいろ変な話を振って遊びましたが、『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』は、尋問7回以内に相手を自白させればゲームクリアとなります。
それだけだと本ゲームはほんの数十分で終わってしまうので、クリア後は、ハードモードが遊べるようになっています。
このハードモードでは、左下のメガネが指定した言葉を必ず使用して尋問するという縛りを課せられます。
例えば、メガネが「ギター」という単語を指定してきた場合、「お前の持っているギターが犯行に使われた凶器だ!」といった感じで必ずその単語を含めて尋問しなければなりません。
これが結構楽しくてカオスな事件が生まれて面白いです。
例えば、私の場合は、以下のような変テコな事件になりました。
パジャマとスリッパの姿でバーに立ち寄った容疑者は、帰り道のゲームセンターの前でバレンタインデーチョコをもらえなかったはらいせに被害者のバーテンダーの女性をバナナ型スタチューで殴りつけた瞬間をパンダに見られた
ただし、縛りワードの数が少ないので何回か繰り返しプレイすれば、新しい単語はほとんど見なくなってしまうのが寂しいです。
もう5倍くらい欲しかったですね。それこそ、縛りワードをAIに生成させても良かったかもしれません。
攻略(ネタバレ)
『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』で7回の尋問で自白させるには、基本的に目撃証言、証拠をでっち上げて「事実」として押し付ければOKです。
具体的な例としては、「被害者は生きていて、あなたに殴られたと証言している」、「犯行の瞬間を間近で見た人がいて、あなたが犯人だと証言している」、「防犯カメラにあなたが被害者を襲う瞬間の映像が残っている」、「被害者を刺した凶器からあなたの指紋が検出された」、「あなたの着ていた衣服から被害者の血が検出された」、「私はこの目であなたの犯行を見た」などです。
逆転裁判のように相手の発言の矛盾をついて自白させるのは難しいです。実は、そもそも、無実なので発言に矛盾は生じないのです(^_^;)でっち上げて力でねじ伏せましょう
最後に
本作をプレイして感じたのは、AIの進化の驚異的な速さとその影響の拡大です。数年前まではまだ人間に及ばなかったAIが、今では人間が作るものと遜色なく、またはそれ以上のクオリティーのものを生成するようになりました。
近年のゲーム開発では、AIの活用は著しく、ゲームに登場するキャラクターや使用する楽曲をAIに生成させることも多くなってきました。他にもクリーチャーやモブのデザイン、レベルにあるオブジェクトなど量があるものほど、AIに生成させるのが効率的で、例えば、オープンワールドの都市や街までまるまるAIに作らせることもそう遠くない未来で当たり前になるかもしれません。
しかし、イラストでも、音楽でも、マップデザインでも、作り手が汗を流さずクリエイターの魂がこもっていないAIが生成したコンテンツで埋め尽くされてしまうのは、仕方ないとはいえ寂しい気がしてしまいます。
以上
『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』のレビューでした。
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