15本目のゲームレビューです。
評価
70点
〇良ゲー
シリーズのナンバリングに相応しい正統進化したメガテン
真・女神転生Vはどんなゲーム?
様々な宗教の神や悪魔を会話したり合体したりで仲魔として連れ歩くという独特な世界観をもったRPGとしてファンを徐々に増やし続け、今やアトラスの看板タイトルとなった女神転生(メガテン)シリーズの最新ナンバリングタイトル
対応機種はNintendo Switch
感想など
良かったところ
・歯ごたえはあるが戦略的でしっかりとバランスのとれた戦闘
メガテンシリーズはもともとハードな難易度のRPGだが、今作はその中でも特に難しい部類に入るだろう。それでも理不尽な難しさではなくしっかりと敵の対策とレベル上げをすればちゃんと前に進められるようになっている。
戦闘システムはおなじみのプレスターンバトルで強力なバフデバフを盛りつつ敵の弱点属性を攻撃するといういつものスタイルに変わりはないのだが、補助系技の強化・弱化具合や効果時間は丁度良く、強すぎる技はそれだけ膨大な消費MPであったり、これまで敵の弱点を付ける属性攻撃が強く物理攻撃はなかなか日の目をみない場面もあったが、今作はクリティカル確定技があり耐性貫通技も多いので属性攻撃と差別化を図りつつも強すぎず弱すぎずであったりと戦闘に関しては非常にバランスが研ぎ澄まされている。
難易度もカジュアル・ノーマル・ハードから自分に合った難易度を選べばよいだろう。
・ジャンプやダッシュなどの軽快なフィールド移動
今作はフィールド上の好きなところでジャンプができて段差を渡ったり飛び越えたりすることができ、JRPGでありがちな「そんな段差を飛び越えろよー」的問題はない。たまにあるジャンプできるポイントでのみ「!」マークみたいのが表示されて特定のボタンを押すとジャンプするやつでもなく、本当にアクションゲームのように好きなところでジャンプできる。
・極まった合体における検索機能
仲魔同士の合体といえば女神転生シリーズの肝となる重要なシステムだが、作を重ねるごとに便利になってきている。今現在いる仲魔から逆引きで検索できるのはもちろんだが、全書から引っ張ってきて逆引きしたり、リストを消費マッカ順に並べ替えソートしたりなどいたれる尽くせりだ。前作も細かく条件検索することは可能であったが今作はよりシンプルで使いやすくしたもののように感じられる。
悪かったところ
・スカスカなストーリー
このゲームはクリアまでに100時間近くかかったが、その大部分がダンジョン探索や戦闘、邪教の世界で過ごした時間であり、ストーリー自体はスカスカだ。砂漠化した港区を脱出するだけで序盤が終わり、中盤の大部分が品川区で女子生徒を追いかけるだけで、終盤でいつのまにか世界をどうこうする話になっている。
キャラクターも悪くはないんだけど、関わるイベントやキャラクターの掘り下げも少ないので何かあってもあまり感情移入ができずに終わってしまう。
・安定しないフレームレート
対応機種のハードであるNintendo Switchのパワー不足のためかフレームレートはよくて30程度しか出ておらず60fpsのヌルヌルには程遠いほどチカチカな動きをする。
また、別エリアへワープで移動する際には、そこそこ長めのエリアの読み込みロード時間が発生する。
そのうちPSで60fpsの完全版とか出そうだね。