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『COCOON(コクーン)』の感想・レビュー

オーブの中の世界を行き来するカブトムシのアクションパズル

159本目のゲームレビューです。

評価

78点

〇良ゲー

中に世界があるオーブを持ち運んで仕掛けを解いていくというパズルはユニークで非常に良くできています。

『COCOON』とは

発売日・対応機種

発売日 対応機種
2023年9月30日 PlayStation4(5)/Xbox one(Series)/Switch/PC

※Game Pass対応

どんなゲーム?

高評価2.5Dパズルプラットフォームゲームの『LIMBO』『INSIDE』のゲームデザインを担当したJeppe Carlsenがプロジェクトを指揮したパズルアドベンチャーゲーム

中に世界が広がるオーブを持ち運んだり中に飛び込んだりしながらパズルを解いて古代文明のテクノロジーが残る異星の謎を暴いて行く

「The Game Awards 2023」「Best Debut Indie Game」を受賞しました。

感想など

単純だが奥深い独創的なパズル

『COCOON』は、見下ろし視点のパズルアドベンチャーゲームでシンプルな操作性が特徴です。

スティックによる移動以外は、アクションボタンを1個しか使用しないため、チュートリアルがなくてもすぐに操作を覚えることができるほど直感的です。

操作は直観的でシンプル

パズルは、序盤こそ扉や動く床の仕掛けを作動させるだけの簡単なものですが、このゲームの最大の特徴であるオーブとその中の世界へ行き来をするギミックを使うようになってからは、奥の深い独創的なパズルになっていきます。

オーブは全部での4色あり、装置を使用してそれぞれの世界の中に出入りすることができます。

オーブの中に入ったり出たり

また、オーブ自体も色によって固有のギミックを発動させる力があります。

赤いオーブは持っていると一部の床が出現して渡れるように

緑オーブは一部のブロックを出現させたり消したりできる

このように『COCOON』のゲームプレイは、オーブのギミックとオーブの世界間の出入りの組み合わせによって成り立ち、シンプルな操作性でありながらも奥の深いパズルを生み出しています。

特にオーブを3つか4つ持ち運ぶようになると、パズルもより複雑になってきます。しかし、難解に見えるパズルであっても理不尽さやイジワルさはなく、じっくり考えて試行錯誤すれば、ほとんどのパズルが解けるように設計されています。

複雑になっても整然として美しいパズル構成だと感じました。

独特なヴィジュアル

『COCOON』は、「繭」という意味のタイトルや主人公キャラクターが昆虫であることからも示されるように昆虫世界がテーマとしてあります。

そこに古代文明が残っているという設定で高度な機械や装置といったテクノロジーで囲まれた世界がヴィジュアルコンセプトとなっています。

グラフィックは、リアルさを追求したものというよりも軽量化されたパフォーマンス重視のグラフィックな気がしますが、上記のようなヴィジュアルコンセプトが独特な雰囲気のある映像表現でゲームを引き立ててくれていると感じます。

特に、オーブ内に広がる世界は、それぞれのオーブの色に合わせた独特の雰囲気を持った世界が広がっていて印象的でした。

赤色オーブの中の世界

緑色オーブの中の世界

ただし、虫が嫌いな人とかは、ボコボコした場所とかでパズルに悩んだりすると気分が悪くなる可能性はありそうです。

ユニークなボスバトル

『COCOON』は、基本的に戦闘はなくパズルだけで進んで行くアドベンチャーですが、特定の場所でボス戦のようなギミックがいくつか存在します。

このボス戦では、ライフやダメージといった概念はなく、ボスに捕まるとそのバトルエリアから追い出されるだけです。

ボスは、攻撃を回避して攻撃を数回加えれば、倒せますが1回でも捕まれば最初からやり直しです。

難易度は比較的低く、スーパーマリオの序盤の面のボス戦くらい簡単ですが、1回でも捕まればアウトなので一定の緊張感があります。

また、どのボスも個性的で独自の倒し方があるので単調さはなく、戦っていて楽しかったです。

難易度は低めだけど1発アウトなので油断禁物



以上

『COCOON』のレビューでした。

 

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